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「普通が嫌い」とかいう奴が「新しい普通」を生み出そうと自らをカリスマ的に語りつつ「新たな普通を生み出していく地獄」に対して,うんざりしながら距離を取りつつ笑いが止まらない「普通嫌いとしての気持ち」ってあるよね.

「何してる人なのかわからない」と言われ続け,その真意は「一通りググってみて色々やってることはわかったけど既存の職業で何なのかわからない」という意味らしい.カテゴリなんて気にしなくてもいいのに.みんな何を気にして生きてるんだろうね.
「他人と一緒の価値基準なんて持つ意味がない」と言う人ほど「平均ど真ん中の周辺がコンフォートゾーン」で「[ 彼らの普通]を外れる人には自分の発言を差し置いて石を投げるという現実」に対面するにはどうしたらいいか.

落合陽一です.新しい普通を作ろうとするお前ずいぶん普通だけど,というやつ.他人と一緒の価値基準なんて持つ意味がない,という人ほど標準の考え方に引っ張られていることが嫌になる.

つまり,こういう人は前述の「他人と一緒の価値基準なんて持つ意味がない」は自分自身が抱えている「価値基準」に引っ張られる性質へのカウンターで,言う癖をつけているだけで,本心は平均中央をど真ん中に進むことがコンフォートゾーンなんだ.そういう世間という地獄を日々生きている

僕はなるべく人と会いたくないし,一緒にいたくないし,同調したくないし,できれば一人で完結したいし,会社でもラボでもできれば話しかけないでほしい.(そういう性格)

つまり,普通である自分の裏返しに普通でないことを志向するように喋るくせして,普通でないことをやろうとするとコンフォートゾーンを外れるために,なんだかんだ普通でないものに石を投げ始める普通クズ野郎に囲まれたとき,どうしたらいいんだろうか,ということ.社会をメタ的に見たいとかいう奴も結局一緒.メタな君が一人でいたいかどうか.

結局どうでもいい,何でもいい,興味ないことはどうでもいいし,自分が何に興味があって何に興味がないのかが重要なんだと思っていれば,コンフォートゾーンの形を不定形に保つことができるはずなんだけど,「普通が抜け切れない」集団に属しているときのギャップをどうやって攻略するか,を考えていきたい.(普通が分からないとエンタメは書けないけど,普通にウケるものとの距離は考えていきたいということ)

(普通からの距離を取ろうとするフリで,結局普通じゃないと落ち着かない人はその自覚をして普通に収まればいいと思うんだけど… なんでそれを認められないかなぁ…,と年末年始に湧いて出る普通クズ野郎を眺めながら考えている)

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

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