だまる

すてきなにんげんになりたいね!

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最近の記事

心の食卓

食卓に座っている 提供されるものは 桜のようなすもものような甘酸っぱい味 何度も味わいたいうま味 塩辛くて喉が絞まるような塩味 焦げ付いてしまって顔がゆがむ苦味 口の中にずっと残り続ける毒味 さまざまある 1度食べたものを吐き出すことはできない たとえ毒でも戻すことはできない そうやってたくさんのものを食べて 健やかにとはいかなかったけど 折れながら歪みながらでも大きくなってきた私は これからも生きることで生じたものを食べ続ける さいわい、死ぬまで飢えることはない

    • 日記 七月十日 REKNOTがどんどん成功していって嬉しいが、その反面怒涛の伏線回収みたいで人生の最終回を感じている。

      • REKNOT(学生篇)

        七月九日 日記古館先生の授業で最前に座ったら二回くらい話しかけてもらった。うれしい! ブレスの新刊買えた。うれしい! バイトの代講を頼めた。うれしい! 高校時代の友人との遊びの約束を立てた。うれしい! 定期が切れたので安い路線で帰ろうとしたら超満員電車だったけど、すぐに座れた。うれしい! まだ大して夏でないくせに暑すぎる。タンクトップ着ないと家から出る気しないのに、明日スーツとか死にますが。 日記があまり続かない。書きたいことはいくつか思いついているのに、書こうとするま

        • ポラリス

          七月七日 七夕に高校時代の先輩と呑めるぞ!!ヤッター!!と思っていたのに、「明日健康診断だから呑めないんだ」と言われた人の気持ちを想像できるだろうか。 昔仲良かった先輩と大人な過ごし方をするぞ!と意気込んでいたのに、サイゼで二時間駄弁った人間の気持ちを誰が想像できるだろうか。 この痛みがわかる人間はいるだろうか。 この悲しみにより、家でいつも以上に呑んだ。僕はこの傷と前にすすんでいく。 前に呑んだときに、夢を教えてくれた先輩が夢に向かって進んでいるらしい。同い年の友人も夢を

          空の花火

          七月六日 バイト。 授業と授業の間に時間がかなりあったので溜めていた仕事を片していた。僕が話せる子がかなり少なかったので、ひたすら作業することになった。僕は人と話せないと、誰かにかまってもらえないと死んでしまう奴なのかもしれないと感じた。 僕の器にはいくつもの小さな穴が開いている。誰かから優しさとか愛だとかをもらって最初は満たされていると感じても、段々と器は空になっていく。そしてその器を満たすために誰かを欲する。 他の人はきっと穴の空いた器ではなく植木鉢になっているんだ。

          実績解除

          七月五日 安定のバイト。バイトがある日は特別なこともないし、あっても外に出せないしで書くことが何もない。だから日記とかなり相性が悪いのだろうなと思った。今日のバイトは前者だった。 バイト後に同僚とご飯を食べ、煙草を吸っていると社員がサッカーを見る提案をしてくれた。が、僕はハイパーコミュ障であり、まだ知り合って少ししかたってない人の家に行くことに緊張するし、まだそこまで仲良くなれてないし、サッカー何も知らないしで一回は断った。解散の直前に来ればいいじゃんと言ってもらい、行くこ

          自意識

          7月2日 いつも課題は最後にまとめてやるタイプだった。コツコツやることができなくて、いつも焦っていた。それがやはり治らず、今回も溜めてしまった。後悔も何もしていないことがかなりまずい気もする。 親友と親友の親友と呑みに行った。僕は極度の人見知りで初対面の人とまともに話すことができない。これは三年間塾講師をやり続けても治らない僕の性だった。だから正直なところ、呑みに行くのが嫌になっている自分がいた。 例の如く僕は時間を守れず、30分遅れで到着した。少し話してとても面白い人だと

          ずっと僕を救ってくれる蜘蛛の糸を探してる

          ずっと僕を救ってくれる蜘蛛の糸を探してる

          悪夢

          「君はいつも目にくまを作っているね。寝れない     のかい?」 友人は心配そうに聞いてくる。私はよくされる質問に辟易している。 「寝れない訳じゃない。ただ布団に入るのが遅い   だけさ」 「じゃあ眠るのが嫌いなのか?それじゃあ健康に   悪いだろう」 「眠るのが嫌いとも違うんだ。眠るのは嫌いじゃ   ない。むしろ好きだよ」 「それならますます分からないな。なぜ早く寝な   いのだ?」 「眠るのは好きだが、眠りにつくまでが嫌いなの   さ。眠ろうとして布団に入り

