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#163 問題を課題に変換する方法

3月9日火曜日です。
今日も何を放送させていただこうかなって思ったのですけれども、3月に入って改めて私は、日々いろいろあるなって思ってます。
別に今だけということではないですけれども、改めて日常は本当に思い通りにならない事って多いなと思いませんか?
急に何言い出すの?という感じかもしれないですけれども、おっと、そうきたか!という事だとか、うそ!そういう結果になる?ということも本当にあります。
そういうもんですよね、たぶん日常って。
仕事においても想定外のトラブルだとか、計画通り想定通りにいかない事の方が多いなって改めて思う日々です。
こんな時に思うことはですね、私は頭の中で何を考えているかというと、いやー、早く問題を課題に変換したいな。
問題を問題のまま抱えたくないし、抱えないようにしよう、そんなふうなことを考えていまして、今日はここを切り取って、問題を課題に変換したい、こんな感じの放送をさせていただければと思います。

問題と課題の違い

以前の放送でも、もしかしたら問題と課題の違いということを少し取り上げたことがあったかもしれないですけれども、ともすれば、ほぼ同じニュアンスで使われがちな問題と課題ですけれども、皆さんはどんなふうに使い分けていますか?
これは私的な解釈ではというところかもしれないですけれども、私は問題っていうのは起っているネガティブな事象そのものが問題かなと思ってます。
要は、「あわわ、どうしよう。」この状態ですよね。
矢印で表現すると、グルグルグルグル同じ場所を矢印がループを描きながら回っている状態。これが問題状態かなと思います。
どうしよう状態。言い換えると起こっているネガティブな事象が問題。
じゃあ、これに対して課題はどうかというと、課題っていうのは問題解決のための具体的なテーマかなと思います。
問題が「どうしよう」であるのに対して、課題は「あっちへ向かうぞ」と、とりあえず方向性が決まっていて、矢印で表現すると、あっちに向かって矢印が一直線に伸びている状態が課題かなって思います。

それどういうこと?って、ちょっとわかりにくいかもしれないので、事例を考えてみました。
例えば、自分の時間が欲しい、でも作れない。これは問題の状態ですよね。
時間が欲しいけれども作れない、どうしようっていう状態。
これが問題だとすると、課題は何かというと、例えば、つい時間があるとSNSを見ちゃうとか、ついつい寝ちゃう、そもそも計画がない。こんな感じで、時間はあるのに自分の時間を作れない、自分の時間がないというのが課題のケースもあるかと思いますし、一方であれもこれもやらなきゃいけないって思っていて、やることが多い状態だとか、膨大なやることを一人で抱え込んでいたりだとか、要は、忙しすぎて自分の時間がない。これが課題のケースもありますよね。

ここまで聞いていただくと分かるように、課題の段階になると、打ち手が考えられますよね。
時間があるのに自分の時間がないという場合に考えられる打ち手と、忙しすぎて自分の時間がないという場合に考えられる打ち手、それぞれ違いますけれども、ここが明確だと、要は課題が明確だと、次に何をするかっていうところが考えられる状態になってくると思います。

問題と課題でもう一つずつ特徴がありまして、どうしよう状態の問題の段階での関心って自分に向いちゃっているんですよね。
要は、渦中にいる自分だとか、その時自分が抱える感情に関心が向いちゃって、これがどうしようっていうところからのグルグルループ状態にはまっちゃっているのが問題かなって思います。
これが課題の段階になると、関心はどこに向いているかというと、自分ではなくて、そこへ向かうための具体的な行動やアイデア、こちらが関心対象になっているんじゃないかなと思います。
ゴールそのものだったり、ゴールに向かうために把握しなきゃいけない状況だったり、そこからどんな手を打とうかという行動やアイデアの方に関心が向いている状態。
これが課題の特徴。

