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#16 育休中のモヤモヤを振り返る~家にいるから育児と家事はやって当たり前!?~

昨日はずいぶん固い話をしてしまったなという反省から今日はやや緩めに行きたいと思います。どんなゆるさかというところなんですけども、今日は私が育休中に抱えていたモヤモヤをちょっと皆さんに聞いていただけないかな。共有したいというこんな回でございます。あくまで私の個人的経験と見解を話していきますが、これまで誰にも話したことがなく、ずっと心の奥底にしまってきたことだったので、聞いてもらえると嬉しいです。

ワタシが育休中に抱えていたモヤモヤ

どんなもやもやかというとですね、リアルケースが2つあります。
まず1つ目です。
第1子出産後の育休中で、初めての育児や慣れないことの連続で、私は結構ヘトヘトになってました。こんなに大変だったのか、すいません舐めてました。みたいなそんな状態ですね。そういった中で仕事に行くっていうことがなくなって、毎日子どもと日中2人きりで過ごす、そうした変化の中でなかなか慣れなくて、なぜか世の中に置いていかれるような気持ちを持ったり、焦りを感じてしまったりっていう感じでした。

そういう生活の中で、夫は毎日仕事に行くじゃないですか。私は毎日仕事に行ける夫にジェラシーを感じていたんですね。子どもも仕事も両方あって、羨ましい、あなたは。みたいなそんな感じでしょうか。
毎朝、玄関で笑って見送るんですけれども、心の中で毒づいて舌打ちしていました。どんな事考えてるかというと、「あなたはいいよね。仕事に行けてさ」みたいな感じとか、「玄関で笑顔で奥さんと子どもに見送られて、さぞ外で仕事頑張れるでしょうよ。変わって欲しい。」とか、そんな感じのことを思っていました。

2つ目のモヤモヤエピソードは二人めの出産時です。その時の育休中に、今まで夫が進んでしてくれていた洗濯を、してくれなくなっちゃったんですね。「確かに、私は日中家にいますが、、、、家にいるけど、遊んで、休んでる訳じゃないし。もしかして、心の中で家に居るなら洗濯ぐらいやってよって思っちゃってるってこと?」みたいなことを考えて、すごくモヤモヤしました。

皆さんだったらどう思いますか?以前、第二子の育休復帰時期をめぐって、夫に対してやってしまったっていう話を8回配信でしたかと思います。復帰時期を6ヶ月にしたい私と夫の衝突っていうのがエピソードなんですが。6ヶ月で復帰したいなって思った背景に(実はその時は言ってなかったですけども)、育休が長くなっちゃうと、夫が洗濯をしてくれなくなっちゃうんじゃないか、ヤバイ。みたいなそんな危機感を感じたことも実はあったなと思っています。

モヤモヤの正体

今日、一緒に考えられたらいいなって思うのは、私が感じたモヤモヤはなんだったのか。あれから時間がかかったので、冷静に考えてみたいなと思っています。
ちなみにここでは「育児」と「子ども」という言葉を使い分けてます。大前提として、子供どもが大事だし、大好きっていうのはみんな同じなんですよね。ただ、育児っていうタスクっていうか、取り組みが大変だと感じたり、苦手だと思うこと自体は、子どもが大事であるということは切り離して別物だって考えていいかなということで、あえて使い分けをしております。

モヤモヤの正体は何なのか。
一つ目なんですけども、もしかしたら、私が「仕事をしている方が偉い」っていう感覚にハマっちゃってたのかなって思います。仕事をしている方が偉いわけだから、家に居る方がが家事や育児をするのは当然と私自身が思い込んでいたのか、夫がそう思っているんじゃないかという疑心暗鬼の中で反発感を持ってしまったのかな。一般的に偉いって何っていう感じですけれども、世の中への貢献度っていうのもあるかもしれないし、もしくは経済的な対価を直接的に家庭に持ち帰るっていうところのえらさ、稼いでるってことですかね。そんなものも含めて、仕事をしている方が偉いっていう感覚を持っちゃってたのかなって思います。

でも、今考えると「楽か、大変か」で言ったら、私は断然育児の方が大変だと思っています。むしろ、仕事はそういう意味では楽しくて、達成感を持ちやすくて、お金までもらえるじゃないですか。なので、その時モヤモヤ感じていた一方で望んでいたのは、仕事できてる、仕事して帰ってこれるんだから、「今日も仕事に行かせてくれてありがとう。その分帰ったらやるからね。」みたいな。そんなリアクションを期待しちゃってたのかなって思いました。

もう1つモヤモヤの正体で考えられるのは、育児を仕事と同等に扱ってくれないことへの反発心もあったのかな。当時の私は、洗濯をしてくれなくなってしまった夫に対して、「無意識に育児と仕事が同等に扱われていない、仕事よりも負担が減った分、洗濯もやってほしいな」みたいなメッセージを感じて、反発したんじゃないかなと思います。

これどうでしょう、皆さん。もし、同等に扱ってくれていると感じたら、私だって進んで洗濯したんじゃないかなと。

夫婦のパートナーシップは焦らず時間をかけてゆっくりと育む

今日の話に特にオチはありませんけれども、今時間がたって冷静に考えながら思うところは、今話したのって一方的に私から見た世界の話なんですよね。夫の心の内もすべて想像で話してまして、もしかしたら夫にはその時違う世界が見えていて、別のモヤモヤを私に対して抱えていたかもしれない。お互いそのどう思い合ってるかって言うのは対話してみないと気づけないのかな。

だからせめて想像すると、じゃあ自分はもしも逆の立場だったら、パートナーが満足するような対応ができただろうかなって思うと、皆さんはどうでしょうか。
うちは夫が育休はとってないですけれども、もしそうだった場合に「家に居るんだから、やって当然」って思わなかったかって言うと、ちょっと正直自信はないですね。結局、私も仕事してない時期に、勝手に負い目を感じてしまっていて、働いてる方が偉いとか、家事や育児と仕事同等に扱って無いのは自分も同じなのかなって、今にしてみると思います。

こういうモヤモヤに10年間も蓋をしてたのかなって思いながら、話すことができたんですけれども。ただ10年経って1つ言えることはですね、やっぱり人間と人間の関係性なので、すぐに理想の形にはならないんだなって言うのを痛切に感じています。見えてる世界が違うし、抱く価値観も違うしっていう中で。

さらに、初めての育児両立っていう生活スタイルの変化が入ってくる。我が家も試行錯誤して、時にモヤモヤしながらも、いろんな事を試して、対話して、今は結局すごくいい両立体制に着地してますし、パートナーシップも出来たのかなって思っています。
夫は洗濯をするところから、しまうところまでフルでやって、私は料理担当なんですけれども、私の比率の方が少なくなるんじゃないかと心配するぐらいで、夫の目を気にしながら家事をしています。

今日の内容は、もし同じモヤモヤを抱えている皆さんがいた場合に、解決にはならないと思うんですけれども、ただ急がず、焦らず、だんだん形づくっていけるよ。すぐに上手くいくべきだと思ってると、しんどいよ。大丈夫だよ。っていうところだけお伝えできればいいかなと思いました。


小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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