見出し画像

#564 「疲れてる」って言っていいんだよの話

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、両立期にぶつかる三つの壁を乗り越えるためのオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

金曜日ですね。一週間があっという間。
皆さん、今週はどんな一週間でしたでしょうか?

難しいお年頃の長女ちゃん

今日は、「疲れてる」って言っていいんだよ、こんな話をしたいなと思います。
皆さん、「疲れてる」って言えていますか?
この放送をしようと思ったきっかけは、我が家の長女ちゃんです。
放送に度々登場している、我が家のかわいいかわいい中2の長女ちゃんですけれども、皆さん、中学2年生ってイメージつきますか?
たぶん、今ベビー期のお子さん、かわいいお世話期のお子さんを育てている方には、目の前にいる小さな小さな我が子が、大人と同じサイズになってしまうって、想像つかないと思うんですよね。
私も全く想像つかなかったのですけれども、やっぱりすくすく育つもんだなと思っています。

中学2年生、巷では聞いていますけれども、本当に難しいお年頃なんだなということも実感しています。
小学生になると、ベビー期と比べると、大きくなったなと思うかもしれないですけれども、さらに、中2になると、小学生って本当に無邪気だったんだなと。特に、今小学生の次女ちゃんを見ていると思います。

中学生といえば、代表的なのは思春期ですよね。
でも、私は”思春期”という言葉で片付けちゃうような、簡単な感じでもないんだなというのを、ひしひしと感じています。
もちろん、発達段階でのいろんな難しさもあると思うのですけれども、抱える悩みが大人と同じになってくるんだなと思います。
例えば、友達を含めて、相手との関係性とか、テストがあれば、できるできない、周りとの比較をしてしまう。容姿もすごく気になる。
そんなもろもろも相まって、周りからどう見られているのか、周囲の目がすごく気になる。
本当に大人と同じ悩みですよね。
大人と同じ悩みを経験なく抱えていく。それは重いよなって思います。
こういうのを総称して、難しい年頃と言うんだなと。

言えるってすごい

そんな実感思っている今日この頃ですけれども、そんな我が家の長女ちゃんは、毎日ジェットコースターのような感情の起伏を経験していまして、ある日は楽しく学校に行ってるなと思うと、またある日は、帰ってきて、「今日、全然学校が楽しくなかった」って、泣きそうな顔で言うんですよね。
「そうかそうか。何があった?」と聞くのですけれども、はたと思うんですよ。
「今日、学校が楽しくなかった」と言えるってすごいな。
もちろん私としては、言ってほしい。
言えるってすごいな。
なんですごいと思うかというと、言えなかった過去の自分がいるんですよね。

ちなみに中学生の私は、学校が全然楽しくないと、めちゃくちゃ思っていました。
部活がきつくてやめたい、友達との関係も、面倒くさくて本当に悩ましい、勉強だって別に楽しいと思わない、「なんだ、この楽しくなさは」と思っていたのですけれども、そんなことは絶対に言えなかったんですよね。

なんで言えないと、私自身が思い込んでたかというと、よく言われる理由って、「親に心配をかけたくない」もちろんそれもあるのですけれども、さらにその根底にあったのは、そういうことを言う自分が恥ずかしいと思っていたんですよね。
学校が楽しくないという自分が、人に言える自分ではなかった。
そういう自分を開示できなかったし、自分自身もたぶん、そう思っている自分を受け入れることができていなかったんじゃないかなと思います。

そんな自分に対して長女ちゃんが、学校が楽しくないと言える、泣きそうになった出来事を、自分の言葉で親に話せる。
まじすごいなって思ってます。
さらに、言われる立場になった自分として、どう思うかというと、言ってくれて嬉しいですし、そういったことをきちんと開示できる長女ちゃんに、リスペクトの気持ちしかないなと思っています。
大人にしてみれば、「そんなこと」と思うこともあるかもしれないけれども、でも長女ちゃんにとっては、重たいテーマ。
これを「うんうん、そうか」とじっと聞いたり、そのテーマについて考える、サポートをする。
このために今の自分がいるんだなと、そんなふうに感じています。
やっぱり難しいのは、大人の正論を伝えても、すっと聞けるわけでもないし、問題そのものに親が関わっていくことはできないし、相手を一緒になって責めても、なんの解決もできないし、そういう意味では、本当に難しいのですけれども、「大丈夫だよ。味方だよ。」と伝えながら、横にいることができる。
このために今の自分がいるんだな。
そんなふうに感じている今日この頃です。

