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#1157 「自分と同じことをして欲しい」という願望を捨てよう

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は金曜日で、かつ5月の最終日ですね。
もう5月が終わるのかと思うと、なんかすごく早い感覚を私は持っていますが、皆さんはいかがでしょうか?

F30プロジェクトでヘルプシーキングについてインタビューしていただきました

今日はどんな放送をお届けしようかなと思うんですが、最近のトピックにあわせて放送をしてみたいと思います。
テーマは「ヘルプシーキング」。そしてトピックは何かというと、このVoicyでは度々テーマになり、かつ私が過去に本も書いたことがある「ヘルプシーキング」仕事は自分ひとりでやらない、そして仕事を抱え込まず、周りに助けを求める技術、このヘルプシーキングについてのインタビュー記事を掲載いただきました。
メディアは、note上にあるF30プロジェクトですね。
取材してくれたチームは、以前このVoicyの土曜対談にも登場いただきました通称「こばなみさん」株式会社都恋堂という編集プロダクションというんですかね、編集を事業にしているこばなみさんたちのチームが取材をくださり、F30プロジェクトというメディアに、ヘルプシーキングについてのインタビュー記事を、前編・後編あわせて2ページにわたって掲載をいただきました。
こばなみさん、ありがとうございます。
Voicy対談では、私がインタビュアーとしていろいろ聴かせていただきましたが、今回は逆パターンで、こばなみさんたち編集チームがインタビュアーになって、一緒にヘルプシーキングについてのワイガヤをしたところを記事にしていただいたという感じです。
私の感想なんですけれども、すごいありきたりな感想で申し訳ないんですが、やっぱりプロは上手ですね。一時間ほどみんなでワイガヤをした感じだったんですけど、あのワイガヤが会話形式で読みやすい、かつ流れのある記事になっている。
本当にプロはうまいなと思いました。
ちなみに、F30プロジェクトというメディアは、「2030年は、もう”女性活躍”と言ってないといいよね」そんなコンセプトのもと、特に女性ミドルリーダーが抱える課題と、その解決ストーリーを発信しているメディアということですが、F30プロジェクトの中にいろんなコーナーやコンテンツがあるんですけど、私は「ライムスター宇多丸のお悩み相談室」というコンテンツがめちゃくちゃツボではまっておりますので、よかったらこっちもチェックをしていただきたいなと思います。

「自分と同じことをしてほしい」という願望が、助けを求めあうことを難しくしちゃうね

そんなF30プロジェクトにヘルプシーキングのインタビュー記事を掲載いただいたんですが、取材中の盛り上がりポイントを振り返りながら、今日の放送にさせていただこうかなと思います。
全体のテーマは、「自分ひとりで仕事を抱え込んでしまう人へ」ということでヘルプシーキングだったんですけど、その中で取材中の盛り上がりポイントの一つは、やっぱり私たちはどこかで「助ける」とか「助けてもらう」ということ、イコール、仕事を変われるかどうかで考えちゃいがちだよねということで盛り上がりました。
これは、こばなみさんが言葉にして表現してくれたことでもあるんですけど、助けるというと、自分と同じことをしてほしい、もしくは相手と同じことができなきゃだめ、こういうふうに考えちゃうよね。
誰か自分と同じことをしてくれる人はいないだろうかと思ったり、相手と同じことができないと助けるとか無理だよねと思っちゃった結果、誰も自分を助けられないし、さらに私が誰かを助けることなんて時間的にもスキル的にも経験的にも難しいんじゃないかとか思っちゃう。こんな構図があるよねという話をしました。

この状況を考えてもらうと、「自分と同じようにしてくれる誰かはいないだろうか?」もしくは「相手と同じぐらいできるだろうか?」これはもう最高難易度だなと思いますよね。
その条件をがっちりクリアできるケースを探しながら、「助けられないか?」「助けてもらえないか?」なんて考えちゃったら、改めてそのマッチングは超絶難しいよなと思いますよね。

