#196 会社のブランドミッションを言語化してみました
今日は木曜日です。
毎週木曜日は、チームVoicyのメンバーリナちゃんの疑問に答えるコーナーなのですけど、今週はちょっと違う切り口で配信をさせていただきたいと思います。違うんかいと思った皆さん、ごめんなさい。
どんな話をしたいかというと、今週私たちのNOKIOOという会社で、とある広報をさせていただきました。
会社のブランドミッションを言語化してみました
どんな広報かというと、これまでの会社の軌跡を振り返りながら、今後進む方向性に向けて発信をさせていただくという広報なのですけれども、ここ半年ほどですね、ブランディング活動の一環として、会社のミッションビジョンバリューを改めて言葉にするという作業にメンバーと取り組んできました。
ちょっと今日はこんなネタについて話をさせていただきたいと思います。
「ミッションビジョンバリュー」
どうでしょう。最近よく聞く方もいらっしゃるかもしれません。
「ミッション」と「ビジョン」と「バリュー」ですが、平たくいうと、私たちが社会で果たす使命は何で、誰にどんな価値を提供して、それによってどんな未来を実現したいのか、これを言葉にしたものがミッションビジョンバリューですよね。
「企業は社会の公器」と言われますけれども、会社という器があって、そこに人が集まって事業という手段を通じて何するんですか？
社会にどう貢献するんですか？
これを言葉にして同じ認識を作って、いろんなプロセスや意思決定の段階で、そこに立ち返りながら目指したい方向に向かって進んでいく。
それに必要なものと言われております。
どんな言葉を形にさせていただいたかというところなんですが、お聴きの皆さんにもぜひシェアさせていただきたいと思いますので、聴いていただけますでしょうか。
「ハンデ」という思い込みを、価値と機会に変えよう
私たちのミッションはこんな感じです。
「ハンデ」という思い込みを、価値と機会に変える。
これを私たちが果たすべき使命として言葉にさせていただきました。
ちなみに、この言葉を聞いてどんなことを考えますか？
まず、冒頭に出てくる「ハンデ」という言葉なのですけれども、これは結構インパクトのある言葉ですよね。
私たちもこの言葉を使うことにだいぶ迷いもあったんですよ。
これを文字で書くと、ハンデというのを「（鍵格好）」で囲って、かつハンデという思い込みっていう表現をさせていただいてるんですね。
この「」と思い込みっていうところが結構ポイントだなと思っています。
”「ハンデ」という思い込み”とは？
”「ハンデ」という思い込み”はどういったものか？ここですよね。
自分自身が持つアンコンシャス・バイアスであることもあると思いますし、社会が持つバイアス、社会通念というんですかね、こういったものもあるんじゃないかなと思います。
例えば、”母親たるもの”とか、”妻たるものはこうあるべし”みたいなところですかね。
どんな思い込みが無意識のうちに生じてしまうかというところですけれども、例えば、子どもがいるからやりたいことができない、両立しながらだとキャリアは望めない、地方に住んでいるからやりがいのある仕事はできない、両親が近くにいないから仕事はセーブしないといけない、もう歳だからこういったチャレンジは自分には向かない、学歴が××だから自分にはこれは無理だろう…、いろいろありますよね。
一方で、個人だけではなくて企業や組織もいろんな思い込みを抱えるんじゃないかなと思います。
例えば、中小企業だからITは難しいとか、大企業だから何かをすぐに変えるのはできない、地方企業だから××…、挙げていったらキリがないですけれども、こういったものを総称して”「ハンデ」という思い込み”っていう表現をさせていただきました。
言い合える仲間を増やしたい、メッセージの体現者でありたい
そこに対して見方を変えると、「それって思い込みじゃないですか？そして、見方を変えて行動を変えることで、それってもしかしたら価値や機会にできるんじゃないですか？」
そういったメッセージを発信しながら、自分たちもそのメッセージの体現者でありたいし、関わる人たちと、「これって「ハンデ」だと思ったけれども、自分にとっては価値だったし、あれが機会になったね」そう言い合える仲間を増やしていきたい。
そういった人が社会に増えていく、そして社会の中で自分らしく活躍していく、バリューを発揮していく、そこに貢献することが自分たちの使命じゃないか。
そんなふうに表現したものになります。
これですね、私自身もまさに向き合ってるし、今もまだ向き合っていることかなって思います。
自分をアップデートしてくれた機会
