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最強の目覚まし時計が齢34にしてやっと見つかった

釣りじゃなくて,比喩じゃなくて,カフェインを血流に打ち込めとか,締め切りは最高の目覚まし時計だとかでなくて,本当に見つかってしまった.

↑できれば二年前の自分に教えたい.

まず前提から書いていくと落合陽一は床で寝ている.比喩じゃなくここ10年くらいはほとんど床で寝ている.

寝る原因は寝落ちである.例外はない.寝ようと思って寝るのでなく,寝る直前の記憶は曖昧で,床に転がっている(もしくは床に置いてあるビーズクッションに絡み付いている).英語にするとI woke up to find myself on the floorである.

それでもそんな生活を10年以上続けていると全然違和感なく過ごせるもので,特に変わったこともなく毎日過ごしている.「床で寝ていて体痛くならないんですか?」という人は多様性社会についてもうちょっと深く考えてみてほしい.文化は習慣から作られる.二足歩行だと肩こりになるでしょうとチンパンジーに尋ねられても,そういうことじゃないとしか返せないのと一緒だ.

問題は二度寝など,体が疲れているときに床から起き上がれなかったり,精神の調子が悪いときに床で硬直してしまったりしていることだ.ミーティングが大体毎朝7時から始まるから5時過ぎから6時までの間に起きるのがベストなのだけれど,なかなか起きづらい日がある.

そんな自分は古今東西たくさんの目覚ましを導入してきた.スマートフォンとかスマートウォッチとか(電気流れるやつとか),JRの空気膨らむやつとか,ここのところhomepod(4台持ってる)がなかなか良かった.しかし,4台あっても無意識に「hey siri 黙って」とかいうと目覚まし効果がなくなる.重要なことは何か.

1.起床を促す行為をそう簡単にはやめてくれないこと

2.その行為が仕事に影響を与えたりするほどダメージが少ないが確実に起きて二度寝等を防いでくれること

3.目覚まし以外の機能を随伴していて付加価値を示し続けることによって行為者が習慣に取り入れることができること

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大体の目覚まし時計の目的は目を覚まさせることにあるから3が結構難しい.だからスマートフォンとかスマートウォッチとかはそこそこ良いのだけれど,どうしても起きられないときもある.視聴覚に頼った製品は強制力がないからだ.

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猫はどうか? 猫は目覚ましとしては基本的にトルクが足りない(強いトルクで猫パンチし続けてくれるほどやる気がない)

そして偶然にもたどり着いた結論がこれだ.

広告でも回し者でもなんでもないんだけれど,最強の目覚ましはルンバのs9シリーズ.(多分i7でも大丈夫だと思うんだが,未検証)

近頃のルンバは部屋を認識して掃除してくれるのと昔よりずいぶんslamが優秀になったので作戦途中で死ななくなった.スマホアプリからスケジュールを設定できる.そして強い吸引力で床に転がった落合陽一を吸ってくれる.今までで音,圧力とともに最高レベルの目覚ましである.

また,複数の部屋を掃除に出かけるから,隣の部屋に移動しても追いかけてくる.しかも彼が行っているのはあくまで「掃除」であるから,日常生活にとって重要なタスクなので,排除されにくい.ルンバを避けて蠢いている間に起きるし,そして意外と無意識の打撃等にも強い.

どうしても起きられない方,布団か床睡眠スタイルに変えて,ルンバを導入してみてはいかがだろうか.これで,毎日快適なデスマーチを送ることができる.家主が床でボロ雑巾のように睡眠していても雑巾掛けのように起こしてくれるし,床が毎日綺麗だと健康にも良いだろう.

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

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