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【開催レポート】第2回スモールステッププロジェクト報告会

本イベントは、9月30日(土)に開催された報告会のレポートとなります。

6月末から9月末まで、自身のプロジェクトを企画・実行してきた8名の参加者の皆さんに、この3か月の歩みを発表していただきました!
当日は、24名の方にご参加いただきました!


  
<概要>
・タイトル:浜通りスモールステッププロジェクト報告会
・日程:2023年9月30日(土)18:00~20:00(受付開始17:30)
・場所:小高パイオニアヴィレッジ+ZOOM配信
・参加料:無料
・視聴者:どなたでも

▼福島県浜通りとは?

福島県の浜通りは原発事故の影響により長期間避難を余儀なくされた地域がたくさんあります。
人口が「ゼロ」になった地域があり、若者にとってチャレンジがしやすいエリアに変化しているからこそ、都市や他の地域ではできないチャレンジが生まれています。

▼浜通りスモールステッププロジェクトとは?

福島県の浜通りは原発事故の影響により長期間避難を余儀なくされた地域がたくさんあります。浜通りでのプロジェクトの推進や、新たな活動のきっかけにつなげていきたいと考え、審査を通過したチーム10組に、活動支援金として最大5万円を補助をする『浜通りスモールステッププロジェクト』を発案しました。

🚀参加者による報告

①中林万穂子 (なかばやしまほこ)

福島大学大学院 中林万穂子 (なかばやしまほこ) 25歳
「哲学カフェ」: 小高区・双葉町

福島大学大学院にてケア概念について研究中。
2021年度に双葉町で復興支援員として働いた経験から、少しでも浜通りに貢献出来たらと考え、現在は浜通りに在住して研究活動に勤しんでいる。
大学で学んできた、一人一人の想いのそばに立ち、社会を描くことを可能にする哲学対話という活動。そして、人の幸せを守る食文化の強かさ。
これらを掛け合わせた、お料理会&哲学カフェの勉強会の開催を通じ、様々な方がご自身の思いを分かち合える場作りを行いたたいと考え企画、実施。
全2回開催し、料理長や大学教授など、ゲストを招きながら無事に開催できた。
活動を通して、食と哲学対話のような安心できる場を全ての人の保証するため、学術や食文化に関わりたいという目標を抱いた。
今後は、継続した開催を行うことで、学問と「町」を繋げるという新しいビジネスモデルとしての確立まで辿り着けるよう尽力していきたい。

② 星 萌生 (ほし めい)


福島大学 星 萌生 (ほし めい) 20歳
「今とつながる 農業マネジメントプロジェクト 」:川内村

被災時に多くの人を救った「農作物」を、持続的な農業経営に転換していくことで今後の災害にも備えられる、今と未来を繋げるためのプロジェクトを企画。
このスモステ期間をとして、課題観の変化や農業の可能性など、メンターのサポートのおかげで現実的な部分を知ることが出来、目標が細分化できた。
その後、アップサイクル品や規格外品の流通をしているへのインタビューを通し「廃棄される野菜を利用した文房具」を提案。
不満防具の市場調査を行い、今年中に野菜素材和紙のサンプルを作成予定。
11月には、ザ・ソーシャルグッドアカデミアに参加予定。そこで和紙文房具の改良や販売元探しを行い、今後は事業の拡大を目指している。

③ 石田 未優 (いしだ みう)

福島大学 石田 未優 (いしだ みう) 20歳
「森のがっこうかわうち(仮)」: 川内村

森のようちえんについて実際に現地に見学に行き、学んだことを通して自身のプロジェクトに活かしていった。
9月以降森のがっこうかわうちプロジェクトのイベントの準備をしている。
そして10月9日に実際にイベントを行う。
今後はイベントの定期開催を目指しており、地域との連携や、大学生を活かしたイベント、行事関連のイベントを行うことで、浜通りを盛り上げていきたい。

④姜 利英 (かん りよん)


