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夏が近い.

6月は書類を書くので飛んでいってしまったので実質1ヶ月世界から消滅するような感じだった.まぁ日々色々なところに行ったり仕事はしたりしているんだけれども,可処分時間が全て文章書きに転換されると,この世界で生きている感じはしなくなる.梅雨の季節の自己認識がスキップされるのは嬉しいかもしれない.とにかく記憶がない.

この記憶のない感じは結構長いこと続いてきたように思う.iPhoneで写真を見返すことができるようになってからは記憶がある.それ以前には記憶がない.つまり外部記憶を見直したり見返したりできるところにあると復習されるが,復習されない記憶は強化されないのでなかなか思い出すことがむずかしい.人は記憶の中に生きているというが,私の補助脳は明らかにスマートフォンである.スマートフォンの中のこだま,情念の反芻が私の記憶を作っている.私のiCloudの開始時期は2014年の12月である.この10年間の記憶はとても長く残っている.しかし2014年の12月以前の記憶は難しい.

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13,407字
落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から4年以上経ち,購読すると読める過去記事も1200本を越え(1記事あたり3円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

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