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#586 自分だけでは気づけない〜フィードバックを受け取るコツ〜

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、仕事を楽しくするビジネススキルが、使えるレベルで身につくオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日も昨日に引き続き、私たちが運営するオンラインスクール育休スクラのメンバーからいただいた質問を取り上げたいと思います。
先週、私が、「Voicyの放送テーマを毎日考えているので、質問やテーマで取り上げてほしいものがあれば、ぜひください。」と、学習しているメンバーに呼びかけたところ、いろんな観点で質問やテーマをいただきまして、本当に嬉しいなと思っています。
どの質問もテーマも、Voicyチャンネルを聴いてくださる方全般に、「それ、分かる」「確かに気になる」「考えたいよね」そんな内容かと思いますので、順次発信をさせていただきます。

フィードバックを受け取るコツ

今日の質問は、ちえちゃんからいただきました。
ちえちゃん、ありがとうございます。
フィードバックを受け取りやすくなるコツ、そして、フィードバックを受け取る際に、ご自身が心がけていることについて教えてください。
加えて、自分以外の仲間も、フィードバックを受け取りやすくなるように心がけていることはありますか?】
これが質問内容です。
テーマは、一言で言うと、フィードバックですね。
ちえちゃん、一緒に考えてみましょう。

日常の会話の中でも、”フィードバック”という言葉として定着している感じがあると思いますが、行動や結果の評価をもらうこと、これがフィードバックですよね。
例えば、みんなの前で発表してみた。どうでしたか?うまく伝わりましたか?気付いたところがあれば教えてください。
こんな感じで、行動や結果の評価をもらうことがフィードバックにです。
私は、フィードバックが仕事をする上でとても大事だと思っていまして、なぜかを考えると、自分だけで気付けることには限界があって、自分だけでは気付くことができないことに気付かせてくれるのが、フィードバックだと思っています。
仕事は、必ず相手がいることですし、やってることが一発で百点満点でできるわけがないので、やりながらチューニングをしていくことが欠かせない。往々にして、自分でする自分自身の評価に対して、他者が見る自分は必ずギャップがあるわけなので、このギャップを理解して、やっていることをチューニングしていくのは、もっといい仕事をしていくとか、自分自身が成長するという観点でも欠かせないものだと思っています。

中身に関わらず、「言ってくれてありがとう」

ちえちゃんからの質問は、フィードバックを受け取りやすくなるコツや、受け取る際に心がけていることなのですが、ここを考えてみたいと思います。改めて、フィードバックを活用しようと思うと、まず言ってくれる相手と、そして受け取る自分、これが両方があって成り立つんですよね。
どちらか片方だけでは成り立たない。
例えば、言ってくれる相手はいるけれども、受け取れない自分がいたら成り立たないし、受け取りたい自分はいるけれども、言ってくれる相手がいなければ成り立たない。
なので、両方があって成り立つということが、まず前提にあると思います。

そうするとまず、言ってくれる相手をどう担保をしていくか?
これは、すごくシンプルなのですが、まず自分からもらいにいくこと。
誰かに思ったことを伝える、フィードバックするのは、結構勇気がいると思うんですよね。
例えば、相手が新人ではなくて、中堅だったり、自分より先輩だったりすると、余計に難しいんじゃないかなと思います。
ということは、自分からもらいにいく、フィードバックがほしいと伝えて、相手に協力してもらう
これは、欠かせないファーストステップだと思います。

そして、なによりも、相手が率直に思ったことを伝えて良かった、言って良かったと思ってもらうことが、繰り返しフィードバックをもらうために欠かせないわけで、「言ってくれてありがとう。」しかないですよね。
「言ってくれてありがとう。」というのは、とにかく中身に関わらず感謝する
言ってくれた相手に対して、年齢や立場に関わらず、リスペクトの気持ちをちゃんと持つ。
これが欠かせないと思います。
これがあるから、言ってもらえる。
ここがまず成り立ちますよね。

