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#146 20代女子のフリーランス志向の高まりについて考える

今日は木曜日なのですが、先週に引き続き、私たちのチームの26歳フルリモートメンバーのリナちゃんに、何かネタないでしょうかね?と、そんなフリをしてみました。
そしたら、リナちゃんはサッとネタを投げ込んでくれるんですけれども、こんなのどうですか?と。
【今、すごくフリーランス志向の女性が増えていると感じる。
自分自身の周りにも多い。
さらに、リナちゃん自身も今後の自分のキャリアをフリーランスとして築いていくのか、組織で働くのか迷っている。】
そんなことを話してくれました。

フリーランス志向の高まり

なぜリナちゃんから見て、フリーランス志向の女性が多いと感じるのかっていうところなんですが、ここにですね、結婚だとか出産でキャリアを断絶させたくない、働き続けたいって考える女性のニーズを汲む選択肢としてフリーランスがあるんだなと強く感じました。
実際リナちゃん自身も、新卒で入社した会社についてはパートナーの転勤でやむなく退職することになった。そういった経験から、今後ももしかしたらいろんな地域を転勤していく生活の仕方があるかもしれない中で、仕事を続けていきたい、キャリアを築いていきたいと思った時に、自分で技術を磨いてフリーランスとして仕事をする、これが選択肢になるんじゃないか。そう考えて、実際に私たちの会社にフルリモートメンバーとして加わる以前にWebデザインの会社で勉強を始めて、今も勉強を続けながら、フレックスで仕事をしている。こんな感じになります。

この話を聞いて、キャリアを途切れさせず続けていきたいって思ったときの選択肢としてフリーランスが入ってくるというのは大いにあるなって思いました。
リモートワークが進むのと同じだけ、デジタルに環境を置きながら仕事をするっていう選択肢、人とのつながりの作り方、実際にそうした仕事をしたい個人とお仕事お願いしたい企業をマッチングするプラットフォームみたいなものも非常に選択肢がありますので、そう考える人が増えているっていう感覚にすごく納得しました。
増えているという点に関して、実際はどうなんだろうと思って検索してみたんですけれども、ランサーズというクラウドソーシングの大手が毎年やっているフリーランス実態調査でいくと、2020年は労働人口のうち1034万人がフリーランスで働いている。これはにたぶん副業とかは含まれないので、そういった働き方も含めると、実際はもっと多いかもしれないですよね。
アメリカの場合は、同じフリーランス比率っていうのが労働人口の35%って言われてますので、日本もまだまだ増えるんじゃないか。
そんなことがデータから分かりました。
ただ、今日はデータ解説というよりも、私はこんなふうに考えたという私見を共有させていただければと思いますので、そんなつれづれなお話にお付き合いいただけると嬉しいです。
実際、私自身は組織に所属していますが、いろんな働き方の人たちとチームを組んで仕事をするっていう機会が多いですので、そんなところから感じることをお話しできればなと思います。

フリーランスのイメージをきちんと捉える

まず、フリーランスという仕事に持つイメージをきちんと捉えることが大事なのかなって思ってまして、私は一般的によく言われることとはまた違う側面をちゃんと見なきゃいけないのかなって思ってます。
例えば、好きなことを仕事にできるイメージ、そして自分で仕事を選べるイメージ、これはどうでしょうか?
本質的にはですね、その分野のプロと認められないと仕事っていうのは選べないなと思っています。
なので、そこに至るまでの経験をどう積むか
ここをきちんと考えるっていうのが大事になってきますよね。
そして、とにかく自由だって言われがちなフリーランスですけれども、本質は、自分のコンディションだとか、労働時間だとか、何を持って成長していくのかっていうところまで含めて、すべてセルフマネジメントが大事になってくるんじゃないかなと思います。
特に自己成長の部分ですよね。どうやって仕事に必要なスキルや知識を磨いていくのか、ここをきちんと考えて設計していかないとプロとして成長できない。
ということは、セルフマネジメント力が高い人が自由と感じられる。
こういう本質があるんじゃないかなと思います。

