春に侵される。
あの穏やか気温で常に眠気が付き纏い、全身の感覚が麻痺する季節に。
色鮮やかなようで喪失感を孕んでいる季節に。
もう奴がすぐそこまで来ている。
あぁ、私たちは春に侵されてしまう!
だから私は春眠する。
次目が覚めたとき、冬になっていることを祈りながら。

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