絵日記

夜明けは
なにもかもが
透きとおって
みえます
見上げれば
空はただ銀色で
辺りはしんと静かです
ぼんやりと歩いたり
思いきり背伸びをしたり
それだけで気持ちよくて
涙がこぼれそうになる
雑草も小さな蟻さえ
いとおしい
そんなふうに
いつまでも感じられたら
 
炎天下
太陽めざし向日葵がどこまでも伸びるように
たえまなく
渡り鳥がひたすら海の上を飛んでいくような
そんなひたむきさを
願いながら
残照を背に浴びて
落ちていく太陽をふりむきもせず
斜陽の中
ひとり歩いていく
しのびよる夜の足音に
負けずくじけず恐れず
しっかりと
大地を踏みしめていく

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