そして、フリーランスは煩わしい人間関係から解放されるのか
これもやっぱり本質はちょっと違いますよね。
私もいろんなプロの方とお付き合いをして思うのは、むしろ高い対人関係スキルが求められるなって感じています。
まず仕事を得ようと思うと、営業活動が必要ですよね。
つながりや関係性を大事にできるっていうところもそうですし、その中で自分は何者か、何ができるのか、さらにそれにどんな価値をつけるのか、値段の部分ですね、価格付け。さらに相手がその価値を認めると仕事が成立していくということになるので、こういった一連のプロセスや大事にしなきゃいけないポイントを押さえられるっていうところが、たぶんファーストステップ。
次に仕事を形にしていくわけなのですが、要件定義だとか合意形成というところもかなり大事になってきますよね。
特に相手の課題は何か、何を求めているのか、ここをきちんと相手との対話の中で理解できる、つかめるっていうことが必須になってくるかなと思います。
最後に、信頼を積み重ねて、あなたにお願いして良かったとか、またあなたと一緒に仕事がしたいと言われて初めて、次につながっていくような広がりが持てる。
こういったことを形にしていける基盤って、やっぱり高い対人関係スキルじゃないかなと思います。

フリーランスでも会社員でも必要なソフトスキル

さらに、今言ったようなスキル、こうしたフリーランス力をどこで磨くのかっていうのが、そうなるとかなりポイントになってきますよね。
専門的な技術そのものも大事だと思うんですけれども、併せて同じぐらい大事なのがソフトスキルのほうかなって思います。
チームの中できちんと自分の役割定義をして仕事ができるとか、チームの目的を理解できる。その中で自立的自主的に仕事に向き合って、きちんとアウトプットしていける。
こういった基本の仕事力をどこで磨いていくのかっていうところが、たぶん考える一つのポイントになるんじゃないかなと思います。

こんなふうに言っちゃうと、うわ、大変、じゃあやっぱり会社員に限るわ、みたいな感じで思われるかもしれないですけれども、そこも実はちょっと違うというか、だいぶ変わってきてるし、今後も変遷していくんじゃないかなと思います。
なぜならば、今言ったフリーランス力って言い換えると、自律的な開拓マインドだと思うんですよね。外を知っていて、プロ意識を持っていて、しかも自分の成長に主体的に投資や行動ができる人。
一方で、もし会社員で居続けちゃおうと思う根底にあるのが保守的な変わりたくないマインドだったとすると、変わりたくないマインドってどういうことかというと、ここにさえいれば安心だわという感じで、自分のキャリアだとか、やりがいだとか、もっと言うと自己成長も全部会社に依存しておきながら、一方で会社に否定的みたいな。上司がさーとか、環境がさーみたいな感じで言っちゃうマインドが根底にあったりすると、社員だろうが、フリーランスだろうが、組織が求める人材って圧倒的に前者のほうに向くんじゃないかなと思います。
会社員でもフリーランスでも自立的な開拓マインドを持っている人と組織は仕事をしたい
だからフレックスが広がって、要は自分の時間をセルフマネジメントして、最もパフォーマンスの出る働き方をしてくださいねとか、外を知って経験値を会社にフィードバックしてくださいねって言われながら副業解禁だったり、最近だと社員と業務委託契約をするっていう選択肢を用意する会社も出てきてるなって思ってます。
ということは、どっちだったらオッケーか、どっちの働きならばいいかみたいなところの話ではなくて、境界線はすごく曖昧になってきて、どっちでも必ず大事になってくることがあるんじゃないかな。
それが何かっていうと、働き方に関わらず、あなたと仕事がしたいと言われる人材になること。
組織にいても、自分で仕事をしていても、自分で方向性を決めて、自律的に経験やスキルを磨いて、相手の課題、チームの課題を解決するために工夫して、それが楽しいって思える人材。

なんていう話をしながら、私もそういう人材でいられるように研鑽していかなきゃいけないなと思った話でした。
もはや、りなちゃんの質問に対する答えになってない気がするんですけれども、りなちゃん、これでいいでしょうか?
また懲りずにネタの投げ込みをお願いします。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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