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【考察】五条→夏油への最後の言葉は「一人は寂しいよ」だと思う理由

※映画館に行くまでできるだけ原作以外のネタバレ踏まないようにしていたので、小説版の存在を後から知りました。小説を読んでから、また整理して追記とか色々します。

 劇場版呪術廻戦0、観てきました。凄かったですね。イケメンをありがとう。ドルビー対応したらまた観に行こうと思います。
 0巻を読んで観に行ったんですけど、最後の五条悟から夏油傑へ送る「ー ー」になってるところの台詞。観る前は「おかえり」派だったんですけど、見終わったら「一人は寂しいよ」の予感がしてきました。
 漫画読んだときは分からなかったのに、映画一回みたら検討つくなんて五条ファンとして情けない……。この場を借りて懺悔します。

 この考察ではストーリーの構成だの展開だの創作論っぽいことをいいますが、それは私が二次創作で小説書いたりしているから仕方ないと割り切ってください。ストーリーすげぇと感動しちまうのさ。まだ駆け出しだから……。(最近絵も描き始めたので偶に三分割のガイド線が見えたりもしてた)
 
 そして当たり前のように劇場版のネタバレを含みますのでご注意を。

 さて、五条悟から夏油傑への最後の言葉が「一人は寂しいよ」だと思う理由についてですがまず、ここの言葉を考察する材料としてのヒントは
①0巻の中で五条悟が言っている言葉
②夏油が最後笑っちゃうくらい予想外
の二つ。

 「おかえり」もね、好きなんだけど。高専出てっちゃった夏油がまた帰って来るとか胸熱やん。
 でもさ、一回0巻の表紙って誰よ。この話の主人公って誰よ。
 乙骨くんと里香ちゃんでしょ。
 五条先生と夏油の話はメインじゃない。
 ってことを一旦頭の隅に置いた状態にして欲しい。
(五条先生と夏油に激重感情を向けたくなるのは分かるけれど一旦それは置いておこう)
 ただ、乙骨と里香ちゃん、五条と夏油は作中の対比構造にはなっていると思う。


乙骨・里香と五条・夏油の違い

 別れたくても別れられない乙骨と里香ちゃんと、多分五条先生的には別れたくなかったけど敵味方に分かれてしまった五条と夏油。
 ストーリー序盤では離れられない状態にある乙骨里香ペアと、方や教祖、方や教師の五条夏油ペア。
 それがクライマックスでは解呪で離れ離れと久々の再会。
 探せばもっとあると思うけれど、とりあえずこの二つをあげてみる。
 
 この乙骨&里香と五条&夏油の対比構造を念頭にいれて振り返ってみて、五条先生が乙骨に言った言葉がカウンターになってくるんじゃないかと思った。というのと、序盤の要素が後半で違う意味で浮かび上がってくるの熱いじゃんという理由。伏線伏線ってみんないうけれど、伏線って二点の要素のキャッチボールなんじゃないかと私は思う。前から後ろへだけじゃなく、前後で呼応するというかなんといか。

 というので、最後の言葉は最初あたりにあるんじゃないかなとあたりをつけてみた。
 
 あとは、劇場版みただけでも分かるようになってるんじゃないかなっていうのもある。漫画、アニメを経ての劇場版なわけだし、新しいシーンや前後する場面もあったから、分かりやすいように整理してある印象があった。

 そんなわけでここまでは順をおって振り返ってみたけれど、ここから先は「一人は寂しいよ」を頭の片隅に置きながら後ろから前へ振り返ってみようと思う。

「一人」とは

 呪術廻戦0って実は「一人」っていうのが結構キーワードなんじゃなかろうか。
 乙骨くんや五条先生は高専でいい感じ楽しそうだし、夏油もなんだかんだで新しい仲間たちと一発かましてやろうとしてる。
 でも、1年ズはなんだかんだいってつまはじきものの集まりだし、夏油が家族っていってる集団って結構縦社会じゃない?
 映画館に行く前にワイルド・スピードEURO MISSION観てたんだけど、こっちも家族って概念がでてくるのね。(血縁じゃなくて仲間な感じの家族)
 だいぶ雰囲気違う。
 いやなんかさ、夏油がいう「家族」って薄っぺらくない?
 薄暗い諸々とか言えない諸々を家族って口当たりのいい言葉で誤魔化してないか?って感じがする。
 五条先生は教え子とか仲間は結構いるけれど、最強っていうので孤立してるように思う。強者の孤独的な(萌えるテーマ)。
 夏油グレちゃったから実力的に対等で仲いい人はいなくなったし、なんだかんだ五条先生もぼっちじゃん。本当は五条もどこか孤独だったんじゃないの?
 硝子さんは前線勤務じゃないし、そもそも劇中に同期の描写なかった気がする。

 繰り返すけれど、五条から夏油への最後の言葉は、勘のいい観客ならTVシリーズ未視聴、原作未読でも分かるようになっている、と思う。
 原作の過去編(8,9巻とか)を読んでいなくても、劇中の要素だけで考察できるように組んである、と思う。

 だからまあ、五条はずっと寂しかったんじゃないかなと思う。
 未だに親友ていっちゃうくらいにはさ。

 おかえりも帰ってきて欲しいって気持ちも、夏油が高専にいた頃みたいにって気持ちも「一人は寂しい」って言葉に集約できる。できなくもない。

まとめ

 作品のまとまりてきなみかたから、「一人は寂しいよ」ってのがおさまりいいんじゃないかと思う。
 五条と夏油の間に、色んな方が激重感情を抱いていたり、いやいやお前のいうことには全面的に同意しかねるって方もいるでしょう。
 でも、芥見先生って好きなキャラクターだからって贔屓して生き残らせる人じゃないと思うのですよ。
 だから最後の言葉は五条と夏油の関係性も加味しつつ、「劇場版呪術廻戦0」ひいては「呪術廻戦0巻」という作品としての完成度としてのまとまりを考慮した感じになるのではないかと思う。

 2000字ちょい書いておきながら上手くまとめられていないような気がしますが、これ以上長々書いてもなんなのでこの辺でてきとうに締めます。
 誰かいい感じにまとめて補足して考察する材料にしてください。

 とっちらかった文章ですが読んでくれてありがとうございました!
 2期が楽しみですね!

最後までお読み頂きありがとうございます! 楽しんでいただけたのなら幸いです。 よい1日を🍀