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私の勝負曲:マーチングバンド/ASIAN KUNG-FU GENERATION

私の勝負曲は、マーチングバンド/ASIAN KUNG-FU GENERATIONだ。

自分の生き方に自信がなくなった時や、
疲労や恐怖で動けなくなった時に聴くと、
勇気が湧いたり、頭がクリアになったり、元気が出るのだ。

開け
心よ
何がやましくて
何故悩ましいんだ 僕ら

光れ
言葉よ
それが魂だろう
闇を照らしてどこまでも

一番背中を押されるのは、やはりサビの歌詞だ。

「開け 心よ」。

例えば、苦しくてきついときに「笑え」と言われたら、自分の気持ちに反する行動はできないと、やるせなさや怒りや悲しみを感じてしまう。

でも、悩んでいるときに、「開け 心よ」と言われたとしたら。

なんというか、こういわれている気がする。

『もろもろ悩んで、悩み切っている、そんなあなたも理解する。それがあなたにとって、悩むに値する重要なトピックだということも理解する。でも、いつから「熟考」は「悩み」に、そして「やましさ」「悩ましさ」に凝り固まってしまったのか。思い出そう。悩むために悩んでいても仕方ない。原点に立ち返って、心の声を聞いてみよう。あなたの心が軽くなる方向に進もう』

人が悩んでいるとき、なにに悩み、なにがしこりとなり、動けなくなっているか見失ってしまうもの。悪循環に陥っていることを教えてくれるのは、いつもこの曲だ。だから受け入れられる。暗い顔なんて君には似合わない、いつでも笑顔でいてね、というような、押しつけがましさがない。でも力強い。自分の性格の暗さには本当に辟易してしまうのだけれど、無理に明るくふるまう必要はなくて、悩みがちな自分のままでいてもいい、でも変に背負い込んだりしなくてい、鬱屈しなくていい、と。今の自分に胸を張って、堂々とひまわりのように光を浴びて、心を開いて、相手の目を見て、言葉を紡いで。それが闇を照らすんだと。教えてくれる歌だ。

思わず一緒に歌いたくなる、心地いい音声の並び。

そして、サウンド面も完璧に好きだ。ぜひ一度聞いてみてほしい。

まずは、バッキングギター。ほど良い歪みで大きめにずっと鳴っている。まるで、いつも心のどこかで騒いでいる、焦燥・原動力・ざらついた気持ちのようで。1曲を通して表現されているこのフィーリングは、心の隅っこにあった感情と共鳴する。焦燥感なんて無ければいいと思ってしまうけど、原動力にもなりうる疼きに寄り添ってくれて、うまくアシストしてくれる。

一方で、リードギターはきらめいた音色でずっと鳴っている。少しだけひずんだわりとクリーンな音。チャイムのような音階。次に始まるなにかを予期させるような高揚感を演出している。

ドラムは、曲名のとおりマーチングバンドのようなビート。一歩一歩着実に歩んでいくしかない、という決意が感じられる。この歌があれば、私の足もまだまだ行けると思わせてくれる心強いビート。

実は、この曲を大切にしている理由はもう一つある。私は、2010年代後半にはまった新参者だが、実はこの「マーチングバンド」だけ、アジカンの中で唯一リアルタイム視聴を果たしている。進○ゼミのCMに起用されており、たしかTVで見た記憶がある。自分は中学生で、まさに進○ゼミをやっていた(今思えば、その時に本気で聞き始めれば、ソラニンとかギリ滑り込めたので、惜しいことをした)。そういう意味でも、自分にとって意味がある曲なのだ。

いつもありがとう。

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