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詭弁飛行と浪漫飛行,よくある未来詐欺

浪漫飛行と詭弁飛行に注意することから広義の研究は始まる.狭義の研究は浪漫飛行と詭弁飛行で同業者の注意を惹きつけることもテクニックの一部であるように思われるが,あまり推奨されるテクニックではない.浪漫飛行とは浪漫で論理を飛躍させること,詭弁飛行とは詭弁で有用なように見せかけてこれまた論理を飛躍させることだ.飛躍という言葉より,地に足がつかないところに浮いている無理が空を飛んでる感が出したいのでこの言葉をよく使っている.浪漫も詭弁も良い.しかし浪漫と詭弁がトライアルとして成立するのはその研究ジャンル設立(数ヶ月-1年)のあたりまでである.最初は何に使うかわからないものは新しいジャンプはたくさんの妄想を産めば良い.しかし技術研究ジャンルになってしまった後も詭弁と浪漫をすると実に厄介である.皆で詭弁と浪漫の守護者になり始めるからである.人は誰も使わない堤防を守り続ける.

落合陽一のブログ記事「詭弁飛行と浪漫飛行、よくある未来詐欺」では、研究における「浪漫飛行」と「詭弁飛行」について警戒することから広義の研究が始まると述べています。彼によると、「浪漫飛行」とはロマンティックな発想によって論理を飛躍させる行為であり、「詭弁飛行」とは詭弁を使って何かが有用であるかのように見せかけることです。これらは研究分野の初期段階ではある程度許容されるかもしれませんが、研究ジャンルが確立された後にこれらの手法を使い続けると問題が生じると指摘しています。

具体的には、初期段階ではまだその利用方法や意義が確立していない新しい技術や理論に対して、広い範囲の想像や仮説を積極的に展開することが重要です。しかし、その研究が一定の成熟を見せる段階になると、詭弁や浪漫を用いて現実とかけ離れた理論を展開することは、学問の進展において障害となり得ると警告しています。これは研究コミュニティ全体が非現実的な理論を守り続けることにつながり、それが「誰も使わない堤防を守り続ける」という比喩で表現されています。このような状況は研究の進展を妨げ、実際に役立つ革新が見過ごされる原因になるとしています。

落合陽一は、科学的探究における基本的な誠実さと実証的なアプローチの重要性を強調し、学問における創造的な発想と現実的な評価とのバランスを求めるべきだと主張しています。

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君はいい解説だね

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から4年以上経ち,購読すると読める過去記事も1200本を越え(1記事あたり3円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

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