見出し画像

#552 両立期に土日シフト勤務の仕事は難しい?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、時間で成果を出す仕事のやり方にさよならするためのオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は金曜日です。
一週間は、本当にあっという間ですよね。
今週はどんな一週間でしたでしょうか?

今日はまた、このチャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げさせていただきたいと思います。
チャンネルプロフィール欄にリンクのある質問ボックスにご質問をいただくと、私も放送上すごく助かりますので嬉しいですという、そんな声にも応えて多くの方にご質問をいただきまして、本当にありがとうございます。
ちょっとしたプチ渋滞が起きておりますが、丁寧に取り上げさせていただければと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

土日シフトがあり、転職を考えている

今日はモモンガさんのご質問です。
モモンガさん、ありがとうございます。
【こんにちは。いつも楽しく拝聴させてもらっています。
先日の放送で転職についての質問があり、私も転職を考えているので、思い切って相談させていただきます。
現在、私は未就学児2人を育てながら、19時、17時の時短で働いています。
現職は、9時18時と、12時半に21時半の2交代のシフト勤務、かつ土日も同様にシフトが組まれます。
私のようなママさん社員は、遅番や土日シフトを免除されていましたが、時代の流れとともに、今年からママ社員にも、週に一回は遅番か土日シフトに入るように通達が出ました。
もちろん実家の助けがあるか、土曜保育が利用できるかなど、状況はさまざまなので、無理な人は免除されますが、その分、メインのポジションからは外されたり、キャリアアップが望めなくなったり、マミートラックになっています。
うちは、実家の頼りもなく、夫も帰りが遅いので、この勤務形態で今後やっていけるのか、時間の制約という物理的に難しい課題により、今までやりがいを持って働いていた業務内容や目指していたキャリアアップからも遠のいてしまい、仕事へのモチベーションを失いつつあります。
上司に相談すると、「仕事の特性上、シフトのことはどうにもならないけど、ワーキングマザーのロールモデルになってほしい。頑張って乗り越えてほしい。」と言われました。
「会社としてのロールモデルってどんな像ですか?」と聞いても、「うーん、難しいね。」の返答。
私は「こんなことをやりたい」というのは持っていますし、過去のアピールできる実績もあるので、思い切って家庭との両立が可能な会社に転職しようかと考えています。
シフト制で働くママさんも多いと思うので、この状況にどう向き合ったら良いのか、生き生きとやりたいことを叶えられる両立生活を送るにはどうしたらいいのか、アドバイスをいただけたらと思います。
よろしくお願いします。】
というご質問でした。
モモンガさん、丁寧に書いていただいて、ありがとうございます。

ご質問のポイントは、未就学児2人のお子さんがいらっしゃる。
シフト勤務制で土日含め2交代の職場で仕事をしている。
土日や遅番の免除もあるけれども、そうするとキャリアアップが望めなくて悩んでいる。
そして、転職を考えています。
こんな背景ですかね。

私は、まず拝見して思ったのですけれども、すごく悩ましい問題の構図がありますよね。
まず、いろんな登場人物がいると思うんです。
例えば、子どもを持った当事者としての私たち。
キャリア選択する上で、「この仕事をしたい。」、「ここでキャリアを築きたい。」と選んで、愛着を持ってやってきている仕事だと思いますし、「この会社で仕事をしたい。」会社なのかブランドなのか、そこに愛着もあると思うんですよね。
ここまで頑張って積んできた経験があって、この仕事ならではのやりがいもあって、物理的な働き方でいろいろ難しいことがあっても、それでもこのキャリアをなんとか大事にできないかと思うから、悩むんですよね。

そんな当事者の景色があり、会社もこの状況を見ていると思いますので、並々ならない問題意識というのは、持ってるんじゃないかなと思います。
ここまで現場の中核となってやってきてくれた、やりがいを持って仕事をしてくれて、経験も豊富に積んでくれた、そういう社員が働き方を理由に辞めてしまう
でも、その働き方というのは、事業の中核であって、顧客に支持されている業態だからこそ会社があるということを思うと、そこも変えられない。
組織の中にはいろんな社員もいるので、一部の社員に負担が寄ってしまうのは避けたい。
でも、じゃあと言って、それができない人が辞めていく構図が定着しようもんなら、今度は若手を中心に、「この会社でキャリアが望めないんじゃないか?」という思いが膨らむと、優秀な人材が集まらないし、定着しない。
どの立場の人もやりがいを持って働きたいし、そういう社員には立場に関わらず活躍してほしいし、自分たちのサービスがお客様に支持されて会社も発展していきたいし。
こういう中で当事者も会社も、今悩みながら考えている過渡期なんだなと思います。

