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17小品目 旅④ 竹田

この街にいると、そこかしこにいらっしゃる姫だるまさま。ここだったんだ!という気持ち、たしか水曜どうでしょうのカブの後に乗せただるまさんのお嫁さんだった。

街の角々にいらっしゃるし、たけだペイという地域ペイのキャラクターでもあるし、一晩明けたらすっかり、

わたしも姫さまをおウチにお招きしないと

と竹田色に染まってしまうわたし。街の人に聞くと、工房はひとつしかなく、1年以上待たないと手に入らないのだという。ホエィ、地域の産業ではなかったのね。ひとつの工房でこつこつ作ってたものが街の顔になるなんて、素敵。なんだかそこに行ってみたくて次の日のあさいちで、工房にまっしぐら。

たどり着いた目的地は、車も3台止めるのがやっとの敷地で、広い工房で何人かで作業しておられるのかと思いきや、お家の脇の離れみたいな小さな平屋で、おばさんとおばあさんがこたつに入って作業しておられ、なんだかいいなと思ってしまう。思てたんと違う、でもソッチの方がさらに良かったやつ。

また伝票をかく間、お菓子をくださったり、バッヂをくださったり、このゆったりした空間で姫だるまさまは作られるのね、とお迎えの日をますます楽しみにしてしまう。

そして、ナイスアイデア、また阿蘇や温泉に来たいから、取りに来ればいいじゃない、と思いつく。

出来上がったら、連絡が来るらしいので、そしたら、またここに来よう。

人生の少し先に、楽しみと姫だるまさまがいる

なんか、いい。あさいちで、いい。ほこほこした気持ちで最終日は始まり、また長湯温泉へと車を走らせるのだが、この後わたしも娘も大変なことになるのだった。

そういえば、達磨さんのところに弟子入りしたい人が来て、断ると腕を切って、これで頼んますわ、と迫っているところを描いた掛け軸を見た時に、

望んでないことをされるのは困るな

あと、こんなとこ、掛け軸にされても困るな

と困惑したのを思い出した。達磨さんとだるまさんは関係あるのだろうか。



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