ベネチアビエンナーレ，ギルティ多毛作が溢れ出す

植民地のようなアクション，贖罪と懺悔，そしてそのアセット化．

そして来たよ，債券と戦争のミュージアム https://t.co/knHiRCLVZV pic.twitter.com/1DEt2kWA0a

— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) April 20, 2024

ギルティ多毛作というべきアートの現場は今日も元気である．貴族のインスタを積み立てるルネサンス期絵画，貴族の推し活宗教画，貴族の石積立貯金教会．最近積み立てられているのは犯罪と贖罪と懺悔の物質化である．

カウンターカルチャーや反体制アートとその出自をどう分けるかが問題であるが，シャルジャビエンナーレのときに感じなかった「多毛作感」がベネチアビエンナーレではそこらじゅうに漂っている．コンテクストが変われば作品も変わる．確かにインスタレーションは意味と空間の芸術である．

EXILE  IS A HARD JOB

EXILE  IS A HARD JOB

上がシャルジャで下がベネチア．

兎にも角にもこれはタフな仕事だと思う．資本の上で場所もゲームであるならば，無限にギルティ多毛作は繰り返される．ギルティ多毛作のメタゲーム，こんな展示をした懺悔と贖罪．
（ギルティ）n乗多毛作を繰り返す人類に幸あれ．

「植民地二毛作」，「軍事二毛作」の作品がたくさんあるビエンナーレを「ギルティ二毛作」や「ギルティ多毛作」と考えてみるとアートも一種の武器商人の面が強い．

もちろん当事者性の高い表現は素晴らしい．その素晴らしさが多毛作される場合もあるし，収穫前提の世界は悲しみが深い．

— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) April 21, 2024

シャルジャのこの部屋が好き