見出し画像

#530 努力すれば何でも叶う?そうとも言えない

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、復職後の仕事が3倍楽しくなる、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も一週間がスタートしました。
今日は、連休明け初日という方もいらっしゃるかと思います。
頑張っていきましょう。

結果はすべて努力の差?

今日は、我が家の小学生次女ちゃんと交わした会話から、いろいろ考えてみましたので、こちらを放送してみたいと思います。
テーマは一言で言うと『努力』ですね。
次女ちゃんの小学校は、去年、運動会が中止になったのですけれども、今年は開催するということで、5月の末に運動会があります。
次女ちゃんは、走ることが好きで、足もどちらかというと速めなんですね。
一方で、私は足がめっちゃ遅くて、走るの大嫌いで、運動会なんて本当になければいいのにって、毎年毎年思っていたタイプなんですよね。
そんな次女ちゃんとの会話の中で、「ママって足が遅かったから、運動会って全然好きじゃなかったんだよね。」みたいな話をした時に、次女ちゃんから、「ママ、それはさ、ちょっと努力が足りなかったんじゃないの?」と言われました。
それを聞いて、「おお、そう考えるんだ。」と思いましたね。
どうですか?皆さん。
走ることもそうだし、勉強もそうだし、いろんな結果があると思うのですけれども、結果はすべて努力の差なんだろうか?
そしてもう一つは、努力すればなんでも叶う、もしかしてこんなふうに次女ちゃんの今の経験の中での世界観はできあがっているんだろうか?と、非常に面白く感じて、「ちょっとちょっと、もう少し聞かせて。」という感じで話をしながら、そして私自身も『努力』というものについて考えてみたというのが、今日の放送になります。

ちなみに、今はちょっと人より速く走れる次女ちゃんは、走ることに対して努力をしているかというと、してないんですよね。
「毎日徒歩で30分かけて学校に行ってるし。」と言うのですけど、「そんなこと言ったら、ママは毎日一時間歩いて学校に行ってたのに、全然足が速くならなかったですけど。」
なので、結果はすべて努力の差か?というと、それもちょっと違うよねという話になりました。

さらに、努力すればなんでも叶うのか?
例えば、「じゃあ、ママが今から頑張れば、誰よりも速く走るようになるかな?」って言ったら、「うーん、ちょっとそれも違うんだよね。」と言われてしまいました。
いろいろ話して行き着いたのは、「今のママよりは少しは速くなるかもね。努力すれば。」こういう結果に落ち着いたという話でした。

努力に何を期待するか?

ここから言えることって何なんだろうか?思ったのですけれども、ここからは完全に私の所感です。
まず、努力に何を期待するか?この観点ってありそうですね。
例えば、走るにしても、努力することで誰よりも速く走れるようになることを期待するのか?それとも、昨日の自分より1ミリでも速く走れるようになることを期待するのか?
つい私たちは、努力をすることで、”誰よりも”とか、”一番に”みたいなことを期待しちゃうかもしれないですけれども、それだと努力の方向としては、結構しんどいなと思いました。
なので、自分自身を見ながら、”昨日の自分より1ミリでも速く”とか、昨日の自分よりも1ミリでも前に進む状態を目指しながら努力できるかどうか?みたいなところは、結構努力の持続性といったところにも、関わってくるのかなと思いました。

どこで努力するか?