          宣誓

          七月にもなったし日記を書こう!今日大学で授業を受けながら(スマホで記事を読みながら)ふと思い立った。卒業制作をするし、レポート期間にも入るし今から文章を書く練習をしておいた方がいいに決まっている。それにずっと言葉を扱う人間でありたいと思っているのだから、言葉に触れる機会は多い方が良い。今月いっぱいは書き続けたい。 と、自分で思えればよかったが本当は違う。今日、星野源とARuFa、ダ・ヴィンチ・恐山の対談の記事が上がった。

          春に侵される。 あの穏やか気温で常に眠気が付き纏い、全身の感覚が麻痺する季節に。 色鮮やかなようで喪失感を孕んでいる季節に。 もう奴がすぐそこまで来ている。 あぁ、私たちは春に侵されてしまう! だから私は春眠する。 次目が覚めたとき、冬になっていることを祈りながら。

          春に侵される。 あの穏やか気温で常に眠気が付き纏い、全身の感覚が麻痺する季節に。 色鮮やかなようで喪失感を孕んでいる季節に。 もう奴がすぐそこまで来ている。 あぁ、私たちは春に侵されてしまう! だから私は春眠する。 次目が覚めたとき、冬になっていることを祈りながら。

          緊張バトル

          2年前に書いたビブリオバトルの原稿を何となく残しておきたかったため、ここに置いておく。 コミュ障で上手く話せないなら原稿を全て書いてただ読みあげればよい、という天啓を得た。しかし実際には、目が滑ってしまい台本を半分も読めなかった。多分声は上ずり、早口でキョロキョロしていたと思う。 これはどちらかと言うと、原稿ではなく黒歴史を刻むために残しておきたいのかもしれない。 以下本文『聖なる怠け者の冒険』微ネタバレあり 皆さんは休日をどのように過ごしていますでしょうか。遊んだりどこ

          緊張バトル

          9人の翻訳家 内容と感想

          あらすじ 出版会社の社長アングストロームは、世界的ベストセラー「デダリフェス」三部作の最終作「死にたくなかった男」の出版権を獲得する。そしてそれと同時に、「死にたくなった男」を9つの言語によって翻訳して出版すると宣言した。  そのため、アングストロームによって、9つの言語の翻訳家が集められた。内容が外部に流出するのを阻止するため、翻訳家は屋敷の地下で、出版されるまで生活することを強いられる。そこはとても広く、翻訳するための図書室や、プール、パーティルーム、ボーリング場があっ

          9人の翻訳家 内容と感想

          記憶の冷凍庫

          おすすめの映画を聞かれて困ってしまった。映画はそれなりに好きで、今まである程度観てきた。興奮したことも、感動のあまり目が潤んだこともある。でも具体的な名前は出てこなかった。 昨日観た映画はもちろん覚えている。じゃあ先週観た映画は?数ヶ月前に観た映画のタイトルを、感想を、僕は何も見ずに言えるだろうか。きっと言えない。映画の半券を掘り出してようやく初めて思い出す。 でも実際に感じた熱だとか、近くの人のうるさいポップコーンの音までは思い出せない。ふわっとした「思い出」としてでしか思

          記憶の冷凍庫

          マンボウのつむじを誰も知らない 

          ・バイトに行った ・死刑にいたる病を見た。阿部サダヲの演技がハマってた。原作をまた読み直したい! ・授業で『わが星』を観た。どこか惹かれて癖になる。劇の内容を、電車にいるときや講義中に頭の中で反芻している。再演したら絶対いく。 ・斉藤和義のFIRST TAKEが公開された。のほほんとした顔をしているのにやはりカッコイイ。自分が楽器を始めたのも、和義さんの影響だった。無限に聴いてる。 でもサムネのほほんとしすぎだろ。 ・ゲームセンターでシンフォギアを打った。初めてのパチ

          マンボウのつむじを誰も知らない 

          余生

          人生100年時代と言われ初め幾数年。それを聞いた私は、なーんだ!まだまだ人生長いし適当に過ごしてればいいや〜と思っていた。2年前のことである。 ところがどうだ。大学では2年生に進級し、20歳目前だというのに本っっっ当に何もしていない。適当に過ごすにしても限度がある。昼に起きて大学に行って、その後バイトに行き、帰ってきてから家でYouTubeか映画を観て一日が終わっている。毎日その繰り返しじゃないか。お前は三日前の自分が何をしていたか思い出せるか? そして親に定期的に告げられる