遊ぶ大人

4月上旬の晴れた土曜日。気温は20℃近くあった。
春の紫外線は夏とほぼ同じという情報を何処からか得ていたので、
日焼け止めをしっかり塗って河原沿いにある桜を見に行った。
川が流れているその付近は、広々とした芝生があり、堤防の上には桜並木が続いている。花見客もたくさんいて皆ニコニコしていた。
若い夫婦がおくるみに包まれた赤ちゃんを抱っこしながら、桜と一緒に何度も３人で自撮りをしていた。「写真撮りましょうか？」と声をかけたかったけど、かけれなかった。

桜並木を歩きながら、自分のカメラで桜を撮ったり、桜を撮る人を撮ったり、春を満喫した。堤防から芝生の方に目をやると、そこにもたくさんの人がいた。テントを張っているファミリーやカップル、ソロキャンパーっぽいおじさんが隣同士でテントを張り、各々火を起こして喋っていたり。
そして野球をして遊ぶ中学生くらいの男の子たちもいた。
いい写真が撮れそうだと思い、堤防を降りてその野球少年たちの近くへ行こうとしたら、その途中で気がついた。
中学生ではなく、彼らは大人だった。

きゃっきゃと楽しそうに野球をして遊ぶ大人を見て、こちらまで楽しい気分になった。
最高に楽しそう。。
そんな遊ぶ大人を少し離れた場所から撮って、それをイラストにした。
私も晴れた日に友達誘って外で遊ぼう。
そんなことをぼんやり想像しながら。

「遊ぶ大人」