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#6 ありたい自分(キャリアビジョン)と現実の間で揺れる人へ

先週の9月3日は「復職後につながる育休をデザインする方法」というタイトルでオンラインでオープンイベントを開催しました。育休をテーマにしたサービスを運営する3社が集まって共催した夢のコラボイベントでした。
育休コミュニティMIRAISの代表 栗林真由美さんと育休中インターンmog の副社長 金子麻由子さん、育休スクラの小田木朝子の3人のトークセッション形式で開催しました。

定員100名まで申し込みをいただき、本当に来ていただいた方、ありがとうございました。栗林さんと金子さんの話にですね、私も本当に引き込まれたし、人柄に惚れてしまいました。すごく運営側としても楽しいイベントだったなーと思います。
育休を起点に”楽しく働く人を増やして行きたい”っていう志を同じくできる同志がいるんだなというところもすごく励みになりました。そして、これからもコラボレーションしたり、切磋琢磨しながら一緒に『育休』という期間をいいものにしていけたらなあと思っています。
このイベントの中で「ありたい姿」と言うキーワードが出てきました。復職後の働き方を考える、もしくはどんな育休にしたいか考えるには、まずありたい姿を明確にしよう。とこんな文脈でした。今日の放送はこの「ありたい姿」を取り上げながら、作っていきたいなと思います。

ありたい姿(=キャリアビジョン)描けていますか?

皆さんはありたい姿ありますか?既に描けている方もいれば、これから考えていきたいという方もいると思います。「キャリアビジョン」と言い換えることもできると思います。最近、キャリアプランではなくてキャリアビジョン=ありたい姿を考えることを起点にするっていう流れがすごく増えているなあと思います。
キャリアってそもそもこれまでどう働いてきたか、そしてこれからどう働きたいか、生きて行きたいか、というところです。キャリアを考える起点は「ありたい自分の姿を描く」ことなんですよね。要は「向かいたい方向性を決める」そんな風に捉えて頂ければいいと思います。

例えばキャリアを考えるフックとして、「やりがい」ってよく言うじゃないですか。「やりがいあるといいよね」って。ただ、やりがいを感じるものって人によって違うと思うんですよね。”成長実感”だなんて言う人もいれば、周囲の役に立っている”貢献実感”だという人もいると思いますし、仲間やチームで”一体感”を得られることだって言う人もいると思います。自分がやりがいを感じるために必要なものを洗い出して、そこからどんな仕事をしたいか、どんな働き方ならそれが実現できるかということを考えていくパターンもあると思います。
人生をテーマにすると、子供を持ってこれから両立しながら仕事をして行くわけですけれど、どんな母親でいたいか、どんな家族を作っていきたいか、どんな人生歩んで行きたいかっていう所から働き方や仕事の両立スタイルを考えていくっていうのも向かいたい方向性を決めるフックになるかなと思います。
こんなふうに向かいたい方向を考えることを「ありたい姿を描く」というように言えると思うんです。

環境を制約にせず、キャリアビジョンを実現させる方法

で、ありたい姿が描けたら、大切なのはここからどうするかですよね。
次は、環境を洗い出すっていうところが必要になるかなと思います。
私たちを取り巻く環境、例えばどんな職場か、どんな考え方の会社か、パートナーがどんな働き方か、今の時点で自分の両立とか仕事をどのぐらい理解してくれているか、両親の支援があるかないか。こんなようなことが環境になると思います、子供の性格や保育園の預け先もですね。
いろんなことが私たちを取り巻く環境であり、ともすればそれがありたい姿を実現する上で制約っていう見方もできると思います。
ただ、この環境を起点にして向かいたい方向を考えるのではなく、向かいたい方向を考えた上で環境を冷静に洗い出し、何が制約になるのか、そんなことをきちんと理解するっていうことが次のステップになります。

そして環境を洗い出したらどうするかですよね。
多くの人は、環境がいわゆる現実であり、制約ですので、それに合わせて向かいたい方向性を自分の中でチューニングするっていうそういう選択をする方もいると思うんですけども。
まず、自分の中で向かいたい方向性をチューニングする前に、環境に対して変えられないか、働きかけたり、自分の方向性とのすり合わせをするための対話をするっていうのが必要な次のステップになると思います。
ありたい姿を自分の中で描くだけでもダメで、一方で周りに押し付けでもダメで、関係を洗い出したら働きかけと対話をする。結構、大事なステップだと思います。
働きかけっていうのは、変えられないか、調整を図っていくこと。対話するっていうのは(例えば相手はパートナーであり会社であれば上司でありだと思うんですけれど)、自分のことを伝える、自分のことを考えていることだとか、望んでいることを共有しながら、相手のことを聞く、相手が感じている課題感だとか、相手が見ている世界の見方みたいなものをきちんと聞きながら、自分の考えていることとすり合わせをしていくっていうのが対話にあたるかなと思います。
働きかけと対話をしたけれども、思い通りに行かないことも多々出てくると思います。本当はこうしたかったけれどもこうせざるを得ない、というところですよね。いわゆるオプションBを選択することがありと思います。
その場合も、思いどうりにならない、そうなるのはしんどいから、向かいたい方向性を手放すのではなくて、方向性は変えずにそこに向かうルートが変わるだけだとそんな風に考えられるといいと思います。ルート変更です。目的地に向かうルートが変わるだけ。
これが”ありたい姿”を起点にして環境を洗い出しそこに向けて働きかけと対話をしながら、自分なりに納得のいくキャリアを歩んでいくステップになるんじゃないかなと思います。

注意したいのは、環境から考えて自分の方向性を制約してしまうこと。環境起点にこうにしかならない選択肢の中で選んでいくっていうことと、制約を避け続けていた結果、どこに向かっているのかわからなくなっちゃったっていういわゆる「キャリア迷子」にならないために、ありたい姿を起点にして選び、環境を洗い出しそこに向けて働きかけと対話をしていく、こんなステップを描きながら。周囲と上手くやって行く、向きやっていくっていうことができるといいんじゃないかなと思います。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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