二つ目に考えたのは、どこで努力するか?ですよね。
次女ちゃんと私の会話の中だと、「走るということに向けて努力をするか、しないか?」そういう話だったと思うのですけれども、これはまさにいろんな頑張りたい、もしくは、頑張るべきテーマがある中で、どこで戦うのか?どのドメインで勝負するのか?というところを、選ぶ話ともつながるのかなと思います。
例えば、足も速い。国語も算数もめっちゃよくできる。絵も字も上手くて、ついでに給食も早くて、全部それぞれに努力する方向性があるのですけれども、やっぱり全部の分野で努力するって難しいじゃないですか。
やっぱり得意不得意もあるよね。
さらに、時間も無限ではない中で。
なので、どこに努力というリソースを投入するのか?って、やっぱり大事だなと思いました。
ということは、その対象に対して努力したいという気持ちを持てるかどうか?これがめっちゃ大事ですよね。
私は、ぶっちゃけ走るということに対して努力したいという気持ちは、すみませんが微塵もないです。
当時もなかったし、今もないという感じですよね。
でも、そこに情熱があって、努力したいと考える人もいる。
それぞれの違いでいいのかなと思いました。
よく、苦手の克服に時間を投じるのか?それとも、得意を伸ばすことに時間を投じるのか?それとも、新しい可能性を見つけることに時間を投じるのか?みたいな話があると思うのですけれども、やっぱりそれと同じなのかな。

Willからスタートすることにこだわらなくてもいい

ただ、現実世界というか、特に仕事の上であるのは、”したい”から始まって、”できる”になって、そこから”する必要がある”、仕事として担っていくという方向よりも、圧倒的に現実社会で多いのは、実は、”する必要がある”、そこで頑張る必要ができた時に、”できる”になり、できたことで見えてきた世界から、そこに情熱を燃やしたい、”したい”になっていくケースも結構あるかなと思います。
「Will Can Must」なのか、「Must Can Will」なのか、どっちの方向ですか?という話ですよね。

私は、まだまだ経験の幅が広くないうちって、「Must Can Will」の方向性って十分にあるし、それによって自分でも気付いていなかった可能性を見つけるということに至るケースも多々あると思うので、必ずしも、Willからスタートすることにこだわらなくてもいいのかなと思っています。

努力の対価は結果だけではない

努力について考えてみた最後の三つ目は、努力の結果、成果が出ることと、成果が出ないこと、これって両方あるじゃないですか。
例えば、テストで100点を目指して、一生懸命努力して勉強を継続して、結果としても100点が出るというケースもあれば、結果は70点に終わるというケースもあると思うんですよね。
なので、努力すればなんでも叶うか?というと、これもやっぱり違うということも受け止める必要がありますよね。
ただ、努力の対価を、結果としてみるか、それともそのプロセスそのものに見るのか?ここは見方の違いができるかなと思っていて、結果はどっちかというと、結果でしかないけれども、努力で得られるものとしては、そのプロセスが違うことにも生きていくということが大いにあるので、結果ももちろん大事、でも、そのプロセスにも一定の価値を見出していくということができるといいなと思っています。

思わぬひょんなことから、『努力』というものについて考える機会をもらった今日この頃でした。
きっと次女ちゃんも、これからいろんなことを経験していくと思うんですよね。
もちろん、努力して手応えを得たという経験もしていくと思いますし、結果はすべて努力の差ではないんだなということを実感する機会もあるかもしれない。
もしくは、自分のために努力していたはずなのに、つい周囲の目が気になってしまって、誰かよりも良くできることにこだわって、しんどくなるということを経験するかもしれないし、最初は興味も関心もないと思っていたことだけれども、継続するうちに面白くなって、違う景色が見えて、今度は自分から進んで、そのテーマに対して努力したいと思えるようなことにどこかで出会うかもしれない。
いろんなことが起きるんだろうなと思いました。

そんなことを想像しながら、私自身も上手に自分に努力を仕掛けていきたいなと思いましたし、ベビー時代からは考えられない会話を、次女ちゃんと交わせるようになったことも、おもしろいなと思っている今日この頃です。
今ベビー期の子どもを育てているという方には、将来どんな話をこの子としていくのかな?ということを、ぜひ楽しみにしていただけると、今の目の前のお世話も、またちょっと景色が変わってくるかもしれませんね。
ということで、『努力』について考えてみたでした。
お聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*育休スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|育休スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*育休スクラ|https://www.youtube.com/channel/UCT8k-TH1TMSJVbMPMXxFQBA