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#0079 『光る君へ』第一話みましたよ

予備知識ほぼゼロで見ました。

感想&雑感を残します。(1669文字)

○藤原為時よ。もっと営業せよ。

岸谷吾郎さん演じる紫式部の父・藤原為時さんですが、漢文の先生で博識の高い人と思われ、使用人を雇っていて、それなりに広い敷地の家に住んでいます。

家に書物がたくさんあって、漢文を家で読んで仕事している風なのですが、実はフリーターらしく、国仲涼子さん演じる妻が、旦那が仕事に就けますようにと祠にお百度参りする様子が描かれています。衣を食べ物と交換したり、使用人も辞めていってしまいます。

ある時、親族の藤原宣孝が為時宅を訪れて、忠告します。大納言の藤原兼家に会え。そして仕事を貰えと。

ちゃんと聞き取れなかったのですが、仕事の場ではないからそんなことはできないという返しを為時はしますが、んなこと言ってられる場合か!と宣孝が強く返します。

そして夜になって兼家邸を訪れて、為時は兼家に会いに行くわけですが、追い返されます。ですが、そこは食い下がりなんとか手紙だけでも受け取って欲しいと懇願して受け取ってもらいます。それがきっかけで東宮(皇太子)に漢文を教える職を得ます。

あらすじが長くなってしまいましたが、かなり真面目な性格で漢文に対する情熱がある為時ですが、プライドが邪魔しているのでしょうか。なかなか営業しません。仕事がないのも月単位ではなく、年単位な雰囲気だったので、そこまで大変ならさすがに人に頭を下げてでもお願い営業すれよと思ってみてしまいました。

余計なプライドは1円にもならないし、家族のためにもならないから、そんなものは早いこと捨てておいた方が良いなと改めて思いました。

○藤原道兼よ。やり過ぎではないか。

久しぶりに職につけた為時さん。

お百度参りをするなど影で支えていた妻がめちゃくちゃ喜びます。

お礼参りに出掛けたところ、紫式部が三郎(藤原道長)と川原で会う約束をしていて、約束の時間に遅れてしまうので駆け足で戻ろうとしていた時、気性の荒い藤原道兼とぶつかってしまいます。まだ幼い紫式部に大声でブチ切れる道兼。やめてください、まだ子供ではないですかと謝る母。一時は謝って事なきを得たかに見えたものの、道兼は突然発狂して刀を抜いて背後から母を刺し殺してしまいます。

藤原道兼という人物について全く知らないのですが、気性が荒く手をつけられない人物のようです。父親の兼家や兄にも大して相手にされず、フラストレーションも溜めているのでしょう。弟の三郎(藤原道長)にも強く当たったり、嫌がらせをしたりします。自分よりも身分が低い者や弱い者には暴力を振る弱い人間です。

とにかくダメな奴という印象でした。牢屋にぶち込んでやりたいところですが、道兼の父は大納言・藤原兼家です。そう、紫式部の父・為時に職を与えた人物です。そうした背景があり、訴えるようなことはせず、たまたま不治の病に倒れて亡くなったことにしてしまいます。

幼い時に母を亡くし、それも真相を闇に葬られる形になった紫式部は、この衝撃的な事件をどう処理して抱えて今後どのように生きていくか、とても気になります。

○一番藤原感でてた藤原兼家

藤原道長の父である藤原兼家は、藤原の世の基礎を作ったんじゃないかと思うほど権力を獲得するために何でもするような人物で、娘を帝に入内させるコマとしかみていなかったり、道兼も藤原家の捨て駒のように考えているようでした。

ですが平安時代に栄華を誇った藤原の世の基礎を作ったのはこの人物の策略と権力欲だろうなと思いました。

○「この世をば」を詠む藤原道長ってこんなだったの?

まだ少年の三郎(道長)ですが、権力とか嫌いだし、父上のように怒ることはしたくない。兄が2人もいるし、自分に出番はないも思っていて、ろくに勉強もしていません。

事実かどうかはわかりませんが、幼い紫式部と川原で遊んだりもしています。

「この世をばわが世とぞ思ふ 望月の かけたることもなしと思へば」

を詠んだ道長とは思えない子供です。

これからどのようにして権力に目覚めて、この世を自分のものにしていくのか注目です!

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