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“思い込み”というメガネを外したらキャリアの選択肢が増えた|スクラ9期生 石附結実さん<前編>
働く女性がチームで成果を上げるためのスキルを学ぶオンラインスクール「スクラ」。最近スクラでの学びを終えた修了生たちは、今、どのような手応えや変化を感じているのでしょうか?
今回のゲストは2024年3月にスクラを修了した9期生の石附結実さん(づきさん)。聞き手は、スクラ説明会でスピーカーを務めるスクラ運営事務局の桐山梨奈です。
5歳と1歳の子育て中。メーカーで働くづきさんの自己紹介
桐山:それでは早速ですが、づきさん、簡単で結構ですので、自己紹介をお願いできますか?
づきさん:9期で標準コース(※)を受講したづきさんと申します。新卒で入社した日系メーカーで主に人事労務担当として勤務しています。プライベートでは今、5歳と1歳の子どもの育児中で、スクラには下の子が1歳になる直前に参加しました。育休の後半の半年間を使って、楽しく学ばせていただきました。
※スクラの受講プランは、在籍期間3ヶ月間の「短期コース」と、在籍期間6ヶ月間の「標準コース」があります
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桐山:づきさんは4月に復職してもうすぐ2ヵ月ですが、1回目の復職と2回目の復職はやっぱり違いますか?
づきさん:そうですね、大きく違っていました。というのも、私、1回目の復職の時はちょうどコロナの緊急事態宣言が出たばかりで、全員がリモートワークを推奨される環境でしたので、復職初年度としてはすごくありがたい環境でした。
今回はちょうどコロナが終わって、ハイブリッドの働き方をしていく方針になりましたので、今は週3出社、週2リモートという形です。働き方も変わり、新鮮な気持ちで復帰を楽しんでいます。
桐山:1回目と2回目で社会の状況もガラッと違うし、会社の働き方の方針も違う中で、今、2人目の子育てもして2ヵ月という状況なんですね。
づきさん:はい。1回目の復職のときの両立スタイルを思い出すのと同時に、若手の頃の働き方も思い出しながら、改めて仕事の景色が変わって見えるなと感じています。
「なんで私、働くんだっけ」。2人目出産後の迷いから脱却するために
桐山:づきさんは去年の9月から、育休の後半を使ってスクラを受講してくださいました。受講してみようと思われたときの心境や思いはどんなものでしたか?
づきさん:私は第二子を出産した後、第一子出産後よりも仕事観や人生に対する考え方が大きく揺らいだ自覚がありました。1人目のときは純粋に育児を楽しみつつ、仕事も大事な存在だったんだと気付く機会が多かったです。
しかし、2人目になると、「こんなにも愛おしい家族がまた増えて、私はなぜ仕事をするんだろう」というような複雑な感情が生まれました。「家族との時間を減らしてまで、仕事に費やす価値って何だっけ」と、迷子になってしまって…。その迷子から何とか脱却したい、仕事への前向きな気持ちを取り戻したいと、スクラにたどり着いて受講に至りました。
桐山:そうですよね。表現が適切かわからないですけど、「大事な家族を保育園に預けて働くんだったら、仕事に価値を見出したい」という気持ち。「なんで、私、働くんだっけ」というのが、見えなくなってきたんですね。
づきさん:はい。1人目の子どもが産まれるまでは、やはり「気合・根性・長時間労働」の考え方で仕事をしていましたし、1回目の復職後も、どうしても間に合わないときは夜、寝かしつけた後に仕事したりして、どうにか時間を生み出して解決を図ろうとして疲弊していました。そして、うまい解決法も見出せないまま、2人目の出産に入りました。だから、2人目が生まれた後もあのやり方はできるのか、という心配が大きかったです。
また、子どもがいる・いないに関わらず、会社の同僚やマネージャーの皆さんはすごく滅私奉公で、自分の時間を仕事だけに捧げているように見えていました。そのため、時間貢献ができない働き方になる私は会社にとって価値があるんだろうか、という変な心配をしてしまい…。
自分としてもっと家族との時間を大切にしたい気がするという点と、会社からしてももっと時間貢献できる人に活躍してほしいのではという2つの観点から見たときに、自分の存在意義がわからなくなったんです。
桐山:仕事に長時間を費やせず後ろめたい気持ちがあることを、よくスクラでは「会社と握手できない」と言いますが、まさにそう感じられたんですね。
自身の思考クセに気づき、「事実と解釈」を分けて考えられるように
桐山:スクラではチームワーキングやマネジメントを学ばれたと思いますが、づきさんにとって一番影響があったのはどんなところでしたか?
づきさん:特に「思い込みを手放そう」や「事実と解釈は分けて考えよう」という点です。以前から言葉は聞いたことがありましたし、その意味は理解しているつもりでしたが、改めてこれまでの自分を振り返ると、いかに自分が思い込みをもっていたかに気付くことができました。
私はすごく心配性で、ある事実に対しネガティブな感情を付随して受け止めがちでした。自分は事実以上に重く捉えてしまう、深刻な問題にしてしまうということに、半年間かけて何度も何度も気づくことができたのは良かったです。
桐山:事実と解釈がわけられるようになったというのは、物事を客観的に見られるようになったというような感覚ですか?
づきさん:そうですね。例えば、何かメールを書く時にも、勝手に自分の推察を入れてしまう癖があったことに気付きました。これまでの私は良かれと思って、事実に対して「私の見立てはこうです」と伝えていたんです。しかし、まずは単純に事実を羅列したうえで、解釈を入れるべき人は誰かと考えるようになりました。
自分が担当として解釈を入れることが大事な場面もありますが、単純に純粋な事実だけを整理することに価値がある場面もあります。仕事には色々な進め方があったんだと気付けました。
続きは後編をご覧ください!
※noteに掲載されている写真は、インタビューさせていただいたスクラ生の許可を得て掲載しております。
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本企画はVoicyとの連動企画です。本稿はVoicyでの対談を編集したものです。生対談はVoicyチャンネル「今日のワタシに効く両立サプリ」でぜひお聴きください。