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SNSユーザーって「社会」を維持する気あるの? って話 / #twitterを換気しよう

久しぶりに美術展でもイベントレポートでもないことを書いているのだけど,この前落合塾の定例でもWeeklyOchiaiの放送でもいった話だから,僕の中でどこか猛烈に気になってるところがあるんだろう.

SNSの空気の話. できればtwitterやfacebookを「換気」したいという話.

たとえば,学校の集まりや会社の集まりで暴言吐いたり陰口言ったりするヤツがいたら「空気悪くなるし,出来るだけそういうことはやめよう」という思いを持って注意したりしながら日々を過ごすと思う.それは指導する側も受けとる側も,どちらも合意の上で行われていると思うし,コミュニティや社会を維持するってそういうこと.お互いに過ごしやすい場所にしようとする努力が社会を作るし,ゴミのポイ捨ては良くないし,電車にツバを吐かないでください,と僕は小学校の時に習いました.

さて,そんな当たり前のことがtwitterやfacebookでみんなどれだけできているんだろう? と思いながら,日に日にこの思いが強くなっていっている.

例えば政治家の特徴を捕まえて,ご自分の脳内で良い悪いの井戸端会議と私刑と宗教裁判と大喜利を始めるのは大いに結構だけれど,そこで生まれる暴言や,説教くさい話や,くだらない陰口を自分の頭の中から外に出すのは勘弁願いたい.そうやって何かを叩き合ってる様を眺めさせられているのは不快だし,それらの暴言や井戸端ご意見番たちと一緒に過ごすのは気持ちのいい場所じゃない.「こいつら性格悪いなぁ,面と向かって言えないことをなんでSNSに書いて喜んでるんだろう」と大体の人が思ってると思う.もしくは同族の性格の悪いヤツ同士で喜んでいる沼なのかもしれないけれども.

しかしだ,上記の学校や会社のように「空気が悪くなるし,出来るだけそういうことはやめよう」という話になるかといえば,SNS上ではなりにくいのではないかと思う.

これは匿名性が原因なのかエコーチャンバーが原因なのかわからないけれど,facebookよりはtwitterの方がより他人の目を気にせず好き放題言っている傾向が強いのではないかと思う.別に調査研究はしていない.N=5000くらいの僕の友達の監視範囲でのことだ.リアルな友達とつながっている分抑止力が働いているのかもしれないし,もっとほかの理由があるのかもしれないがわからない.

なんでだろうなぁ,どうやったら空気がよくなるのかなぁ,と思う一方で,1つ対応をしてみた.

「面と向かったら言えないようなことを第三者について言及して,バカだのアホだの言っているアカウント」をミュートしたりアンフォローしたり友達から削除したりするようにしてから,僕のタイムラインは断然平和になったのだ!

つまり,僕は僕の自助努力が足りていなかったのだ,「1.面と向かって言えないことは他人にSNSで言及しない」,そして,「2.そういうことを表明するヤツを目にしたら自分のネットワークから遠ざける」,この2つだけ守るだけで随分と爽やかなネット環境が手に入るのに,なんとなくこの人をアンフォローやミュートしたら悪いかな,とか忖度して随分と空気を読みながら空気を淀ませてきたんだと思う.

「学校の集まりや会社の集まりで暴言吐いたり陰口言ったりするヤツがいたら「空気悪くなるし,出来るだけそういうことはやめよう」という極めて初歩の初歩の社会性を維持するための方法を実現するには,多分堂々とアンフォローしたり削除したり出来るようにする習慣が必要なんだろう.つまり,ハッシュタグとか行動名とかはなんでもいいんだけど, #twitterを換気しよう 的なことをしないと空気は悪くなるし説教くさい人で溢れるし,そもそもコミュニティを維持する自助努力が足りてない状態なんだと思う.

まずは自助努力から始めないと,車内にツバを吐かないでください,そしてtwitterにツバを吐かないでください,という感じで.好き放題吐かせろという人は吐いていて結構ですのでネットワークから離脱させる努力をします,ということなんだろうなぁ,と.

すげえ当たり前のことをつらつら書いてきたんだけど,「ぼくはtwitterやfacebookのタイムラインが明るくなるように自助努力をしてきただろうか?」と自問自答したら,たしかにクローズドなコミュニティやリアルコミュニティほどの自助努力をできてなかったなぁと反省した,という話でした.

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から4年以上経ち,購読すると読める過去記事も1200本を越え(1記事あたり3円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

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