見出し画像

【ウィズコロナ】身体性のない計算機上の自然へ

映像と物質の間の垣根を探している自分にとって,変化が強すぎて考えが煮詰まらない日々が続く.多くの物書きは悶々としているのではないだろうか.震災の後にも似ているし,何かのパラダイムが変わりつつある.

今日はちょっとエッセイみが深い.

計算機の自然については,大学で研究室やって5年経つし,本も2冊書いたし,未来館に展示作ったし,そういえば幾度となく過去にNoteを書いたことがある.

ウイルス渦の中で,身体性との距離がどう変わっていくかを考え続けてしばらくたった.Uberに乗ってるときにお前は中国人か? 中国から来たのか? ウイルスは? と聞かれ,ああ,なるほど僕の身体は,この運転手にとって「ウイルスを媒介する何か」以上の意味をこの後部座席で持ち得ているだろうかと悩んだときもある.

身体性の意味が変わりつつある中で,改めて質量のないデータの自然ってなんだろうな,と考えている.リアルとバーチャルの間に,ではなく,極力バーチャルな世界を社会距離を保ったまま体感していくために,どうしていくのがいいのだろう.

画像1

ここから先は

1,661字 / 1画像
落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

いつも応援してくださる皆様に落合陽一は支えられています.本当にありがとうございます.