おいしくて驚いたもの
おいしいものを食べて、驚く、という経験は少ない。
それは、おいしいものは、見た目からしてすでにおいしそうだからである。実際においしくてもあまり驚かない。逆に、まずかったときはとても驚く。
だから、おいしくて驚く、というのは、見た目が悪い、とか、インスタント食品だから、とか、そういった理由からである。
つまり、あなたがそれを見くびっていたからである。
今回は、私が見くびっていたものを紹介したい。ぜひ一度ご賞味あれ。
NIPPN 若鶏のグリルガーリックトマトソース&ぺぺたま
ぺぺたま、とはペペロンチーノ+たまご、ということらしいが、これの完成度が高い。カルボナーラとペペロンチーノの合いの子といった感じ。
日清シスコ ごろっとグラノーラ チョコナッツ
かつてチョコレート味のコーンフレークが好きだったのだが、そのまま食べると甘すぎて、かといって牛乳をかけると食感が損なわれるので、いつのまにか食べなくなってしまった。そこに現れたのがこれ。甘すぎず、牛乳をかけてもバリバリ食感を維持してくれる。高級なハムスターのエサ。
マルタイ 熊本黒マー油とんこつラーメン
インスタントラーメンなのに麺が「まっすぐ」。うどんやそばのような普通の乾麺に見える。どうせそうめんみたいにフニャフニャなんだろ……(盛大なフラグ)
カトキチ(テーブルマーク) 冷凍さぬきうどん
うどんは乾麺でゆでるものと思っていたせいで試したことがなかった。乾麺にこのコシは出せない。
セブンイレブン ささみ揚げ(梅しそ)
揚げ物コーナーの中では地味な部類だが、油がしつこくなく、身も柔らかい。薄味加減も絶妙。
岩手県産 サヴァ缶 国産サバのパプリカチリソース味
フランス語のあいさつ「サヴァ?」とサバ缶を掛けた商品。骨は柔らかいのに身は固く締まっているのがとても不思議。ちなみに、「岩手県産」はまさかの会社名である。
これらの食べ物は、ぜひあなたも、見くびってから食べてほしい。
見くびってから食べることで、「え!? おいしい! 何これ?」という感覚を味わえると思う。
そして、食べたあとは、見くびっていたことを謝るのを忘れずに。
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