見出し画像

#684 「管理職」と「マネジメント」が同義語になっちゃってる問題

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。


今日の放送は、「管理職」という言葉と、「マネジメント」が同義語になっちゃっている問題、最近の私の問題意識の一つをちょっとシェアさせていただきたいなと思います。
しかも、この問題を解くと、管理職であろうがなかろうが、私たち一ビジネスパーソンに結構いいことがあるんじゃないかなと思っていまして、それがうまく放送にできればいいなと思っております。
ぜひ本編をお聴きください。

この放送は、11月4〜6日に六本木のヒルズカフェで30周年イベントを行う、Lenovo『ThinkPad』の提供でお送りします。

レノボ・ジャパンさんありがとうございました!

「管理職」と「マネジメント」が同義語になっちゃっている問題ですが、本題に入る前に一ついいですか。
さっきもLenovo『ThinkPad』さんのタイトルコールを読み上げさせていただきましたが、なんとここまで一ヵ月に渡るレノボ・ジャパンさんのスポンサー期間が、本日が最終日になります。
両立サプリと、何よりもこの放送を支持してくれてる皆さんを、「すてきな場所じゃないの」そんなふうに感じてスポンサーとなってくれたレノボさんには感謝しかありませんし、今週は、レノボ・ジャパンの元嶋さんに対談放送のスペシャルで2回連続で出演していただきまして、両立サプリが初めてのスポンサーをいただく期間だったのですが、私も本当に楽しくタイトルコールを読ませていただきました。
そして、これも本音でThinkPad30周年モデルが欲しくなっております。
スペシャルモデルだけにスペシャルな金額なので、「うーん、ちょっと迷うな」というところもあるのですが、今、使っているThinkPadも非常にいい感じで、愛着というか特別な気持ちがこの一ヵ月で育った、そんな体験をさせていただきました。
レノボ・ジャパンさん、本当に心からお礼をお伝えしたいと思います。
そして、ThinkPad30周年の大盛況を心から願っております。

ということで、皆さん、明日からはおなじみになったスポンサーコールはなしで、ちょっと寂しく感じちゃうかもしれないですね。
それでも引き続き、両立サプリをよろしくお願いします。

「管理職」と「マネジメント」が同義語になっちゃっている問題


今日の本題放送の「管理職」と「マネジメント」が同義語になっちゃっている問題ですが、 最近の私のどんな問題意識かというと、まず一つは、「管理職」という言葉が、なんかいまいちいけていない気がするんですよね。
くれぐれも管理職の否定ではなくて、管理職という言葉がなんかね、という問題意識です。
「管理職」という言葉でどんなイメージを想起するかというと、まず言葉の通り、「管理する人」みたいな感じになりますよね。
「管理」という言葉に、「雑務が増えるな」とか、「面倒が増えるな」とか、「本質的なことに集中できなくなっちゃうな」 たぶんこんな印象を持っている人が、すごく多いんじゃないかなと思いますが、どうでしょうか?

そして、さらにもう一段進んで深刻なのが、タイトルにもつけました「管理職」という言葉と、「マネジメント」という言葉が、同義語になっちゃっている。同じ意味に扱われちゃっているんじゃないか問題です。
「管理職」というのは、組織の中の役割ですよね。
「マネジメント」というのは、これは仕事のやり方、手段の話であり、チームの中での活動そのものの話かなと思います。
これが同義語になっちゃうとはどういうことかというと、まず「マネジメント」 これそのものが「それって管理職とかマネージャーがするものだよね」そういう思いから、「メンバーの自分には必要ないかな」こういう感じでとらえられてしまったりだとか、「管理職になりたくない」この意向が、イコール「マネジメントをやりたくない」になっちゃっているんじゃないかなと。
これがすごくもったいないなと思っています。
くれぐれも、「だから管理職になろうよ」というメッセージではないので、よろしくお願いします。
なぜならば、「管理職になりたいか、なりたくないか」と、「マネージメントを理解していたほうがいいかどうか」さらに言うと、「マネジメントを実践できたほうがいいかどうか」は、全く別問題だと思います。

昔、こういう有名なセリフがありましたよね。
「私のことは嫌いになっても、××のことは嫌いにならないでください」というセリフがあったじゃないですか。これとまったく同じだと思うんですよ。
「管理職になってもならなくても自由だけど、マネジメントのことは嫌いにならないでください」これだと思うんですよね。
そんな私も、「管理職」と「マネジメント」をかなり派手に混同していた一人だなと思っています。
だから言うんですけどね。
派手に混同していた結果、どんなことを考えていたかというと、「管理職なんてなるもんじゃないよね」「プレイヤーのほうが断然楽しいし、管理とか私には無理だな」派手に混同した結果、本当にそんなふうに思っていました。

