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初めての裁判傍聴に行ってみた

こんにちは。
前々から行ってみたいと思っていた
裁判傍聴に行ってみました。

入口では、空港のような手荷物検査と金属探知のゲートがありました。
ここを越えてからは自由に動けるわけですが、
何をみたらよいのか、どこに行ったらよいのかわからず状態。
そこで、入口近くの掲示板に、
本日行われる予定の開廷表が貼り出されていたので、
刑事事件を見てみることとしました。
別棟まで移動し、傍聴人用入口から法廷に入室します。

◯強盗致傷(裁判員裁判)
傍聴は記者っぽい方を含めて20名弱でした。
裁判員裁判だけあって多いようです。
手錠をかけられ腰縄で繋がれた被告人が入廷します。
初めて見ましたがやはりその姿は雰囲気あります。手錠などはその後開放されます。
継続審理の日だったため事件、犯行の概要が断片的でしたが以下の感じかと。
・被告人は仕事でうまく行っていないことに苛立ち、コンビニで数百円の品物を万引きする。
・店員が追ってきたので車で逃走を図ろうとするが、店員が窓からしがみついてきたので路上まで十数メートル引きずった後店員を振り落とす。
・店員は頭部に怪我を負い全治2週間。
・被告人は強制わいせつの前科あり。

検察側は犯行態様が危険なこと、動機が身勝手なこと、被害結果が軽くないことを指摘。
また、前回までの審理で弁護側が、
「被害者が犯人の逮捕を警察に任せ、そこまで追わなきゃよかった(怪我をしなかった)」と主張していたようで、
それについても、物を盗まれた店員が犯人を追うのはごく自然の行動で、店員の行動に何ら落ち度はないと否定。
また、犯行後事故を起こさず自宅まで帰っていることから、後述する被告人の精神状態にも何ら影響はなかったと主張し、懲役8年を求刑。

対する弁護側は、
犯行についての争いはないが、被告人が犯行の前から不安障害による精神障害をもっていたことを勘案して欲しいと主張。
店員の証言によると、被告人は万引き直前に店内で他の客とトラブルを起こしており、それで精神が不安定な状態になり、万引き後に店員に追われたことでさらに不安をもたらし、
車を発進すれば店員が手を離すだろうと思っていたがなかなか手を離さないので、不安障害により頭が真っ白になり路上で振り落としてしまったと主張。
また、前回までの主張に続き、被害者の対応に問題があった、追いかけることの影響を考えるべきだったと主張。
精神状況や店員の対応等が犯行に与えた影響は全くないとはいえないとして、懲役3年を主張。

最後に被告人の陳述があり、
大変申し訳ないことをしたこと、出所したら近くに住む母親の監督を受けながら、医師のカウンセリングを受け真面目に生きていくことを誓っています。

判決は既に出ているはずですが、ネット等にも上がってないので分かり次第載せます。

正直、はあ?と思う弁護側の主張でした。
不安障害の主張はまだわかるにしても、被害者である店員の対応をやり玉にあげるのは理解できませんでした。
(後で調べてみると、被害者側の対応の欠陥を挙げるのは弁護人の論理が苦しい時によくやるそうです。)

裁判員裁判ということで、
裁判官の両側に裁判員の皆さんがいましたが、
若い方から年配の方までバランスの良い構成になっていました。
また若い方で髪の色がかなり独特な方もいらっしゃったのが個人的に目を奪われました。
検察、弁護側の主張に時々頷きながら、皆さん責任のある仕事をされていて、大変頭が下がる思いでした。

他にも傍聴した事件があるので、
時間があれば載せてみたいと思います。

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