見出し画像

#41 転職・キャリアチェンジに必要なスキル〜自己の強みを自覚する自己分析の方法~

先週の土曜日の特別企画「女性の転職やキャリア支援を手掛ける株式会社mogの金子さんとの対談」なんですけれども、ワーママのキャリアチェンジ・転職っていう所への反響を大きくいただきました。関心の高さって言うんですかね。
ですので今回は、この転職とかキャリアチェンジ関連の話をしていきたいなと思っています。どんなテーマかっていうと、今日は自分のスキルや経験をきちんと評価できていますか?このテーマについて一緒に考えてみたいと思います。
私は、とある行政機関が主催する主に子どもを持った女性の就職や転職を支援する事業に関わらせていただいています。その中でキャリアや就活の講座を持たせていただいてるんですけれども、就活でいう内定って自分の経験やスキルを評価してくれる会社と出会うことじゃないですか。なので、その企業が求める仕事だとか役割を、その人が担えると合理的に判断できると内定っていう形になるんですよね。もちろん例えば条件がいいかだとか、ビジョンに共感できるか、文化が自分に合うか、自分のやりたいことがそこでできるかということも大事なんですけれども、それでもやっぱり仕事内容と自分の強みあってこその結果なんですよね。なので、特に中途における就活で一番大事なのは、自己分析と企業研究かなと思ってまして、そんな話を参加してくれる方とも共有しています。

事務職しかやってこなかったという自己評価の人はもったいない!

そして前回ですね、そんな自己分析での一幕でこんなやり取りがありました。参加してくれた方と一緒に自己分析をやっていくっていう、そんなワークの一コマだったんですけれども、「私ただの事務職しかやってきてないんです」っておっしゃった方がいたんですね。
ただの事務職、皆さんただの事務職ってないですよね。そして、誰にでも難なくできる事務職もないはずなんですよ。
実際、その方に詳しくこれまでに経験してきたことや、その方が仕事の中で力を入れてきたことを聞いてみると、こんな経験を話してくれたんですね。事務職っていってもどこの事務職かというと、法律事務所でのお仕事だったと。法律業務のサポートをしたり、顧客のための書類を整えたり、そうした業務の期限管理だとか、品質管理をしていく。さらに聞いていくと法律関係の書類っていうのは、内容が内容ですので、正確性が徹底的に求められると。なので弁護士の方とのやり取りの中で不明点は絶対に曖昧にしないだとか、自分で勝手な解釈をしない、必ず確認をすることを徹底的にやる。そういった仕事のやり方をされていたそうです。さらに仕事の内容としては、事務所の中の同じ事務業務をするスタッフとチームを組んで、チーム全体で担うべき業務案件と業務量の調整をしたり、チーム全体での業務の完了が徹底できるように率先してスケジュール共有をしたり、困ったときにお互いに相談しやすいようなオープンな雰囲気を心がけたりしていた。さらに新しく入る方の育成も担当されていた。

誠実に仕事する人は強みが絶対ある!

これはもう盛ってる話じゃなくて、事実なんですよね。ここまで聞いてみると皆さんどんな強みが思い描かれますか?もうたくさんあると思うんですよね。例えば、やっぱり仕事の正確性であるとか、守秘義務や個人情報に対しての徹底した理解、チームでの工程管理能力、それを裏付けるコミュニケーション力もありますし、チームでオペレーションをするっていう経験値もあれば、法律に関する基礎知識もあると。掘ればまだまだ出て来そうですけれども、今言った事ってお世辞じゃなくて、事実に基づく客観的評価じゃないですか。そして、冒頭ただの事務職で強みが思い浮かばないみたいなことをおっしゃったこの方も、こうやって事実に基づいて客観的に評価をしていくと、自分の頑張ってきたことからきちんと確かにそうだと言える強みが洗い出せた、自覚もできた、そう言ってくれました。

ここから今日どんなことが言えそうかっていうところですが、まず一つは、やっぱり誠実に仕事に向き合ってきた人に強みがないなんてことは絶対ないなって思います。これは雇用形態とか職種とかは一切関係がないと思うんですよね。誠実に仕事しながら工夫してきたことだとか、力を入れてきたことがあるわけですから、そこから培われたスキルや経験というものは絶対ある。そう言えると思います。
そして、もう一つは、自分のスキルや経験を客観的に自覚して言えるようにしておくことって、やっぱり大事だな。これって転職活動だけの話じゃないですよね。今の会社でもどんな仕事のアサインを受けるか、もしくは今後どんなキャリアや役割を選択して行きたいかにおいても非常に重要ですよね。自覚していればそれを生かしたアサインを求めたり、キャリア選択もできる。一方で自覚してないと、相手が解釈するままに任せちゃうことになるのかなと思います。

自己の強みを自覚する自己分析の方法

そして最後に、じゃあどうすればそんな自分のスキルや経験、つまり強みが自覚できたり言えるようになるかっていうところなんですけれども、ポイントはいきなり強みから考えようとしないことかなと思います。じゃあどうするかっていうと、具体的な事実を洗い出して、そこから何が言えそう考えていく。この手段をお勧めしたいと思います。いきなり強みから考えようとすると、やっぱり言葉が出てこないということもありますし、もっと言うと言葉が先行しちゃって過大評価をしたり、考えるフックが見つからなくて過小評価しすぎちゃったりっていうことも出てきちゃうと思います。なので具体的な事実を洗い出して、そこから考えていく方法がいいんじゃないかなと思います。
一方で自分だけでは気づきにくいのも事実だと思いますので、こういった自己分析は1人だけでやらないほうが良いですよね。人って自分のことは気づきにくい、でも自分以外の相手のことならいくらでも言えると思います。
今日のエピソードを聴いていただいても、多分皆さんも頭にポンポンポンってこんなところも強みなんじゃないかってのが思い浮かべられたんじゃないかなと思うんですけど、そういう感覚ですよね。
なので、1人でやらずに、仲間とやったり、もしくはこういったキャリア系の講座を受けたり、あと職場の中でなら自分の仕事ぶりを見ている上司だとか先輩同僚にフィードバックを求めていくというのも手段になるかと思います。
こういったことも含めて、私改めて思うんですけれども、私も人のことなら本当いくらでも言えるんですよね。それだけにいいもの持ってる人が「私には」とか、「私なんか」とか、絶対にある強みやスキルを自覚しないとか、気づけてないというのは本当に超もったいないなと思っています。私、人の仕事の話が大好物なので、こういう講座を仕事としてやりつつもめちゃくちゃ楽しんでます。
ということで、誠実に仕事に向き合う人には必ず強みや培われた経験っていうものがあるので、それを自覚しようね、ちゃんと評価できるようにしておこうねっていう話でした。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*育休スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|育休スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*育休スクラ|https://www.youtube.com/channel/UCT8k-TH1TMSJVbMPMXxFQBA