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#346 「部下力」をもう一度考える〜上司は協働相手〜

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、育休中に職場以外で本気の仲間が見つかるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立のちょっと役立つヒントを配信します。

今週のタイトルコールは、ひろさんが考えてくれました。
ありがとうございます。

今日は、いただいたコメントをもとに放送させていただきたいと思います。
はるりさんからのコメントです。
はるりさん、ありがとうございます。
【初コメです!
「私にはこう見えるよ」と主観的に伝えることも有効、ということは新たな気づきでした。】
これは、先週の『「理解されない」と孤立するメンバーにどう関わるか』この放送にいただいたコメントですね。
#341 「理解されない」と孤立するメンバーにどう関わるか〜さささん)

【質問です。上長が事例のAさんのような場合の対応に悩んでいます。
後輩には伝えやすいですが、上長の場合は、部下の立場から主観的に伝えることが難しいと感じているので…。
チームで仕事を進める上で、部下力やフォロワーシップについて、小田木さんのお考えをぜひ知りたいです。
会社員ワーママとしての仕事の仕方のヒントを日々いただいています!
ありがとうございます。】

そんなはるりさんに、私もありがとうございます。
はるりさんの質問は、はるりさんの上司の方が、同じチームの中のメンバーの対応にいろいろ悩んでいるようだ。そして、そんな上司をはるりさんはサポートしたいのだけれども、上司なので、「こうしたらいいですよ」とアドバイスしにくいなとも思うし、どうしようかな。そこから派生して、仕事を進める上での部下力やフォロワーシップについて考えたい。
こんなご質問ですよね。

「部下力」をもう一度考える

私は、はりるさんのコメントを読んで思ったのですけれども、この姿勢そのものが「部下力」なんじゃないかなと思います。
上司の課題について一緒に考えたいし、サポートしたい。
そして、それによってチームの仕事を良くしたい。
こう考えられることは、立派な部下力だと思います。
というと、以上になっちゃうので、もう少し考えてみたいなと思うのですけれども、この「部下力」というキーワードは、実は175回目放送でも取り上げさせていただきました。
#175 「部下力」を磨くと自分起点で仕事は楽しくできる)
私もびっくりしたのですけれども、Voicyの中で「部下力」と検索をすると、175回放送が出てきますので、もし興味のある方は聴いていただければと思うのですけれども、『「部下力」を磨くと自分起点で仕事は楽しくできる』こんなタイトルの放送です。

その放送の中で、イケてる部下の「部下力」って何だろうね?これについて考えるという構成なのですが、私も何を話したかなとnoteの記事を見ました。
この両立サプリのVoicy放送がnoteでテキスト化されてるんですよね。
そこを見ましたところ、どんなことが書いてあったかというと、「上司に完璧を求めすぎない」これがたぶんスタートではないか、そんな話でした。

そして誤解のないようにお伝えすると、この「部下力」というのは、上司のためのスキルではなくて、自分のためのビジネススキルで、部下力を磨くということは、チームで仕事をする上で必要な考え方で、かつ仕事を楽しくできる。
こういった力じゃないかということを前提に置きながら、ポイント一つは、完璧な上司はいないということをまず受け入れる
「当たり前じゃん」って思うかもしれないですけれども、私たちは無意識のうちに、「上司のせいで」とか、「上司が××してくれないからこうなる」みたいな感じで、上司に依存した考え方をついついしちゃうんですよね。
この考え方をしてしまうと、実は起こっていることの問題の本質が見えなくなってしまうので、そういう意味で自分のためにも上司に依存した考え方をしない。これが部下力その一。

部下力その二は、でも、上司にいろいろ希望は持つんですよね。「上司にこういうサポートをしてほしい」、「こういう話を聴いてほしい」、「もっとこういう考えを示してほしい」こういった希望を持った場合には、何をしてほしいのか、どうしてくれたら自分の仕事のパフォーマンスがもっと上がるのか、これについて具体的な言葉で伝える。これがポイントその二かな。
こんな放送を前回にさせていただきました。

