見出し画像

【平成中村座】小倉遠征記|二泊三日着物観劇の旅

11月1日(水)から同月26日(日)にかけ、福岡県北九州市小倉にて『平成中村座小倉城公演』が行われています。

■特設サイト:平成中村座小倉城公演|博多座公式

2019年に続き二度目の開催となった小倉城公演。その翌年から歌舞伎を観るようになった私にとって、今回がはじめての小倉となりました。この記事では備忘録として遠征の概要をまとめます。

ちなみに私は中村屋後援会に入るくらいには中村屋贔屓で、なかでも鶴松さんのファンです。成駒家・虎之介さん、成駒屋・橋之助さんら、平成中村座への出演の多い若手勢も応援しています。


1. 旅程

滞在期間は公演初日の11月1日(水)から3日(金・祝)の三日間。公演としては初日夜の部、二日目昼の部・夜の部の計3公演を拝見しました。

11月1日(水)

■行き
のぞみ8:12東京発/ 12:53小倉着

移動は飛行機ではなく新幹線を選択。Instagramのストーリーズを見た限り、役者陣も新幹線移動の方が多かったようです。チケットはスマートEXの早特で片道17,000円でした。

14:00頃
この日の宿泊先は『アートホテル小倉 ニュータガワ』(詳細は後述)。チェックイン前に荷物を預けてその足で劇場へ。

初日はおそろしいほどの晴天。平成中村座がよく映えます

入場前に劇場近くのベンチで休んでいたところ、どなたかが外でセリフを練習されている様子を目撃しました。はたして誰だったのか。

20:00頃
夜の部は19:30頃に終了。夕食を買いつつホテルへ戻りました。

11月2日(木)

10:00頃
遠征直前に滞在期間を延長したため、二日目は別のホテルをとることに。そんなわけで着付けを終えてすぐに『あさのホテル』に移動(こちらも詳細は後述)。チェックイン前に荷物を預けて劇場へ。

20:00頃
夜の部終了後、前日同様、夕食を買いつつホテルに戻りました。

11月3日(金・祝)

9:30頃
チェックアウト後、ホテルで荷物だけ預かっていただきました。見納めと思って劇場に向かったところ、贔屓である鶴松さん、虎之介さんの劇場入りに遭遇。興奮冷めやらず、その後小倉城見学に向かうもまったく集中できませんでした……

小倉城からの平成中村座の景色はかろうじて撮影しました

■帰り
のぞみ13:58小倉発/18:45東京着

行き同様、チケットはスマートEXの早特で17,000円でした。

2. ホテル

前述の通り、一日目、二日目とそれぞれ別のホテルを予約。「費用はなるべく抑える」「観劇にあたって着物を着る」という前提のもと、以下3点を条件にホテルを選びました。

①一泊6,000円以下であること
②小倉駅と平成中村座の劇場(勝山公園)が徒歩圏内であること
③着付け用に全身鏡があること(※初日のみ)

【初日】 アートホテル小倉 ニュータガワ

小倉駅南出口から徒歩10分ほど、旦過市場近くにあるホテルです。泊まった客室はスタンダードセミダブル(日本庭園側)で、予約サイトはじゃらんを使用。5月に『平成中村座姫路城公演』で遠征した際のポイントが貯まっていて、5,000円台で予約できました。

建物はなかなか古いと思われるものの、この価格帯のホテルとしてはよかったです。泊まった客室はピンクが基調。着物を着た際は記録として写真を残しておくのですが、客室の雰囲気がこの日の着物によく合いました。

noteのアイコンもここで撮ったものです

室内は容量60lのスーツケースがギリギリ広がるくらい。全身鏡は小さめではあるものの、着付けをするには十分でした。一体型のバストイレは思いのほか広くて、浴槽とトイレの仕切りがガラスの引き戸なのもよかったです。

客席からの庭園の眺め。
秋が深まったら見ごたえが増しそうです

唯一困ったのは、クローゼット内のポールが低い位置にあること(※洋服を着るには何の問題もないです)。着物を干すことができなかったので、室内の扉を利用してなんとかハンガーを引っ掛けました。ホテル泊の際はドアハンガー必須と反省。

