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「テクノ地政学とテクノ民芸」

落合陽一です.今回はテクノ地政学とテクノ民芸.月末までに書きたかったネタがいくつかあって,思考の整理をしながら書いていこうと思っています.

テクノ地政学は2030年の世界地図帳で頻繁に引用した考え方だ.

今回はテクノ民藝とアーカイブについてちょっと考えていこうと思う.

この話は,上のノートの続きでもあるんだけど,そんな話.

……テクノ民芸の更新速度のことを考えると,その地政学的距離圏ってインターネットの提供する地理的に広い場所なのか,趣味嗜好に分かれるコミュニティなのか.このへんのことを考えてみたいなあと思いながら.

テクノ民藝とは,今年のSXSWの展示を組み上げるときに生み出した造語で,2030年の世界地図帳でテクノ地政学とデジタル発酵書いているときに出てきた言葉.詳しくは,下のサイトに今年の講演の概要が書いてあるのでそんな話.

Geo-political studies have shown digital ecosystems vary depending on geographical zones, such as the platformers and capital circulation-oriented California, regulation-heavy, sustainability-sensitive and design-attentive Europe and the Chinese-style tie-in of governmental policy with production industries. In Japan, “Mingei,” rooted in local DNA and based on the theory of “functional beauty,” is both an art and philosophy. Though the Japanese digital ecosystem may seem to be simply economic success-driven, the speaker will present how Mingei is a strong force behind Japanese digital innovations, helping to interpret and blend in outside ideas. Interpreting the technological evolutions through Mingei may redefine and provide a new overview of the digital ecosystems around the world.

まずは下書きの文章を掘り返しながら考えていこうと思う.

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