どうしよう状態からあっちへ向かうぞ状態へ

こう考えると、どっちの状態がしんどくて、どっちの状態がより良い状態か分かりますよね。
そうなんですよ。問題状態だと本当にしんどいんですよね。
問題段階では、起っているネガティブな事象そのものの中にどっぷり浸かって、どうしようグルグルと関心はひたすら自分に向いて、自分が抱えている感情だとか、その渦中にいる自分自身に振り回されちゃう。これが問題状況で、一刻も早く抜け出したいですよね。
なので、そのために必要なのが、問題を課題に変換するっていうプロセスになるかなって思います。

さっきの「自分の時間が欲しい、でも作れない、どうしよう」を課題に変換していこうと思うと、最終的には時間はあるのに自分の時間がない、なのか、それとも忙しすぎて自分の時間がないのか、こういった課題というかテーマを特定するために、考えを前に進めていく必要があるので、なぜ自分の時間が取れないのか?今どういう状況なのか?どんなボトルネックがその状態を引き起こしているのか?こういった方に自分の関心が向いて、考えも前に進んでいくんじゃないかなって思います。

日々いろんな事が起こる中で、問題なんて数多湧いて出てくるじゃないですか。
仕事においても、例えば、計画通り集客が進捗しない、どうしよう。とか、チームの関係性がぎくしゃくしている、どうしよう。仕事が立て込んで忙しくて余裕がない、どうしよう。
こういったものを問題のまま抱えずに、課題に変換していくというのが大事なのかなって思っています。

拙速に課題だと思われるものに飛びつかず、状況を捉えて解決すべきことを考える

そうやって、今私は自分に言い聞かせているんですけれども、ただ一個だけ注意したいのがですね、問題から逃げたいあまり、拙速に課題だと思われるものに飛びついてしまうことが私たちはあるよということで、これは知っておいて注意が払えたらいいかなって思います。
どういうことかというと、例えば先程の「自分の時間が欲しい、でも作れない」だと、わかった、SNSを見まくっちゃっているからだ、じゃあ、SNSを見るのやめます。こんな感じで、パッと目に入る原因と思しきものに飛びついて、これさえ解決すればと思い込みながら拙速に手を打っちゃう。これは要注意ですね。
それがドンピシャだったらいいかもしれないですけれども、私たちそんなに賢くないので、実は飛び付いた課題だと思われるものが、本質的な解決には繋がらないケースってあるんじゃないかなって思います。
例えば、「時間が欲しい、でも作れない」ということも、本当は時間の問題ではなくて、もしかしたらやりたいことがない自分への焦りっていう問題を奥底では抱えていて、それが表面だっては「自分の時間が欲しい、でも作れない」こんな問題の皮をかぶって出てくる可能性もありますし、また別の観点からいくと、本当は自分の時間が欲しいかどうかということ以前に、パートナーに対して自分ばかり負担を背負っている気がする、そういった不公平感を解消したいという自分の望みを反映している可能性もあると、こういうことが起り得るよということですね。
なので、問題を課題に変換するっていう段階で、結構大事になってくるのは、拙速に課題だと思われるものに飛びつかずに、状況を捉えて、何が本当の悩みなんだろうな?本当に解決したい、もしくは解決すべきことってなんなんだろう?ここをちゃんと捉えるということが大事になってくるかなと思います。

これは今の自分自身へのメッセージかもしれないですけれども、なんか今苦しいな、しんどいなって感じる場合は、それって問題を問題のまま抱え込んでいるからかもしれないな。
こうやって気付けるようになるといいんじゃないかなと思います。
そこに気付けると、そうだ、課題に変換しよう、気持ちが同じ場所で留まらずに前に向かって動いていくんですよね。課題に変換しようと思うことで。
ただ、なかなか一人だと客観的に課題に変換するということが難しいケースもありますので、一人で無理なら人を巻き込んでやっちゃえ。壁打ちをお願いしよう。話すことで整理をさせてもらおう。
このようなオプションも持ってたらいいのかなって思います。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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