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「私は私でなく、私でなくもない」:変わり続けることを変えず, 作り続けることをやめない

落合陽一です.「私は私でなく、私でなくもない」このフレーズ,この一週間で5回くらい出会った.偶然に出会うフレーズの中では随分多い回数だ.自分は偶発性に何かを感じることも多いから,こういうところは深く掘り下げてみてもいいんじゃないかと思う.

最初にこの言葉に出会った(と思った)のは,デジハリの授業の中のことだった.授業中に加藤さんという学生さんが作った作品が,We are, Not I am.というタイトルで,それに彼女がつけた日本語訳が「私は私でなく、私でなくもない」というフレーズだった.気になる方は今日から展覧会が開催されているので見に行って欲しい.(下のリンクから申し込める)

なんとなく気になっているうちにその他の場所で,台湾の方と話していたら,彼女も「私は私でなく、私でなくもない」というフレーズを使った.

ううむ,と思って,なんか覚えているなぁと思いグーグル検索してみる.

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なるほど,上妻さんのイベントが出てくる.よく見ればこの本の帯に自分の名前が書いてある.あー,そうだこの本読んだ.上妻さんにLINEして聞くと,ユカギール(狩猟民)と仏教と美術評論の中でに出てくるという.なんだか,気になってくる.このフレーズと今日は対話していくことにしよう.

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

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