東京大学/かつらおハッカソン運営事務局 姜 利英 (かん りよん) 22歳
「かつらおハッカソン2023」 :葛尾村

福島県葛尾村を舞台とした、大学生向けのプログラミングのコンテストを企画。
村と大学生の関わり方に、大学祭の関わりの出口の無さと、復興屋さんの終了という2つの問題点を発見。そこで、入口としてかつらおハッカソンを開催することで、学生コミュニティのイベント開発や、出口としてはその後エンジニアとしてテレワークをするに拠点生活の場として村を使ってもらおうという考えに至った。
ここで課題となるのは、継続的な開催ができるかどうかだった。今年は開催できたとしても来年以降はわからない。
そのため、今後の目標としては協賛企業に内定者を出して、来年度の協賛企業と予算の話をできるようにすること。また、外部メディアに露出して来年度提示できる実績をつくることを目指していく。

⑤ 石井美優 (いしいみゆ)

フリーランス 石井美優 (いしいみゆ) 24歳
「アイスキャンディ売りの少女」: 浪江町

車から降りて、歩いて楽しいと思うようなまちづくりのきっかけを作るため、自身が“アイスキャンディ売りの少女"として活動をスタートさせました。今後の活動方針は、アイスキャンディーだけではない商品展開も考え活動するようです。
町を歩くとチリンチリンと音が聞こえる。音の鳴る方を目がけて歩くと、人通りの少ない道や空き地に人が集まり、新たな場所が浪江を中心として生まれ始めています。
報告会にもアイスキャンディーを持参し、参加者も食べることができました。

⑥ 日野涼音 (ひのりょう)

認定NPO法人底上げ 日野涼音 (ひのりょう) 23歳
「こどもたちの日常記録プロジェクト」:楢葉町

『うわあ、いい顔するなあ』この顔を、親へ、みんなへをテーマに楢葉町の全こどもたちを対象としたこどもたちの居場所で、こどもたちが多様な大人に出会う機会を作りたいと考えています。
そのために、まずは地域の人がこのあそびばに関われるように日常を記録し、こどもたちの表情を伝えることが、あそびばの良さを伝える1番の方法だと考え、動画を撮影し発信しています。
スモステでは大学インターン生と協力し、動画の作成を実施。
子どもたち視点の記録を通して、子どもたちからみた世界も届けたいと考えている。

⑦中野 柊一郎 (なかの しゅういちろう) 

「福島浜通りの子どもたちに様々な学びと体験を届ける移動式たまり場の実験的開催と研究調査」:浜通り全域

福島浜通りの子どもたちに様々な学びと体験を届ける移動式たまり場の実験的開催と開始に向け、小中高生・保護者等関係者を対象とした現地調査を実施しています。子どもたち自身が求めている、保護者や地域住民等関係者が子どもたちに必要だと思う学びや体験はどういったものか、ヒアリングを実施し実態把握を行っています。
子どもの居場所づくりと福島で活動したい学生をそう活かせるか考えたところ、移動しながら、子どもたちと大学生や若者が関われる「たまり場」を考案し、今回企画しました。
今回の活動を通して、子どもたちが将来像を含ませられる年の近いロールモデルの少なさが浮き彫りになったそうです。

⑧ 金成美怜 (かなりみれい)

「富岡に行ってみようツアー」 :富岡町

若者が富岡町に来てくれるきっかけ作りとして、富岡町に若者を呼び街歩きやワークショップの参加などを通して町民と交流し、富岡の魅力を知ってもらう「富岡行ってみようツアー」を開催しました。
若者に双葉郡の魅力を知ってもらうため、双葉郡に継続的にきてくれるきっかけづくりをしたいと考えました。
今後はツアーの定期開催をし、資金を集められる仕組みづくりを行います。


🚀編集後記

皆さま、半年間大変お疲れさまでした!
それぞれが自分の目指す浜通り地域の姿に一歩でも近づこうと、一生懸命活動に取り組んでいただきました。
皆様の小さな一歩は、確実に大きな成長をもたらすことと思います。
改めまして、第二回浜通りスモールステッププロジェクトへのご参加・ご支援・誠にありがとうございました。


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