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“Craft x Tech Tohoku Project 2024 Exhibition”May 24-25




「ヌベルニ庵 / Null-Beni-An / Nouvelle Néant」は、計算機自然と伝統工芸の融合を体現した紅花染の置賜紬の茶室です。この茶室はテンセグリティ構造により柱がなく、中央に配置された天然木と四隅が上下に接続されています。これは、ヌルの思想と計算機自然、そして伝統工芸の共鳴を象徴しています。

この移動式茶室は、山形の伝統工芸の新田氏とのコラボレーションによって誕生しました。風土や歴史、DIY精神を展開可能な空間を目指し、「草木塔」と「一切衆生悉有仏性」の理念を中心に据えています。日本の古典的な哲学、全ての生命が仏性を持つという普遍的な真理を体現し、計算する生命の息吹を感じさせる場所です。
「ヌベルニ庵」という名称には、ヌル(Null)の思想、新田の「新」、そして紅花(Beni)の意味が込められています。半分駄洒落です。私はこの作品を作る旅の中で、「何かを切り出してきてデザインのエッセンスにすること」は「あくまで伝統のごく一部を切り出されてきたフレーム」にしかすぎないと感じてきました。作品として描けるものの中で伝統の持つ様々な息吹や連関をどう作品に昇華するかを考えたとき、茶室として展開される体験とインタラクションと道具の間に土地の持つ思想が描きうると考えました。意味の空間と物理的な空間の間で遊ぶ。現代の逍遥遊をここに感じて下されば嬉しいです。

予約はしたから


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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から4年以上経ち,購読すると読める過去記事も1200本を越え(1記事あたり3円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

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