#234:恩田陸著『中庭の出来事』
恩田陸著『中庭の出来事』(新潮文庫, 2009年)を読んだ。2006年に新潮社から刊行された単行本が文庫化されたものとのこと。私は一時期、著者の作品を好んでよく読んだものだった。これまで読んだ作品は、覚えている限りでは、『六番目の小夜子』『不安な童話』『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『象と耳鳴り』『木曜組曲』『月の裏側』『ネバーランド』『麦の海に沈む果実』『MAZE』『夜のピクニック』『ユージニア』といったところ。本書は、ずいぶん久しぶりに読んだ著者の作品である