#clubhouse を使ってみた / #日々短文雑記
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#clubhouse を使ってみた / #日々短文雑記

clubhouseへの招待をやなぎさんにもらったので始めてみた.こういう類はネットワーク効果が働くまでやってみないとわからない.どっぷりやると何かが見えてくる.祝祭感があるニューノーマルかもしれない.

招待をもらって,パネルディスカッションに参加する気分,「こんばんわー」「こんばんわー」,あ,この感じ昔の深夜のチャット文化にすごく近いなぁと思いながら参加していた.確かに音声はクリア,レスポンスも素晴らしい(ユーザビリティ)のはよくわかる.なるほど,あの当時にできなかったこと,同時性・音声・マルチデバイス.

Yahooチャットを思い出すとかMSNメッセンジャーを思い出すとか,Win95時代のチャットサービスを思い出すとか会話の内容はそんな感じの世界観を構成している.あの時代に何が残ったのかを思い出すのが難しい.放っておくとすぐインターネット老人会になってしまうのは悪い癖だ.

何が残るのか.アーカイブの残らない雑多な音声コミュニケーションの時間で増えるものは「友達」だと思った.チャットの時代,昔はメアドを交換してオフ会するくらいだったけど,今ではそういう文化もだいぶ薄れてきたような気がする(不特定多数の層がSNSに参入してきたから)

今の時代のインターネットで,知らない人とfacebookで直接繋がったり,twitterのDMを送りあったりする仲になる.そういうツールは珍しい.これはおそらく黎明期の間だけの時間かもしれない,それでも珍しい.安全なインターネットの匂いがしている間の祝祭は大切にしたい.

音声は炎上しにくいメディアだと思う.姿形は見えないし,声だけでムカつくということも少ないと思う.アーカイブも残らないし,文字起こしもされないだろうとするならば,時間を過ごすためのメディアとしては良い時間なのかもしれない(時間がある人にとっては).動画で画面を記録しようとすると警告が出る仕様だと聞いた.それも素晴らしいことかもしれない.

作業しながら使うには,学会でパネルディスカッションしながら作業をするくらいの集中力を食うので深夜の作業には向いていない.だから時間がある人向けかもしれない.もしくは参加の集中力を落とすか.(慣れの問題かもしれない) ひとまずゼミとかでも使ってみようとは思う.

直前のレポートで1000億円くらいの評価額のアプリ.8ヶ月で価格10倍.まさにザ・スタートアップ.メディアの変化を見つめながら,しばらく使ってみたいと思う.友達が増えることは本当にいいことだ.パネルディスカッションの練習が捗る.人生が常にまな板の上の自分としては平常運転のまま楽しめるアプリであるのは間違いがない.

明日も朝7時から仕事なのに,終わらない原稿を抱えて,夜中3時に誰かに話しかけるには良いアプリだと思う.音声が温かい.やがて日本でも大衆化してインターネット上の罵詈雑言が溢れてくるはず.その前にこの老人的な旧い,温かいインターネットを思い出す感覚は良いなぁと思った.知らない人と会話することは年々減っていってしまう.

僕にとって知らない人と会話するチャンスは大抵パネルディスカッションか雑誌かテレビの取材か学会なんだけれど,それと同様の音声コミュニケーションをいつでもどこでも始められるのはすごいと思う.ビジネスが始まったり,セレンディピティがおこったり,新しい出会いが生まれたり,縁が紡がれる感じは確かにあった.パネリスト同士が仲良くなる吊り橋効果をちゃんと体感できる.しかも世代を超えていける.自分はビジネスコミュニティでも研究者コミュニティでも若造ではあるけれど,学生くらいの年齢の子達と会話したり直接繋がったりする機会を提供してくれることは,気持ちを若くし続ける秘訣かもしれない.良いアプリじゃないか(出会い系とかに使われるイタチごっこは容易に想像できるけれども,この点は声だけでやっていくというコンセプトがうまくいくかもしれない)

話せばわかることも文字では伝わらないことがほとんどだ.そこの隙間をうまくついているような気がする.友達が増えることは素晴らしい.新しい出会いと新しいアイデア.ニューノーマルの成長コンテンツ.空気感を伝えるための低遅延さとクリアな音声,容易な移動,吊り橋効果.

懇親会の場外乱闘や名刺交換ができなくなったこの社会にこういう新しい繋がりを生むツールの誕生は新しい祝祭を志向しているように感じている.



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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も600本を越え(1記事あたり6円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

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メディアアーティストで光や音や物性や計算機メディアの研究をしているような感覚的物書きで博士持ちのスナップ写真家です.多様性社会を目指す波動使いの准教授.noteは作家としての個人的な発信です.ご連絡はリンク先のお問い合わせまで. https://yoichiochiai.com