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#279 注目のホットワード「越境学習」についてまとめてみた

今日は、「越境学習」のキーワードを取り上げてみたいと思います。
なんでこのキーワードかというと、私たちが運営するオンラインスクール育休スクラは、「越境学習のサービスであり、ソリューションです」こういった発信や提案を、個人もそうですし、企業の方にしています。
皆さんお馴染みの沢渡あまねさんが、「今、人事界隈で熱いキーワードは『越境学習』ですよ」って言ってくれたり、先週Voicyマネージャーのリナちゃんも、『越境学習を科学する』というテーマで、外のセミナーに参加してきたり、にわかにチームVoicyの中でもホットキーワードになっているのが「越境学習」です。

注目のホットワード「越境学習」についてまとめてみた

これをちょっと取り上げてみたいのですけど、そもそも「越境学習」ってどんなの?という景色合わせからしていくと、「越境」なので、ボーダーを越える、そして越境学習に関しては、また戻ってくるということが定義に入っているかなと思います。
何のボーダーを越えるのか?というと、ホームとアウェイですよね。
今いる場所がホーム、そうじゃない場所がアウェイ、ホームからアウェイに行って、そしてまた戻ってくる
例えば、育休スクラでいくと、職場でも自宅でもない環境に身を置いて仲間と学ぶということになりますし、この仲間というのが、いろんな業種とか企業とかバックボーンを持った人たちなんですよね。
例えば、メーカーの人もいれば、金融の人もいるし、サービスの人もいるし、官公庁の人もいれば、自治体の人もいれば、看護師もいれば、教員もいれば、医療機関に勤務してる人もいる。
ホームにいる中では出会い得ない、いろんな価値観だとか経験だとか、そういった多様性を持った人と一緒に学び、かつ子どもを見ながら学んで、対話して仲間を作っていく。
そこで経験したことを、元の組織や企業で仕事をしながら活かす。
こんな仕組みになってますので、「そうそう、越境学習だよね」っていうことになりますよね。
あとは、例えば、大企業からベンチャーやスタートアップ企業に行って、そこでいろいろ経験してまた戻ってくるとか、あと会社で仕事しながらビジネススクールに行くとか、海外留学する、これもズバリ「越境学習」かなと思います。
とにかくホームからアウェイに出て、そしてまた戻ってくる。
この構図がある学び、体験、経験。こんな感じですよね。

今日のポイントは、越境すると何が起こって、そしてそれがなんで良いの?というところなのかなって思いまして、かつ越境してもしなくても、そんな着眼点で、今の自分の環境を見られることはないかな?これからの選択に活かせることはないかな?そんなことを一緒に話せたらなということで取り上げさせていただきます。

越境することでゆらぎを生み出す

越境すると起こること、「学ぶ」という観点で何が良いのか?ですけれども、越境した時に、まずどんな経験をするのか?ここがたぶん起こることですよね。
一言で言うと、私はこれって、「ゆらぎが生じる」っていうことなんじゃないかなと思います。
ホームを出て、アウェイに行くわけなので、間違いなく「これまでの自分の常識は全然通用しませんでした」こういう経験をするんですよね。
例えば、できると思っていたことができないとか、自分的には当たり前だと思っていたやり方が全然当たり前じゃなかったとか、そうじゃないもっと違うやり方があったとか、同じ組織の中にずっといる人同士で仕事をすると、当然ながら、共通認識とか暗黙の了解がどんどん前提として蓄積されていくと思うのですけれども、共通認識も暗黙の了解もない仲間と一緒に何かするっていうことは、そのコミュニケーションって簡単ではないと思うんですよね。
対話していく、お互いの見えている世界観を共有していく中で「自分ってできると思ってたけれども、全然できなかった」とか、「もっとできる人がいた、こんな人がいるなんて」こういった経験を総称すると、「ゆらぎ」って言えるんじゃないかなって思います。