上司はチームで仕事をする上での協働相手

はるりさんにコメントもいただきましたので、もう一度考えてみよう「部下力」ということで、改めて私も考えてみたのですけれども、たぶんまとめると、上司をどう見るか?ここが結構大事な部下力の起点になるかなと思います。
じゃあ、上司をどう見ればいいのか?ですけれども、上司は立場の上下という考え方ではなくて、あくまでチームで仕事をする上での協働相手だと思うんですよね。
自分とはまた違う役割を担っている協働相手だし、自分とはまた違う強みがある協働相手。もちろん自分とは違う権限がある協働相手。
こういう感じですよね。
なので、この協働相手とうまく協働して何をするかというと、チームでの成果をきちんと上げていく、もしくはチームでの成果を最大化する。
そこに自分が最大限貢献したり、パフォーマンスを出すための協働相手。これが上司ですよね。

上司、部下で一括りにしない

一方で、上司というのは、多くの人が選べないと思います。
親と同じですね。
いろんな人がいるし、一人一人の上司が持っている強みだとか、個性も様々。
ということは、上司で括らないということもかなり大事な基本スタンスになりそうですね。
もちろん部下も同じだと思います。部下で括らない。
上司、部下で一括りにしちゃうと、「上司ってこういうもんじゃない?」とか、「こうあるべきじゃない?」、「部下ってこういうもんじゃない?」、「こうあるべきじゃない?」という『こうあるべし論』で考えてしまって、それが「上司が××してくれない」、「上司のせいで」、「部下のせいで」こういう考え方につながっちゃうと思うので、一括りにしない、あるべき論を一旦手放す

じゃあ、何を起点に考えたらいいかというと、チーム仕事ですので、そもそもチームの成果って何だっけ?何に最も力を投じたり、何で成果を出していくことが会社から期待されているチームなんだっけ?
これと、その成果を上げていくために、今起こっている問題、クリアしなきゃいけない問題は何なのか?
そして、成果をあげて問題をクリアしていくために、上司も含めたチームメンバーの各々の役割って、このチームの中ではどうなっているんだっけ?
これに対しての景色合わせをしていく。
これがやっぱり一番必要なんじゃないかなと思います。

各々の個性を活かして協働の形を変えていく

強みも個性も上司も部下も様々だよね。そういう話に基づくと、成果に向かって問題を解決していくための協働の形も、自ずと変わってきますよね。
例えば、提案みたいなプロセス一つをとっても、誰が資料を作って、誰がプレゼンテーションするのか、上司の方が資料を作るのがうまい場合もあれば、部下の方が資料を作るのがうまい場合がある。
一方で、プレゼンテーションに関しては、上司の方がうまい場合もあれば、もちろん部下の方がうまい場合もある。
例えば、顧客に提案をして、最終的に顧客の信頼を得て受注するというのがプロセスの目的だった場合に、誰がその役割を担うのが最も成果が上がるのか?これに基づいて、各々の個性を活かして協働の形を変えていく
この柔軟性を持ち合わせて、上司と協働できるというのが「部下力」なのかなと思いました。

ということは、必要なのは、やっぱり上司と積極的に対話していくということですよね。
はるりさんは、「上司の課題をサポートしてあげたいな」と思っていらっしゃるじゃないですか。そういう意味では、解決策について話をする以前に、自分もその課題を一緒に解決したいと考えている。もしくは、この課題を放置した場合に、チームに起こる影響について一緒に考えたい。必要な手を打ちたい。
はるりさんが、こう考えているということを、まず上司と一緒に対話する。
これができるといいんじゃないかなと思います。
私がこの上司の立場だったら、一緒に課題に向き合ってくれるメンバーはめちゃくちゃうれしいです。
それだけで頑張ろうって思います。

ということで、はるりさんにコメントをいただいて、もう一度「部下力」について考える。こんな放送をさせていただきました。
はるりさん、ありがとうございます。
ナイス部下力だと思いました。

それでは、お聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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