そんな私は、どういう仕事のやり方をしていたかというと、通称「小田木商店」ですよ。
よく「個人商店」とか「属人化」とやゆされる仕事のやり方があるじゃないですか。あれの王道ど真ん中を「小田木商店」として展開していたなと思います。
この小田木商店は、気合・根性・長時間労働が売りなんですよね。
さらに、店主が一人で運営しておりますので、店主が何時間働けるか、店主のマンパワーだけが、お店の屋台骨という感じだったんですよね。
あと、そんなお店の形態に特に疑問を持つことなく、「仕事ってこういうもんでしょう」と思いながら、目の前の業務をとにかくやる仕事のやり方をしていたのですが、それでいけるうちはたぶんいけちゃうのですが、「これ以上無理かな?」 そういうタイミングがくるんですよね。
さらに、「ずっとその頑張り方でいたいか?」と聞かれると、たぶん私だけじゃなくて、多くの人が「NO」なんじゃないかなと思います。
私のそんな店舗運営に破綻の兆しが出たのが、やっぱりライフイベントですよね。
「やばい、気合と根性と長時間労働が売りなのに、この売りが全て通用しない、どうしよう」「これ以上頑張れないわ、どうしよう」こういうタイミングで、店舗運営方針を変えることになったのですが、結局、店舗運営方針を変えるために必要だったのが、今、振り返るとですが、マネジメントだったなと思います。
ただ、私は「管理職」と「マネジメント」を派手に混同していた一人ですので、そもそもマネジメントが何かを正しく何も知らないんですよね。

小田木商店から、チームみんなへ移行できた話

ちなみに、そんな私に希望の光をまず差し込んでくれたのが、その当時、読んだ『ハイアウトプットマネジメント』という書籍だったのですが、ここに私にとっての福音が書いてあったんですよ。
マネジメントとは、チームの成果を最大化することであると。
チームの成果を最大化するための、あらゆる活動を「マネジメント」というんだよ。
これを見た時に、私は「おおっ」って思いましたね。
なんという、そんなシンプルなことだったのかと。
例えば、労務の管理をしなければいけないとか、会議を進行しなければいけないとか、予算の管理をしなきゃいけない、この具体的なHOWがいろいろあるというよりも、チームの成果を最大化するために必要なことをやりましょう。マネージャーの最大の資産は時間ですので、その時間をチームの成果が最大化することに投じましょう。時間は限られるわけだから、てこを効かせましょう。てこの原理で、最小の労力で、最大の成果が得られるような仕事のやり方をしましょう。
今日はマネジメントの解説が本題ではないので、さらっといきますが、そういったシンプルな前提となる考え方を聞いた時に、「なるほど、そういうことか」と。
「これは別に管理職だけが必要なのではなくて、一プレイヤーと仕事する上でも、超絶大事じゃん」と思ったんですよね。
「あなたの仕事は、あなたの目の前のタスクをやりこなすことではなく、チームの成果を最大化することに貢献することですよ」こう言われていたら、たぶん小田木商店の運営方針も、そもそもだいぶ違ったんじゃないかなと思います。
例えば、小田木商店では、仕事がきたら、なんでもかんでもやりこなすというスタイルでしたが、今の原則にのっとると、何に力を入れるか、まず決める必要がある。それを決めるためには、そもそもチームの成果が何かをちゃんと理解しておく必要がある。本当に基本的なことかもしれないですが、まずそこから入れますよね。
そして、小田木商店は自分の商店運営にいっぱいいっぱいだったので、周囲にまったく無関心だったんですよね。
今、振り返ると、恥ずかしいですけれども。
ただ、今の原則に基づくと、仲間やその仕事に関心をもって、きちんと連携してやることが、基本スタンスになるんだなと。
そんな実感を持ちました。
すごくシンプルに言うと、「マネジメント」という考え方を知ったことで、小田木商店はそこから「チームみんな」という働き方にシフトできまして、今は当時よりもやらなきゃいけない仕事が増えていると思うのですが、それでも本当にヘルシーに「ああ、仕事って楽しいな」と思いながら働けているのは、たぶんマネジメントさんのおかげだなと思っています。

ということで、今日は「管理職」と「マネジメント」が同義語になっちゃっている問題についてお話をしましたが、この問題が何を解決するかというと、繰り返しになりますが、個人商店をやめられるよ、仕事をもっと楽に楽しく、面白くできるよ、この放送の中でよく「時間で成果を上げる仕事のやり方を変えよう」というメッセージがありますが、その仕事のやり方は「マネジメント」と言い換えてもよかったよ。こういう話だったなと思います。
さらに、そんな世界観が進んだ先には、なってから苦労するマネージャーではなくて、なる前に経験して、「こういう仕事のやり方は面白いな」と思う人がなっていくマネージャーが増えるんじゃないかなと思っていまして、そんな世界観を思い描いております。

先週の一番放送

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*育休スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|育休スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*育休スクラ|https://www.youtube.com/channel/UCT8k-TH1TMSJVbMPMXxFQBA