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デジタルヒューマンの解像度とテレコミュニケーション格差

オンライン授業やったりテレカンやったりする時間が長くなって,この日常に適応してきた.デジタルへの変換やその環境に格差が生まれている.今日はそんな話を文章にまとめておく.

デジタルヒューマンという言葉が聴き慣れない人はググればいくらでも出てくるだろう,難しいことは言っていない.ライトステージとかリフレクタンスフィールドとか,皆さんおなじみのリアルなアバターだ.(というか僕の話はググる前提で喋ってるのでわからない時はググると大体わかる.

で,こと問題なのは,上の3次元的な(8次元的な?)世界に到達する前に,二次元コミュニケーションの解像度と面積の違いから生まれつつある格差が問題になっていると思う.本当なら,解像度と体積の問題であったはずが,ほぼほぼ解像度と面積の問題になっている,ここをちょっとまとめてみたい.以前のnoteにも生活環境の変化は書いてみたのだけれど,

大学でも授業が始まったり,オンラインゼミや会議ももう長いことやってくる中で(1日7−18時間ある…),なんだか知見が溜まってきて,つまるところ,デジタル経由でコミュニケーションを行い社会性を育むようになった我々にとってのデジタルヒューマンの解像度の問題というのは大きいのではないか.と思い始めた.

そんなことはない,我々の分野はテレカン主義で国内外とずっとやって来たという方々もいるだろう.安心して欲しい,僕もその一人だけど,その上で今違った問題点を感じているのだ.回線速度ももちろんだけどディスプレイやマイクや部屋やカメラや多くの環境が新しい尺度での見直しを迫られている.

化粧よりもいいカメラを,のど飴よりもいいマイクを? 広い講義室より広い画面で(zoomで各々の学生の顔を確認する),ホワイトボードじゃなくてタブレットで,プロジェクターじゃなくてデスクトップのままだけど,生命線は回線速度で,速くないお家は無人島よりも遠くにある.

というわけで今日はデジタルヒューマン格差の話を.

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

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