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GWは山口で早めのサマースクールをします.GWにお子様と過ごす予定が決まってない方どうぞ.

Table Unstableってもう4年くらいやってるのかなぁ.結構長いなぁと思いつつ,このnoteでもサマースクールを扱ったりすることが過去にありました.GWにお子様と過ごす予定が決まってない方どうぞ.


というわけで今年は山口で早めのサマースクール(2022/4/29~5/1)をします.

公開討論やプレゼンテーションを中心に構成される会議体としてのTU本活動の傍ら、その派生プロジェクトとして生まれたのが、小中学生向けの課外学習プログラム“Summer School/サマースクール(SS)” です。SSは、TUを主宰する落合陽一氏が2016年に実施した「WIRED Lab. サマースクール」を起源とする、子どもたちの夏休み期間を利用したアカデミアや先端科学産業分野の有識者によるサイエンスアウトリーチ活動です。
過去の担任講師やTAは、きゅんくん(ウェアラブルエージェントクリエイター)、磯山直也氏(奈良先端科学技術大学院大学)、石井晃氏(ゲームクリエイター)、鈴木一平氏(筑波大学大学院)、Olga(デジタルハリウッド大学准教授/ファッションテックデザイナー)ら第一線で活躍する面々がつとめ、履修生の多くが科学者やテクノロジストのキャリアを歩み、世界で活躍しはじめています。
前回の Summer School は『落合陽一と考える「ぼくらのミライ」サマースクール』として角川アスキー総研、シビラ、ISID主催、電通共催により岡山県と広島県で2019年に開催されました。以後Covid-19・コロナ禍による開催中断が続いていましたが、このたび2022年4月に2021年の振替実施としてSummer Schoolの開催が正式決定いたしました。
 前述の「WIRED Lab. サマースクール」の講師陣が山口市に再集結。山口市と森ビル都市企画の協力によりKDDI維新ホールを会場に山口市内でのアウトリーチ活動として展開予定、また株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの協力を得て、同社のロボットトイ「toio」を教材採用した新たなカリキュラムとして実施いたします。
 さらに 2019年のSS同様,今回も課外学習履歴の真正性を証明する手段としてシビラ、電通グループの技術協力を得てブロックチェーン技術POCを実施。前回よりも簡便な方法で落合陽一氏とのつながりを示す受講履歴証明NFT(ブロックチェーン上に受講履歴が登録される仕組み)について試験し、知識偏重型の入試スキームが見直される将来の可能性に備えます。
このように今日性を踏まえながら、他に類を見ないスペシャルプログラムが予定される “Summer School 2022 - a program for youth outreach by 落合陽一” に是非ご参加ください。

受講者用のパンフレットに書いた文章です.

こんにちは落合陽一です.34歳です.音と光を使うのが好きです.形あるもので変な体験をしたり,形ないものを想像したりプログラムで描いたりするのも好きです.好きな食べ物は鮎と鰻です.猫を飼っています.僕も22年くらい前までは小学生でした.当時からコンピュータと音楽とカメラが好きな子供だったような気もするので今と変化がないかもしれません.

ところで電球とか蓄音機とか霊界通信機とかさまざまなものを世に生み出した偉大な発明家として知られるエジソンは小学校を3ヶ月で中退したと言われていますが,エジソンの母が教師だったということは覚えておきましょう.名声の裏に隠された環境の相互理解こそが異なる文化の相互理解において大切だと僕は思います.自分の味方や仲間と共に生きることは人生において最も大切なことのうちの一つです.みんな歳をとりますから,やがてみんな死んでいくことでしょう.臨終の際スマホや現金は持って行けませんがあなたの豊かな思い出だけが最後まであなたと一緒にいてくれます.昔とある芸術家が脳に蓄積された芸術は長い歴史を持つ,といっていました.歌をたくさん歌って,体をよく動かして遊んで,詩を読んでと,あなたの頭の中のイメージから作られる表現もまた,あなたと最後まで一緒にいてくれるものですし,我々の中で最も古い文化の一つかもしれません.
この旅の中で僕は皆様に多様性について考えることを意識してほしいと思います.社会に接続されたさまざまな人の多様な境遇や理解するにはまずその人の置かれた環境をよく知ること,そういった大きな社会の動きの中では自分の努力でできることは限られることを真摯に受け止めること,それでいて全力を尽くし熱中しのめりこめる(信じられる)何かを持つことが大切だと思います.誰かの大切なものを守るためには自分の大切なものを自分でわかっていること大切だと思うのです.
友達を見つけること,思い出を作ること,新しい考え方を頭にインストールすること,伸びやかな皆様の頭脳はさまざまなものを吸収してくれます.1日1日を楽しんで,脳に蓄積できる文化や科学技術を一つ一つ習熟して行ってくだされば僥倖です.
最後にエジソンの格言だと言われている言葉を紹介します.「首から下で稼げるのは1日数ドルだが、首から上を働かせれば無限の富を生み出せる」.エジソンの時代は人が考えることに神秘性が宿ったのだろうなということを感じさせる文章だと思います.こう言い換えるとどう思いますか? 「首から下,両手で持てる本の数は精々数冊であるが,首から上を働かせれば無限の文化の広がりを持ち運ぶことができる」
時代の変化が早い時代にとって,身体性とその拠り所となる精神性や教養はいつもどんな時でもあなたを裏切らずにさせてくれます.今回のワークショップでうまくいく子もうまくいかない子もいるでしょう.しかしながら,そのみずみずしい経験を続けること,蓄積していくこと,それらはとても大切です.


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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

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