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【チェコ移住】初めての歯医者編~詰め物が取れた話~

今回は、チェコに移住して初めて歯医者に行った出来事について書いてみようと思います。

歯の詰め物が取れた

それはある夜のこと。歯を磨いていた時に、ポロッ、、と左上の詰め物が取れてしまったのです。もう~さいあく~!!!というのも、出国前にも取れて詰め直したばかりの詰め物。まさか2カ月足らずでまた取れるなんて、、(泣泣泣)
いつかこの日が来るとは思っていたものの、こんなにも早く来るとは思いませんでした。きっと治療費は高いし、チェコ語もできないし、どうしよ~~~と不安に駆られるばかり。

保険会社に連絡した

とりあえず歯医者に行かなければ何も始まらないので、加入している保険会社(PVZP)のサポートデスクにメールしました。丸一日後(おっそ)に返信があり、「自分でPVZPと契約している歯医者探して行ってね~!PVZPと契約していなくても自費負担後に払い戻しで保険適用できるよ~!」とのことでした。

ちなみに、PVZPと契約を結んでいる病院や歯医者はPVZPのサイトの「Contract Health Facilities Finder」から確認できます。ここでは専門や対応言語も併せて検索できます。

歯科医院をみつけた!

上記の検索機能を活用してみつけた「Dentální centrum Mánesova」というプラハ2区にある歯科医院に行ってきました。ホームページにも英語表記での案内があり、チェコ語ができない私にとっては歯科医院選びの決め手となりました。予約から支払いまで、全てを英語で対応してもらえるうえに、治療も丁寧で安心してお任せできる歯科医院でした!

通院編

さて、具体的な予約~治療までの流れを以下にまとめていこうと思います。

①初診

まずは、ホームページの予約サイト経由で初診のアポをとりました。

日本の場合、初診の際に治療ができれば治療を行う流れが多いと思いますが、この歯医者では初診の際に、レントゲン、歯の3Dスキャン、検診を行いました。

検診後、
・どこの歯にどんな問題があるのか
・今後どのように治療を行っていくか
・費用はどれくらい発生するか(治療範囲によって変動するため概算)

など、今後の治療について、担当の歯科医師の方が写真付きで説明してくださいました。患者側(私)がその治療プランについて、すべて承諾したうえでTreatment Planにサインをして初診は終了。

Treatment Plan

この時に、左上の取れた詰め物以外に、右上の詰め物も欠けて穴が空いているということが発覚しました。ジルコニアなのに~、、、そこそこ高かったのに~、、、、くうう~~~~、、、、仕方ないのでこちらも治療することにしました。

ちなみに詰め物は新しく取り付けることになり、素材は、photocompositeという白い素材(日本でいうコンポジットレジンのようなものでしょうか?)で、歯科医曰く、プラスチックのようなものだけど奥歯に使っても問題ない頑丈な素材とのこと。こちらでは被せ物にはセラミックを使用することもあるけど、詰め物にはセラミックを使用するのはあまり一般的ではないとのことでした。

そんなこんなで初診料は3Dスキャンの1,000コルナ(日本円で約6,600円)以外はPVZP保険が適用されました。

次回の予約はネット経由ではなく、歯科医院の受付窓口でとりました。「いつでもいいです」と答えたら、2週間後の朝8時からの予約を取ることができました。朝に弱い私は「いつでもいいなんて言わなきゃよかった」と少し後悔(笑)。曜日によっては午前7時半から営業しているようで、チェコ人は超朝型というのは本当のようです。

②治療

初診から約2週間後、まずは左上の取れた詰め物の箇所を治療してもらいました。

まず診療台に寝かされ、麻酔を打ちたいか訊かれます。痛いのは嫌なので麻酔を打ってもらい、エプロンとゴーグルをつけます。そしてここからが私は初めての体験だったのですが、歯に器具のようなものを取り付け、さらにゴムのシートを使って患部のみを露出させていたようです。後々調べたら、ラバーダムという器具のようです。

ラバーダムのイメージ
(素材元: https://www.dental-sozai.com)

そこからの治療は日本とほとんど変わらないように感じました。強いて言うなら、治療が個室であることと、歯科医と衛生士が治療中ずっと会話をしていることくらいでしょうか(笑)。何を話しているのかは全くわかりませんでしたが、チェコ語のリスニングの勉強にもなったし、何より逆に気が紛れたのでよかったです。

最後に、歯科医が治療前と治療後の写真を見せて下さり、この日の治療は終了。

さらに一週間後に右上の欠けた詰め物も治療していただき、左上と右上でそれぞれ二か所、二回治療してもらいました。

仕上がりはというと、今のところ問題なく過ごせています。夫に見てもらったところ、詰め物もジルコニアよりもナチュラルに歯に馴染んでいるとのことなのでよかったです。

次回は9月に定期健診とクリーニングに伺います。クリーニングは、1,950コルナ(日本円で約12,910円)とめちゃめちゃ高いですが、健康のためなので仕方ないですね。

③かかった費用

3Dスキャン代・・・1,000コルナ(約6,620円)
左上詰め物治療費・・・3,450コルナ(約22,842円)
右上詰め物治療費・・・2,750コルナ(約18,207円)

※1コルナ=6.6円換算

基本的に自費負担のこちらの歯科治療、やはり日本と比べると圧倒的に値段が高いです。

PVZP社の保険でどこまでカバーしてもらえるのか分かりませんが、とりあえず全ての領収書とTreatment PlanをPVZP社のサイト経由でアップロードし、保険適用の申請をしてみました。

回答は以下の通り。
3Dスキャン代 1,000コルナ=保険適用(払い戻し対象)
詰め物治療費 2,400コルナ=保険適用(払い戻し対象 ※限度額)

どうやら限度額に達してしまった様ですが、一部は払い戻してもらえるようなので良かったです。

後日、PVZPから保険金受取用のバウチャーが送られてきたので、郵便局に持って行って3,400コルナを現金で受け取りました。

兎にも角にも、異国の地では病院にかかるのも一苦労。それに伴う心労も大きく、別な病気を誘発しそうですが(笑)、不自由な環境すらも楽しめるくらい強く生きていきたいものです。


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