マインクラフトをしている弊息子に聞かれた「パパはいつこのお家を建てたの?」
先日のnoteを書きながら,大切な時間ってなんだろうと考えることが増えた.だからちょっとした空き時間があったときに弊息子と一緒にいようと思うこともまた増えた.テレカンに乱入してきてもいいじゃないか.流れる時間と空気を共有することが豊かな時間を過ごすために必要なものなのだろう.
弊息子はマインクラフトが好きだ.半年くらいハマっている.いつもは弊息子のiPadだったりiPhoneだったりで遊んでいるのだけれど,アトリエにいる弊息子が開いたのは僕のiPadだった.
何世代もデータ移行を繰り返したのだけれど,弊息子が開いたのは昔僕が作ったワールド.それで遊んでていいよ,と言ったら弊息子は楽しそうに遊びだした.
「パパ,ここはどこ?」
「んー,多分地底.ダイアモンドのツルハシかなんかで上に向かって掘ってけばいいよ」
そんなやりとりをしながら,自分は3Dプリンターのセットアップをしていると弊息子が飛んでくる.
「パパー,お家見つけた!」
「おお,これは村人の家じゃなくて僕が作った家だなぁ」
「パパはいつこのお家を建てたの?」
「パパがこのお家を建てたのは7年くらい前… ああ,君が生まれるだいぶ前だね…」
形あるものは壊れる.形のないものは忘れる.しかし,形のないものが戻ってくることもある.僕が20代で建てたマイクラのお家は4歳の弊息子の冒険拠点となって引き継がれていく.
これはこれで質量への憧憬なのかもしれない.
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