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苗床の準備

田んぼのワークショップ2021

4月10日に種降ろしのワークショップ開催しました。
まずは順番として、その時にお話しした、前回のnoteで紹介しそびれていた
苗床の準備について記したいと思います。

苗床の準備は、苗床にする場所と時期によって僕はやり方が様々です。
今回は、種降ろしの時期ともあってワークショップの時に紹介した数日〜1日で出来る苗床を紹介します。

僕が実践している苗床は乾田畑苗代という方法で、
田植えをするその田んぼの一角に苗代を作り、灌水は行わず雨水のみで苗を育てる方法です。

【苗代の場所選び】

まず、苗代にする場所を選びます。
ポイントは、

①出来るだけ地力のありそうな場所を選ぶこと、
②日当たりの良い場所を選ぶこと、
③万が一の干ばつに備えて比較的灌水しやすい場所を選ぶこと、
④トラクターなどの機械を使う場合に邪魔にならない場所を選ぶこと、

です。

では、それぞれのポイントを見て行きましょう。

①地力のありそうな場所とは、昨年田んぼとして使った場所であれば苗床にした場所は避けましょう。
また、昨年一年を通して成りが良かった場所やこの時期の草の生え方を見て元気そうな場所を直感的に判断します。

②圃場の中で朝日が出来るだけ早く当たる場所を僕は選んでいます。朝からで木の陰から始まる場所は避けています。

③育苗時期に干ばつになることはほぼありませんが、念のため。

④育苗期間は同時に田んぼの準備があります。耕起したり代掻きしたり、畦塗りしたり、草を刈ったり。
これからの田んぼの準備を想像して、機械の通り道や作業の足場になりそうな場所は少し避けたほうが良いでしょう。

あと、苗床は育つにつれて緑が綺麗で、ここにあると全体的に美しく気持ち良くな理想な場所を選んでいます。
やっぱりやる気が一番なんで、自分が田と向き合って気持ち良くなれるように場所
を整えるのも大切かなぁと思います。

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今年、僕たちの畑は35cm間隔の2本植えで苗が沢山必要なので、1反3坪半(7畳)の苗床が必要になります。

次に、

【苗床の耕起】

あらかじめ計算しておいた苗床の大きさをメジャーを使って測ります。
苗床の畝は、除草作業や風通しや水はけを考えて縦長にします。畳を縦に連ねるイメージです。

苗床になる場所に、杭や紐なので印をつけてその内側の表土を平鍬を使って少し剥ぐ。草が生えている場合は、
地際に鍬の刃先を下ろして地上部を取り去るイメージです。剥いだ表土草は、苗代の周りに避ける。

画像2

全体の表土が剥げたら、表面3cmから5cmくらいを耕し鍬を使って土をサラサラになるようにつぶす。

苗床の表面を鍬やトンボで均した後、

【苗床の周りの溝掘り】

苗床の周りに溝を掘ります。30cmくらい幅で、深さ10cmくらいのイメージで。これで苗代は完成です!

土の乾き次第ではその日のうちに種降ろしをして苗床として使っても問題はありませんが、
出来れば、数日かけて土をさらにつぶして出来るだけサラサラになるようにした方が良いでしょう。

この時期、緑が気持ち良く体を動かしていると、時折吹くかぜも心地良いです。
楽しい農ライフを過ごしましょう!

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