素直に受け取れないケースについて知っておく

そして、もう一方の受け取る自分のサイドですが、まず、素直に受け取れないケースについて知っておくことは、結構大事だと思います。
皆さん、フィードバックを受けたけれども、受け取れないケースは、どんなときだったと思いますか?
これは、鉄板なのですが、相手を責めちゃうケースと、余裕がないケース
これに尽きると思います。
相手を責めちゃうケースは、「あなたに言われたくない」とか、「自分だってできてないくせに」、「それはあなたが理解してないから、そう思うだけでしょ?」これは完全に相手を責めちゃっていますよね。
相手を責めちゃうのも、翻って、自分を守る行為だと思います。
否定されたくないし、傷つきたくないし、できていなかった自分を受け入れるのは大変で、だから自分を守るモードが発動して、結果として相手を責めることにつながってしまう。
さらに、余裕がなかったら、ますます聞けなくなる。
これは、人間誰しもあると思います。私もあります。
だからこそ、”相手を責めてしまったり、余裕がないと聞けないことがある”これを知っておくのは、すごく大事ですよね。

「真実かどうか」が重要ではない

その上で、フィードバックを受け取るコツは、フィードバックというのは、その内容が真実かどうかというのは関係なくて、相手にはそう見える、こう考えて聞くというのが、フィードバックを受け取る際の基本だと、私は思っています。
例えば、「さっきの説明だと、ちょっと伝わりにくかったかもしれないね。」こういったフィードバックをもらったとして、その説明が本当に伝わりにくかったかどうかとか、誰にとっても伝わりにくいものだったかというのは、この段階では関係がないんですよ。
それを言ってくれた相手にはそう見えた
ここが揺るぎのない部分なので、「なるほど。〇〇さんにはそう見えたんだな。」と、ここをまず、ちゃんと受け取るのが、フィードバックの基本の部分。

こういう考え方でいくと、フィードバックをしてくれる相手が誰であるかというのは関係なくて、もっと言うと、相手との関係性も不問なのが、フィードバックだと思います。
言ってくれた相手にとっては、そう見えただけのこと。
まず、こう受け止めた上で、さらに重要なのは、なぜその人にはそう見えたか考える
自己評価とギャップがあった場合は、なぜ自己評価と相手の見え方にギャップがあったのか、そこについて考えるのが、すごく大事になると思います。
例えば、「そうか。分かりにくかったか。こういうことは知ってる前提で話してしまったことが、分かりにくかったって見えたことにつながったのかな。」
あと、さらに聞いてみたら、分かりにくい要因が、早口だったということなので、「そうか。自分にとって、このぐらいが普通のペースかなと思って話すことと、相手が聞き取りやすいと思いながら聞く早さには、ギャップがあるんだな。そこに気付けたよ。」
こんな感じで、相手にはそう見えた、これをベースにして、なぜそう見えたか考える、もしくは、自己評価とのギャップがあれば、そのギャップはなぜ生じているのか考える。
ここに進むことが、フィードバックを受け取って、かつ生かす上では、すごく大事になってくると思っています。

なぜそう見えたのか、自分なりに考える

なので、私自身が心がけていることは、”相手にはそう見えている”ここをちゃんと感情に振り回されずに客観的に受け取って、そして、”なぜそう見えたのか”自分なりに考える。
これをフィードバックを受け取るときには心がけています。
”なぜそう見えたか”も、相手と一緒に考えることも多用していますので、フィードバックを受け取って生かす上でも欠かせないのは、”対話”なのかな、なんて考えたりもしています。

ちえちゃんから、「チームの中でもフィードバックを広げていきたい」とコメントがありましたので、そこについて考えると、フィードバックは、相手を責めることじゃないし、”自分ができている、できてない”は関係なく、仲間のためにお互いオープンにし合う。
フィードバックはいいことだ。
仕事はもっと良くなるし、もっと良くしたいよね。
こういう前提のもと、自分のためにも仲間のためにも、「チームのために、これって必要なことだよね?」こういう前提をどれぐらいみんなで共有できるかが、フィードバックが活発に交わされ合うチームには欠かせないのかなと思っています。

ということで、今日はフィードバックを受け取るコツについて話をさせていただきました。
ちえちゃん、質問ありがとうございます。
それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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