【Edge Rank 1030】男色ディーノ選手にイロモノの本流を学ぶ【奥野】
元日号は出しましたが、2023年のEdge Rank個人号としてはあけましておめでとうございます。今日は、昨年末に発売されて感心した本のお話。
男色ディーノ著「イロモノの野望 透明人間と戦って分かった自分の商品価値の上げ方」
書籍はこちらです。Kindle版はもう少し安いです。
対透明人間で名を上げる
男色ディーノ選手はプロレスラーです。大きくて岩のようなプロレスラー、筋骨隆々でマッチョなプロレスラーなど、格闘に向いた身体・技を魅せるプロレスラーをイメージする方も多いと思いますが、ディーノ選手は本人も言っているように「イロモノ」です。今は、サイバーエージェントグループのプロレス団体で団体の顔の一人になっていますが、その団体に入団するきっかけは、小さな団体の興行で行なわれた、「透明人間」とのプロレスの試合でした。
その出世試合ではありませんが、後にも行なっている「男色ディーノvs透明人間」の試合がオフィシャル動画であったのでご紹介しておきます。ともかく、男色ディーノ選手はこういった試合を含め、様々な「強さ・タフネス」でない所を魅せながら、現団体の顔としてのし上がっていきました。
男色ディーノは「強者」だ
一般の人がイメージする「プロレスラーの強さ」で勝負していない男色ディーノ選手ですが彼は「強者」です。かなを入れると「強(したた)かな者(もの)」です。
プロレスはサーカスなどと同じで、一つの興業団体の中で技術を示し、お客さんに向けて興業をしていくものです。男色ディーノ選手は、お客さんに向けてだけではなく、団体の運営者に対してもオリジナルな自分を意識して持ち、自分を商品として意識しているというのですね。
その意識の持ち方、商品のアップデートの仕方の発想を読んでいると、成功しているビジネスマンの思考法と同じであることが分かったのです。
ファイティングエンターテインメントであるプロレスラーの成功は、ビジネスマンの成功よりも、その姿を追って見やすいものです。ディーノ選手の此までの軌跡と本書を読んでの印象をすりあわせていくと、ディーノ選手が強か(したたか)であることが良く分かりました。
「人間、選択肢を用意しておいた方がいい」
本書で今、とりわけ僕に刺さっている言葉が
「人間、選択肢を用意しておいた方がいい」
「私は余裕がないときこそ他の選択肢を探す」
という言葉です。思えば僕はフリーランスでありながらライターばっかりやっていて、あまりほかの選択肢のない人生を送っています。
Edge Rankの他のメンバーを見てみても、
・メディアの編集長レベルの仕事をこなしながら万単位のフォロワーを持つヤギシタさん
・地域メディアを月間100万台のページビューに乗せつつ処女出版した書籍も大好評の中川マナブさん
・新しい物事に対するアンテナを常に張り巡らせて得意領域を次々に作るTOMAKIさん・しゅうまいさん
のように、様々な「芸」を持っているタレントが揃っているんですよね。今からでも遅くない、選択肢を持てる人生を模索していかないとなあと改めて思った次第です。
本書はビジネス書です。何かの世界の王道・本流を歩んでいない人が持つべき着眼点、勝負すべき土俵について、自身の20年のプロレスラー人生を元に語っています。僕も20年のサラリーマン生活からドロップアウトしている立場なので、強者であるディーノ選手の生き様を参考にして選択肢のある人生を持ちたいと思っています。
よかったら手にとって読んでみてください。似た立場の方であればハマるはずですよ。
今年買うモノ
今月のEdge Rank共同テーマは「今年買うモノ」です。年末に「今年のベストバイ」のような特集がよく見られると思うのですが、それを予見してみようというもの。今気になるもの、突飛なもの、他のみなさんからどんなものが出てきますかね。
僕の場合、おそらく2023年にはパソコンや取材用カメラの買い換え需要が発生しません。そんな中で今ちょっと興味があるのが
「レトロなコンデジ」
です。スマートフォンに押されて販売台数が激減しているコンパクトデジタルカメラですが、これの型の古いものを一台買って、味のある写真を自然に撮ってみたいなあと思い始めているからです。
昨年末に購入したGRⅢxというリコーのコンパクトデジタルカメラが、とても性格にマッチしたようで、毎日持ち歩いています。思いついたときに即パシャッととるのが気持ちいいということを初めて身体で理解できたように思うンですね。この気持ちが少し進んでいくのではないかと考えています。
万人に受ける写真にはならないかもしれませんが、自分の納得のいく味わいの写真を、撮っていきたいなとおもいますよ。
編集後記
2023年の個人第一号はこれにてお開きでございます。1月8日からは、将棋のタイトル「王将戦」で僕の1歳上のレジェンド・羽生善治九段が時代の寵児・藤井聡太王将に挑戦します。52歳の羽生先生が「藤井無双」状態に待ったをかけるのか、藤井先生が鮮やかに時代の交代を決定づけるのか、楽しみな7番勝負が始まります。
次号はゆうせいさんの号です。お楽しみに!
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