このVoicyを聴いてくださっている方には、何度目かになるかもしれないですけれども、長女を出産した時の私は、子どもを持つことが仕事においてはハンデになるって思ってたんですね。
本当は子育て自体がハンデなのではなくて、私がそれまで持っていた成功パターンが足を引っ張っていたにもかかわらず、どんな成功パターンかというと、時間をかけて仕事をやりきるという働き方だとか、一人で抱えてなんとかするという仕事に向き合うスタンスだったりだとか、物事には必ず正解があるものだと思ってましたし、とにかくパッとやってすぐに成果が出るもの、目の前のタスクを片づけること、これがやりがいだって思ってたんですよね。
そういったものの見方で、出産だとか両立というステージを見た時に、「うわ、ハンデだ」って思っていたのですけれども、これが実は、時間でなんとかして一人で抱え込む仕事のやり方を大きく変える転機になりましたし、そもそもキャリアなんてものを考えていなかった私が、自分のキャリアだとか値観観にじっくり向き合う機会をくれたのも、そのタイミングだったので、価値観も含めて自分をアップデートしてくれた機会がそこだったなと思っています。
ぶっちゃけあの仕事のやり方、そしてあの当時の私のまま大きくならなくて良かったなって心から思える今日この頃です。
たぶん聴いてくださってる方も、自分の経験を振り返ってみると、まさにそういえるようなライフシフトやマインドシフトのタイミングがあったと思いますし、それを実現してきて今があるんじゃないかなと思います。
なので、「ハンデ」という思い込みを価値と機会に変えてきた経験が自分自身にもある。そんなふうに思っていただいて、この価値観を共有できたら嬉しいなと思います。
今私たちが取り組んでいるのは、例えば、育休スクラという事業ですけれども、事業はこれを実現できる器である仕組みだなって思ってますし、両立サプリについても、日々の小ネタを発信しながらも、そうした価値を聴いてくださる方に発信ができ、かつ共有し合えるような場になるといいなと思っております。
今までの固定概念を手放して、機会に変えていくことは自分次第でいくらでもできる
この言葉を紡ぐプロセス、作業を振り返ってみると、どんなプロセスで言葉ができていくかということを、私たち自身もプロフェッショナルなパートナーの手を借りながらやってきたのですけれども、これまで経験してきたことだとか、考えてきたことをずっと振り返っていくっていう作業だったんですね。
そこで何を思ってきたかとか、そこにどんな意味を見出してきたか、これを繰り返していった時に、一つの言葉が出来上がっていくっていう作業でした。
なるほど、キャッチコピーを作るのとはわけが違うんだなと思いました。
それと併せて、やっぱりこういう作業って、組織単位ももちろんですけれども、個人としてもすごく必要なプロセスだなと改めて思いました。
例えば、あなた自身も振り返ってみると、たぶんいろんな経験をして、転機になるような事があって、それにじっくり向き合ったり、その当時はそこにどんな意味か分からなかったけれども、時間を置いてもう一度味わってみると、新しい意味や価値がそこに見出すことができたりしてとか、そんなことを繰り返しながら、今の自分自身も出来上がっているし、今自分が大事にしている価値観みたいなものも編み上がっているんじゃないかなと思います。
そして今、急激に働く人の価値観、働く環境、そして企業と個人の関係性みたいなものも、かなり劇的に、かつスピーディーに変わってきている時期じゃないかなと思います。
こうした先が読みにくい環境変化の中だからこそ、今までの固定概念を手放して、そして自分自身も「ハンデじゃないか？」と思っていたものに、価値を見出したり、それを機会に変えていくことが自分次第でいくらでもできるんだな。
そんなふうに皆さんと思い合いたいなと思いました。
今日は完全に私たちの話でしたけれども、最後までお聴きいただきありがとうございます。
この新しいミッションビジョンバリューの一つの発信の形として、今回実は仲間にも協力をいただいて、ブランディングムービーを作成させていただきました。
今日のVoicy放送にリンクを貼っておきますので、ちらっと見ていただけたら嬉しいです。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子（おだぎともこ）です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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