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つぶやき

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2021年7月の記事一覧

見知らぬ誰かが見知らぬ何処かで吐く息を優しさ欲しさに吸い込んで宵からは雨になるよと告げるのは何処の誰でも良いはずで告げる宛など無いはずで消え去るものは『やさしさ』で残れるものは『さびしさ』か誰か教えて『やさしさ』は『まろやか』なのか何もかもを飛び越え得るのか誰か教えて何処の誰でも

光りの鈍さに気が付いて見上げた先に血の気の引いた空がいた泣いたって何も変わらないと言いながら大粒の雨を降らし始める泣けるだけいいじゃないとひたすら涙を受け流す地このまま行く先をなくしたらどうすればいいだろうと血の気の引いた空と地が互いの顔色を窺い合うあの頃とは違うからと言いながら

聞きたい音がある

湿度80%の日に

からからに渇き切った身体に

沁み込んでいってくれそうだから




聞きたい音がある

こんな日は

こんな時は

聞きたい音がある







風さえも身体をすり抜けていってしまいそうな今日





アナタが楽器なら良かったのに と

何でもない日に何気ない日に鞄の底の飴玉をシフォンのように降る雨を無機質を反射するコンクリートに阻まれて伝えられない熱と醒めゆく熱の中で何でもない日を重ねて何気ない日を今日も何でもない日に何気ない日に新しいパンプスを陽だまりのような花束を枯れた木立に囲まれて湿ったままの羽を背負って