言えなかった過去の自分

そういったことがあると、自分自身を振り返るんですよね。
中学の時の自分は言えなかった。
じゃあ、大人になった自分はどうだったかというと、大人になっても言えなかった自分が、長いことをいたなと思います。

例えば、第一子の育休から復帰した時。
今までの長時間労働で成果をあげる仕事のやり方が、何も通用せずに、仕事の中でもがき、育児だって初めての経験で全然うまくいかない。
もがきすぎちゃって、心も体も疲れてるけれども、疲れてるって言えない
でも、どうしていいのか分からない
こういった状態で、復職後の仕事や生活がスタートした時に、その当時、一緒に働いていた前職のグループリーダーは、実は今NOKIOOで一緒に仕事をしている小川さんなのですけれども、リーダーの小川さんに最後の最後で言えたのは、もうこれ以上は続けられないと思った時でした。
なので、小川さんにしてみると、ずっとそれまでのプロセスを何も言わずに一人で抱えてきて、最後の最後に「もうだめです。これ以上、仕事を続けられません。」と泣きだから言うという、本当にびっくりドッキリサプライズ開示になってしまって、「なんでもっと早く言ってくれなかったんだ」という、たぶん、この一言に尽きだろうなと思います。

そんな私が、今、『仕事はひとりでやらない』”助けを求める”といったテーマで本を書いている驚き。
これはなかなかひとしおだなと思っています。

「疲れている」と言うのは、恥ずべき自分ではない

そんな自分だったけれども、今はどう思っているかと考えていくと、「今、疲れている」これは言っていいし、言ってほしいなと心から思っています。
「疲れている」と言うことは、過去の自分にも言いたいですけれども、恥ずべき自分ではないと思います。
もっと言うと、「疲れている」と周りに伝える、相手に伝えることは、頑張らないことでもないし、責任を手放したいというメッセージでもない
もっと言うと、頑張りたいと思って、責任をちゃんと果たしたいと思っているから、だから疲れちゃっている、こういう構図なのかなと思います。
手を抜きたいわけじゃない。
やっていることを投げ出したいわけじゃない。
でも疲れている。
この「疲れている」のひとこと、本当に言っていいし、私が言われる立場であれば、本当に言ってほしい。一刻も早く。
そう思っています。

毎日頑張っていると、立ち止まることが必要になることも、周囲を頼ることが必要になることも、自分自身の回復のために、早い段階でいち早く誰かの手を借りることが必要な時って必ずあると思うんですよね。
それは翻って、自分自身のためだし、過去の私のようにギリギリまで抱えて、もうやめないといけないというぐらいまで、抱えて抱えて吐くよりも、圧倒的にチームのためになると思いますし、あと、心身ともにヘルシーな自分でいることが、何よりも家族のためになるんだなと、そんなふうに思っています。

そう考えればそう考えるほど、過去の私のように、抱えて抱えて最後の最後でゲロというのは、本当に周囲に混乱をもたらすだけだったなと、反省をしています。
あの当時、ごめんね。小川さん。そんな気持です。

言ってみると、驚くほど周囲は優しいはずです

最後に一つお伝えすると、言ってみると、私もそうだし、誰のケースでみてもそうなのですけれども、たぶん驚くほど周囲は優しいはずです。
言うまでは、「なんて思われるかな?」「こう思われるんじゃないか?」そういう心配が、頭の中で渦巻いているかもしれないですけれども、言ってみたら、自分の想像の数倍周囲は優しいはずですので、相手や仲間を信頼して言ってみてほしいなと思います。

そんな想いも叶ってか、今私のいるチームは、「今日はちょっと体調が悪い」とか、「実はこういう症状でパフォーマンスが落ちている」とか、「今、ちょっと立て込んでいて、いっぱいいっぱいです」とか、「これにちょっと手を貸してほしいのですが、誰か声をかけていいですか?」私も含めてこんな話が、本当に日常オープンに飛び交っているチームになっているんじゃないかなと思いますので、本当に嬉しいなと思って、仲間にも感謝しています。
さらにこれは、家庭の中でも同じですよね。

ということで、今日は「疲れてる」って言っていいんだよ、そんな話をさせていただきました。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*育休スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|育休スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*育休スクラ|https://www.youtube.com/channel/UCT8k-TH1TMSJVbMPMXxFQBA