ゆらぎから生じる体験の中で自分が変わっていく

ゆらぎがあるからこそ、自分について考えるようになりますよね。ますます。
「あれ?」って思った時に、クエスチョンが頭に浮かんで、そこから問いかけて考えるということが、いろんな観点で進むと思いますし、外に出て外を知るからこそ、自分自身や今置かれている環境を客観的に見られるようになるんじゃないかなと思います。
「あれ?これって当たり前だと思ってたのに、おかしくない?」とか、自分的には当然って思ってたけれども、それが実は強みだったとか、一方で課題に気付ける。
こういう中で客観的に見られるようになる、強みに気付ける、課題を発見する、こういう事ができていくのかなって思います。
そういったゆらぎから生じる体験の中で、変化に適応するとか、仲間を作る、そういう中で自分が変わっていく、これが越境することで起こることなのかなと思います。
ここだけ切り取ってイメージしてみても、例えば、授業の場に着席して一方的に講師の話を聴きながら、自分の頭の中だけで考えて理解した、聞いた、こういう学習経験とは、根本的に違うっていうのがイメージできますよね。

そこから「戻る」という段階では、変化体験だとか、成長だとか、新たな視点を、元いたホームに還元しながら活かしていく。
このサイクルを回せるのが「越境学習」なのかなって思います。

なぜ企業も「越境学習」に注目するのか

そして、沢渡さんの「今、人事界隈で『越境学習』が熱いキーワードですよ」という投げ込みに関して、なんで企業が注目するのかな?というところも考えてみたいのですけれども、根本にあるのは、今ダイバーシティって言われてるじゃないですか。
でも、元々同じ環境で同じルールの中で仕事をし続けてきた人の中で、例えば、女性であるとか、男性であるとか、そういった属性の多様性そのものよりも、外を知っているとか、価値観とか経験の多様性、こういうものを組織の中に作っていきたい、作っていく必要があるという背景があるんじゃないかなと思います。
外を知っているって、すなわち問題に気付ける視点があるとか、そもそも環境の変化に適応して変われた経験を持っているというのが、越境学習できた人だと思いますので、まさに、変わらなきゃ、変化していかなきゃって思っている組織にとっては、変化を後押ししてくれる、そういう人材を生み出してゆく、増やしていくのが、越境学習にあたるからというところがあるんじゃないかなって思います。

出産、育休は越境の大チャンス

改めて考えると、「越境学習」はホットキーワードだなって思います。
この両立サプリを聴いてくれている方と、どんなことがイメージできたりシェアできたらいいかな?と思ったのですけど、ライフイベント「出産」とか、そこから職場を離れる「育休」、これはやっぱり越境の大チャンスですよね。
もっと言うと、出産自体が越境とも言えるんじゃないかなと思います。
だって、オギャっと産まれた瞬間から、これまでの自分の常識は通用しなくて、大きな大きなゆらぎに適応するために、毎日工夫して考えて、パートナーと一緒にゆらぎに適応していくための経験をしていく。
こんなふうにとらえることができますよね。
プラス、もう一段越境したいという場合は、職場や自宅のホームから外に出て、いろんな経験をしてみる。
今しかできないことをする
この中で「越境」って結構大きなキーワードになるなって思います。
学びたいとか、変わりたいとか、こういったテーマがある場合に、何かやるなら、ボーダーを越えてアウェイに出た方がいいなって改めて思いました。
ボーダーを越えてアウェイに出ると、ゆらぎが生じるので、最初から気持ちがずっといいかというと、全然そんなことない経験も含めてしなきゃいけなくなると思うんですよね。
ただこのゆらぎこそ、大収穫だし、たぶん変化とか成長の大きな元ネタになるんじゃないかなと私は思うので、ゆらぎを楽しめるとか、あえて自分にゆらぎを生じさせる環境に飛び込んでみる、こういったことがポジティブにとらえられるといいんじゃないかなって思いました。

ということで、今日はホットワード『越境学習』について考えてみるということで、お聴きいただきありがとうございます。
それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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