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永遠のソール・ライター展 / #日々短文雑記

ソール・ライター展いきたかったんだけど,渋谷周辺であまり用事がなかったので行けてなかった.やっと行けた. #日々短文雑記 は一週間無料配信の短文雑記です.さくっと読んでください.

カラー写真の展示が圧巻.キャリアの初めの頃のモノクロを眺めていても心地よい展覧会だった.残念ながら写真撮影ができない展覧会だったので,日々短文雑記の方にカテゴライズした.

ガラスが好きな人だなぁ.そして風景の中で前ボケする何かも.

被写体との関係性・妹やパートナー,自画像のような切り出し方で膨大なフィルムを切り取り直していくことはキュレーション冥利に尽きるのかもしれない.

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本人が存命中に語りえぬ世界というものが往々にしてあるとして,ソール・ライターの没後に再編集され続ける彼の膨大なアーカイブを通じて我々は何を見ているのだろうか? ソール・ライターの眼差しか? それともこの世界を通じて見た1950-70年代の風景だろうか.

2000年代のカラー写真が,1960年代の風景に混ざって展示されている心地よさがたまらない展覧会だった.眼差しは変わらず,時代は動く.

カラー現像のコストを負担する人が出てくることによって成立したともいえるし,コレクションを保ち続ける財団があることによって成立するともいえるし,キュレーター によって語られ続けるということもある.アーティストの死後の存在はその周囲にかかってるなぁと思いながら,今日も僕は世界を切り取り続けている.

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僕も年間10万枚くらい撮り続けているけれど,やがて「子どもへの愛」とか「ガラスへの偏愛」とかで取った作品が切り取られて語られる日が来るんだろうか.アーカイブは大切だ.そして,それを保ち信じ続けてくれる人の輪も.

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から1年近く経ち,購読すると読める過去記事も300本を越え,内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平...

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メディアアーティストで光や音や物性や計算機メディアの研究をしているような感覚的物書きで博士持ちのスナップ写真家です.多様性社会を目指す波動使いの准教授.Noteは作家としての個人的な発信です.ご連絡はリンク先のお問い合わせまで. https://yoichiochiai.com

コメント7件

栗本薫さん没後も「グインサーガ」は続いている。周囲にかかっているけれど、周囲が形成されてしまい、周囲が突き動かされていくのは作家本人のせい、ぐるぐるぐる。そして。タイトル名「子どもへの愛」!先生、なにかあったんですか?スマホ落としてから新たな言葉使い師が参入したみたい。
「2000年代のカラー写真が,1960年代の風景に混ざって展示されている心地よさ」ですか…。想像力がフル活動してしまいます。あれこれ想像してから、本物を見に行くコースになりそうです。
アーティストと、それを語り継ぐ人たちがいて文化なり歴史なりとして成立する面があるのかもしれないと感じ、作品を保ち続けていく人たちの想いにも感謝したいような気持ちになりました。MediaAmbitionTokyoと一緒に、こちらも見にいきたいと思います。
ソールライター展はキュレーターの存在の大きさと、作者や作品への愛情をとても感じられるものでした。
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