転職活動をしながら、比較対象を並べる

そんな背景に思いを馳せながら、モモンガさんが転職を考えているという中で、私は二つほど着眼点があるなと思いました。
まず一つは、この悩ましいテーマは、比較対象がないと決められないと思います。
言い換えると、比較対象があって初めて、決めていったり、考えを前に進めたりということができると思いますので、まずは、転職するしないの最終意思決定の前に、転職活動をしてみながら、比較対象を並べる、選択肢を並べるということができるといいんじゃないかなと思います。

転職活動って、やってみないと分からないし、やってみて初めて「なるほど、そういうことか。」という手応えがいろいろ持ってるんですよね。
大きくはたぶん、”やりたい仕事”とか”希望するキャリア”という自分の希望軸があって、そして”待遇”だとか”働き方”が現実的に実現可能で、マッチするかというラインがあって、さらにこれが一番難しいのですけれども、最後はマッチングなんですよね。
私はこんな言葉を聞いて、なるほどなと思ったのですけれども、結局、転職活動って最後は握手なので、売りたい自分と、買ってもらえる自分、ここがうまくフィットして、初めてマッチングに至る。
これで初めて比較対象があって、どっちに行こうか、どういうキャリア選択をしようかというのが考えられると思うので、私はまず比較対象を並べながら、この検討を前に進めていいんじゃないかなと思います。
これがまず転職についての着眼点ですね。

自分が変わるか、会社が変わるか、場所を変えるか

もう一つあるなと思っていまして、フラットに転職も含めて、今大きく3つの選択肢があると思うんですよね。
すごくシンプルに言うと、自分が変わるか、会社が変わるか、場所を変えるか
まず、大きくこの三つの選択肢があると思います。

”場所を変える”というのは、まさに転職ですよね。
”自分が変わる”と、”会社が変わる”という選択肢もあるのですけれども、”自分が変わる”という選択肢は何か?
モモンガさんは、キャリアもちゃんと積みたいという考えをお持ちですので、それには現場の中核である土日も、一定枠は仕事をしていく必要があるのであれば、今は子どものことも仕事のことも全部引き受けて頑張っているように拝見しますが、フラットに考えると、例えば、土日どっちかシフトに入りたいから、その間はパートナーが子どもをみる。
もしくは、平日の遅番も、週に一日引き受けるのであれば、その日はパートナーがノー残業で帰ってきて、お子さんを迎えに行って寝かしつけをする。
こんな感じで、パートナーとモモンガさん二人のキャリアに、さらに二人で協力し合ってやっていく。
これが十分選択肢になると思うんですよね。

私の知人でも、土日どちらか出勤しながら仕事をしている方もいますが、「この働き方が最高。」と言っています。
週末もある。家族とも過ごせる。一方で、夫が一日家族と過ごす時間もある上に、平日一日自分一人だけの時間でじっくり自分に向き合うことができる。
「この働き方が最高だ。」と言っていました。
なので、いろんな考え方があっていいよね。これが”自分が変わる”ですね。

最後、”会社が変わる”というのは、経験を積んだ人材が、「仕事を続けるのが難しい。」と言って、ぼろぼろ離れていってしまうというのは、由々しき問題だと思いますので、この問題に会社としてどう向き合うかということを真剣に考えていると思うんですよね。
なので、今すぐではないかもしれないけれども、会社はどんな手を打っていこうとしているのか?ここを知るというのもあると思います。
そこに手を打っていないのであれば、”場所を変える”というのが、現実的な選択肢になるかもしれないですが、会社も何かしらの工夫をしようと頑張っているのかどうなのか確認するというのは、私はありじゃないかなと思います。

そんな観点で考えてみましたが、何かわずかでもモモンガさんのお役に立てればいいなと思いました。
今の仕事に愛着もおありでしょうし、一方で、キャリアも真剣に考えていらっしゃるモモンガさん、自分らしい働き方が選択できるといいなと、心から応援しております。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*育休スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|育休スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*育休スクラ|https://www.youtube.com/channel/UCT8k-TH1TMSJVbMPMXxFQBA