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【OPV Events!】10月のオープンデー 小高で始まる酒造りを語る!

10月のオープンデーは、小高で酒蔵をつくるhaccobaのトークイベント!

こんにちは。

小高パイオニアヴィレッジのコミュニティマネジャー野口です。

小高パイオニアヴィレッジは、東日本大震災の影響でかつて避難区域となった福島県南相馬市小高区を再興する人々が集う泊まれるコワーキングスペースです。

OPVはもっと多くの人に見て、知って、体感してもらうために月に1回”OPEN DAY”として開放日を設けています。
以前の回の雰囲気はコチラ

今回はOPVで活動する起業型地域おこし協力隊NextCommonsLabのメンバーであり、小高に酒蔵を立ち上げ中のhaccoba(ハッコウバ)のお二人をゲストにお招きし、トークセッションを開催しました。

お酒に使う予定の南相馬のお米「天のつぶ」を振る舞いました!

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彼らは地酒が地域のアイデンティティにもなるからこそ、と南相馬市のお米を原料にクラフトビールの日本酒版に位置する”Craft Sake Brewery”をとしてブリューパブ(酒蔵兼バー)を作ろうとしています。

今回は酒造りに使用する予定の、南相馬市鹿島区にある豊田農園さんの「天のつぶ」新米をご用意させていただき、言葉だけでなく五感でも味わってもらいました!

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主に東北地方の秋によく食べられる芋煮もご用意させていただきました。

少し肌寒くなってきたものの、晴れやかな天気の中で頬張るアツアツのご飯と芋煮は最高ですね!

トークセッションで伝わる酒づくりへの覚悟と愛。

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ご飯を食べたあとは、トークイベントの時間。

小高での酒造りは、地域の多くの方の注目を集めていて、30人近くが訪れてくださいました。

用意したトークテーマは、お二人の活動を様々な角度から知るにふさわしいものを厳選。

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いくつかピックアップしてご紹介します。

今回使わせていただく南相馬産のお米「天のつぶ」に関して
震災前まで完全無農薬の有機栽培であり、再開後から再度無農薬に向けて米作りをしている、鹿島区にある豊田農園さんのお米を利用させていただきます。
アイガモを田んぼに話すことで雑草や虫を食べてくれ、農薬を使う必要がないそうです。
また、通常お米には食用米と酒造り用の酒米の二種類があり、天のつぶはお米用のもの。
酒造りをする上では通常雑味をなくすためにお米を磨く(削る)ものの、haccobaの作るお酒は米を極力削らず、それでも美味しい味をどう維持するか、という部分にも挑んでいきたいとお話されていました。

地域のお酒はその地のアイデンティティであり、誇りにもなるので、こだわりがにじみ出てきますね。

豊田農園さん

資格の壁があるからこそ、柔軟なチャレンジができる

酒造りの世界では、伝統の色が強い。
しかし、昨今段々と消費量も減り、後継者問題も相まって醸造所は減少傾向にあるそうです。
さらに、既存の酒蔵を守るため、純粋な日本酒の清酒を作るための免許を取るのは現在の日本において非常に難しいという逆風。
そんな中で新たな酒蔵を20代の若者がつくるという大きなチャレンジ。
それを乗り越えるため出した答えは、「その他の醸造酒」というジャンルで勝負をする選択。
むしろそれならば副原料にホップやフルーツなど様々なものを入れる選択肢の幅が出てくるので、バラエティ豊かなものを作れる、とのこと。

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彼らは自分たちの立ち上げるものを"Craft Sake Brewery"と定義していました。
”Craft”と聞けばクラフトビールが言葉として馴染み深いですが、小規模で、独自性があり、伝統的製法を踏襲しているという三要素がしっかりこもった酒造りをしようとしている、ということですね。

楽しく飲んでいるうちに、気づいたら南相馬のことを思い馳せる。
haccobaの目指す未来とは。

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小高や南相馬は震災があって、大きな困難に会ったものの、すべてを震災や復興と結びつけるのではなく、まず純粋にお酒を楽しんでもらう。

そこに美味しい、楽しいいうポジティブな感情から多様な人が集まり、そして地域にも思いを馳せ、気づいたら課題解決につながるアクションやプロジェクトが始まっているというクリエイティブなコミュニティができる場所をつくりたい。

お酒を媒介に、そんな未来を目指している、とトークセッションを締めくくられました。

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イベント終了後は、酒蔵になる予定の、着工前の民家も見学しました。

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みんなで育てる酒造りは現在進行系です!
ぜひあなたも一緒に育てましょう!

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みんなで育てる酒蔵。
作り手⇔飲み手という明確な提供者、受給者の境界線を引かず、共感していただける方と一緒に味、デザインなどをともに作り上げていくという部分に「育てる」という言葉の意味が込められています。

一例に、クラウドファンディングのリターンにて2種類のお酒を作り、飲んだ人たちの投票によってメインプロダクトを決定するという斬新な試み。
来年の春ごろにお届けだそうで、とっても楽しみです。

クラウドファンディングは11月末まで続いているので、ぜひ覗いてみてください!

先日には民家のリノベーションする着工にあたっての解体をみんなでやりました。

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これ以外にもFacebookグループや今後も多くの企画によって、多くの人によって僕たち・私たちの酒蔵がつくられていく様を体感できるように作っていくそうです。

あなたもぜひ一緒に育て、醸しましょう!

お読みいただきありがとうございました!
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