「助ける・助けてもらう」のハードルを下げまくる

なので、どうしたら一歩踏み出して助けを求められるか、そしてもっとカジュアルに助け合える関係性を築けるかでいくと、「助ける・助けてもらう」のハードルを下げまくるしかない。
そんな話は、編集チームの皆さんと大盛り上がりした一つだったなと思います。
「大丈夫?」と声をかけるだけでもいいじゃんとか、「ちょっと話を聞いて」と声をかけて、話を聞いてもらうだけでもいいじゃんとか、自分にできなかったら、「あの人がなにかヒントを持っているかもしれないよ」とつなげるだけでもいいじゃん。もしくは「うわー、私も解決策がないけど、なんかできないかね?」みたいな感じで一緒に悩むだけでもいいじゃん。
これも「助ける・助けてもらう」一つの形だよなと思えた時に、ハードルが下がりまくり、一歩踏み出す勇気が生まれ、かつスキルや経験や時間のあるなしにかかわらず、助ける側と助けてもらう側が固定化しない。そういう構図が生まれてくるんだねということで盛り上がりました。
過去にもこのVoicyチャンネルでも取り上げましたけれども、「助け合うということを、仕事を変われるかどうかでとらえちゃいがちなんだな、私たち」ここを起点にして、「もっとハードルを下げていいじゃん」そんなふうに思い合えたらいいなと思いましたね。

今日は無理でも、明日1mm前進

これが取材中の盛り上がりポイントその一で、もう一つはどんなところというと、これはたぶん取材記事のうちの後編だと思うですけれども、頭では「抱え込んじゃだめだよな」とか「助け合えたほうがいいよね」と思っても、一方で、「そうは言っても無理、だって今は目の前に期限が迫っているし、物理的に私しかやれる人がいないし、周りもみんな忙しいし、そうは言っても無理、変えられない」と思う気持ちが沸き起こる時だってあるじゃないですか。
過去にも私もありましたよ。
もちろんこの状態がいいとは思えないけれども、その状態を変える時間や労力さえもないんだよね。
これは編集チームの皆さんも、「本当にそういう時があるんですよ、というか、そういう時ばっかりなんですよ」みたいな話も出ましたが、そんな時はこう考えようという話になりました。
今は無理、そういう時もあるかもしれない。でもあと10年この状態で頑張れるかと聞いたら、それはもうみんなNOだよね。今日明日で変えるのは難しいかもしれない、もしくはこれは是が非でもやりきらないといけないかもしれない、そういう時があったとしても、あと10年この状態が続いて、その上で頑張れるかといったら、たぶんこれに対する答えはみんなNOだよね。
ということは、今すぐは無理でも、ちょい変えて、今すぐ全解決は無理でもちょっと変えて、1年後、5年後、10年後に劇的に変わっているという進め方はできるんじゃないかな?
今日は無理でも、明日1mm前進。明日無理でも、1カ月後に1cm前進。こんな感じで思えたら、今、できるかできないかじゃないジャッジができそうだよね、なんていう話もしました。
ゼロはどこまでいってもゼロじゃないですか。
でも、ゼロか1かは全然違うね。
であれば、今は100%解決は無理でも、1、変えておくとか、1、積んどくとか、それが「ちょっと今、疲れているんだ」と誰かにシェアすることかもしれないし、「ちょっと話を聞いて」と言って声をかけ合うことかもしれないけれども、ゼロか1かは全然違う。
1にしておけば、5年後は劇的に変わっているかもしれない
そんなふうに思えるといいよね、そんな話で盛り上がり、楽しい取材時間となりました。

こばなみさんはじめ、F30プロジェクトの皆さん、本当にありがとうございます。
ということで、今日の放送の話題にさせていただきましたインタビュー記事は、前編のリンクをこのチャプターに貼っておきますので、おもしろそうという方はぜひチェックしてみてください。
そして私のおすすめは、同じメディアの中にある「ライムスター宇多丸のお悩み相談室」というコンテンツです。
同じくこばなみさんがインタビュアーとして、宇多丸さんとのお悩み相談を繰り広げております。

それでは、今日もお聴きいただきありがとうございます。
今日の放送は以上です。

皆さん、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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