【二日目】 あさのホテル

小倉駅北口から徒歩3分のビジネスホテルです。翌日着物を着る予定がなかったので、全身鏡の有無は考慮していません(実際に客室にはありませんでした。エレベーター前に巨大な全身鏡があるのは確認済)。

泊まった客室はシングルルームで、宿泊料金は5,000円台。こちらもじゃらんで予約しました。

ホテルは室外も室内も見るからに年季が入っています。とはいえ清潔感はあるので、個人的には特に気にならなかったです。なによりシングルルームといいつつ部屋が広くてテレビも大きい。ハンガーも高めに設置されていて、着物を着る身としては大変ありがたい。バストイレは初めての一人暮らしレベルの狭さですが、その点においては値段相応といえるかもしれません。

気に入ったのが、サービスでついてくる朝食です。いわゆるビジネスホテルの朝食として想像するようなものではなく、手作りであろう惣菜が複数用意されていました。感動。

3. 食事

遠征先での食事にはあまりお金をかけたくない、とはいえ現地ならではのものも味わいたい。ということで遠征においては、地元のチェーン店やスーパーを利用することが多いです。

【初日】地元のチェーン店は安心

昼食: 廻転寿司 平四郎
海鮮は食べておきたい!と思い回転寿司へ。LINEで順番待ちができたので利用しました。小ビール含め、複数枚を頼んでそれでも1,000円ちょっと。

平日のランチタイム、数量限定で味噌汁が無料でした

回転寿司であまり見かけないタイプの皿が出てくるのにぐっときました。

夕食:小倉かまぼこ
チケットがなくても立ち寄ることができる平成中村座前の長屋には、地元や浅草のお店が多数出店されています。その一つである『小倉かまぼこ』で、カナッペ(魚のすり身等をパンで巻いて揚げたもの)と卵天を購入。それと旦過市場内のゆめマート(スーパー)で酒を買ってホテルに戻りました。

【二日目】持ち帰りが便利です

朝食:コンビニ
着付けとホテル移動で時間に余裕がなく、コンビニでサンドイッチとコーヒーを買って済ませました。

昼食: 平成中村座内の弁当
平成中村座の劇場入り口前では、複数店舗が弁当を販売しています。おいしかったのですが、これがどこのものだったか……。昼の部の幕間でいただきました。

昼の部と夜の部の間: カフェ・ラポール 中央図書館
劇場横の図書館内にあるカフェです。アイスコーヒー220円。店内はゆとりがあるし、混んでいなくて、一日通しで観劇する際の休憩にちょうどいいと思います。

夕食: 太作
初日夜に中村屋一門が訪れたという『武蔵』が気になりつつも、寿司を選択。平和通りの持ち帰り専門店で、私が頼んだものは1,000円でした。それと駅のスーパーでビールと本搾りを購入。

醤油は九州醤油なのか、甘口でした

寿司はなかなかのボリューム。おいしかったです。

【三日目】小倉といえば

朝食:ホテルのサービス
上記の通りです。

昼食: シロヤ

2個セットの販売でした

小倉店は改装中とのことで、店舗前で名物・サニーパンが販売されていました。新幹線乗車後にいただきました。

遠征は楽しい

以上、概要というにはなかなかのボリュームとなった小倉遠征の概要でした。公演の感想と今回着た着物の反省は、改めてまとめるつもりです。

歌舞伎座に通い始めたとき、特に夜の部終了後に外に出て歌舞伎座の外観を見ると、芝居の続きを見ているように感じられました。遠征すると同じような気分を味わえます。芝居はもちろん、劇場を訪れることそのものへの高揚感があって、遠征というのは大変に楽しいです。

今月26日(日)までの小倉城公演、無事に終了しますように! 平成中村座組が複数出演する12月の歌舞伎座を楽しみにしつつ、全公演の成功を祈っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?