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トレード手法~第9講~

初心者にFXで勝つ近道を教えよう~第9講~

Festina lente

ラテン語の諺である。
ゆっくり急げ。Make haste slowly.
「急がばまわれ」というのが本邦にもある。
ゆっくり着実に歩むことが、結局のところ、近道となる。
じれてはいけない。焦ってはいけない。慌てない、慌てない。
いや。慌てるときにも、ゆっくりと。

移動平均線大循環分析とMACD(マクド)
アリゾナルール
GMMA(ぐんまちゃん)とRCI

まずは手始めとして、これらを紹介した。
これらをとことん探求してみるのもいい。
実際、GMMAとRCIだけで10年以上勝ち続ける
専業トレーダーがいる。
移動平均線大循環分析でいつ会社を辞めてもいい
兼業OLトレーダーがいる。

これからどんどん勉強して
自分だけの手法を編みだすことが
なんといっても理想だろう。
ゆっくりで構わないから。

トレード手法を構築するときに
ぜひ覚えておくべきことは
次の5つのポイントである。
私は昔これを米国人トレードコーチに教わった。

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5つの要素とは
1. Trend
2. Momentum
3. Cycle
4. Support/Resistance
5. Fractal

順を追って説明する。

1.トレンドがあることが必須条件
  そのトレンド発生の初期の段階でエントリー

トレンドを知るためには、移動平均線やGMMAを使えばよい。
その他に、ボリンジャーバンド、一目均衡表、スパンモデル
ワニが口を開けたり閉じたりするAlligatorというのもある。

トレンドの段階、またはトレンド転換を探るには
押し安値・戻り高値のダウ理論が有効だ。
エリオット波動などもやがては学ぶといい。

2.そのトレンドには勢いがなくてはならない

勢いがない相場だとエントリー直後に反転する危険がある。
反転せずとも値幅が思うように伸びずスプレッド負けすることもある。

トレンドの勢いを測るものとしては、
AC (Accelerator Oscillator)
ADX (Average Directional Movement Index)
AO (Awesome Oscillator)
CMO (Chande Momentum Oscillator)
MACD (Moving Average Convergence Divergence)
OBV (On Balance Volume)
QQE (Quantitative Qualitative Estimation)
Snake Force などなど。
ボリンジャーバンドも使えるだろう。

FX以外の個別株や先物では
出来高や歩み値なども使える。

3.ここぞというタイミングでエントリー

買ったら下がる、売ったら上がる・・・
どこかでこっそり自分のトレードを盗み見して
その反対にチャートを動かしているとしか思えない・・・
誰もが一度は経験するFXあるあるだろう。
損切られた途端に自分が思っていた方向に値が進む
ということもよく起こる。

原因はタイミングにある。
エントリーのタイミングがずれているのだ。

大縄跳びという遊びを思い起こしていただきたい。

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弧を描いて回転する縄をよく見て入るタイミングをとる。
早かったり遅かったりすると縄に引っかかってしまう。

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エントリーのタイミングもこれと同じ要領だ。
価格の小さな波(サイクル)を見極めて入る。

このサイクルを測るツールの代表は
RCIとストキャスティクスで異論なかろう。
プライスアクション(ピンバーだとか包み足だとか)
チャートパターン(三尊だとかダブルトップだとか)
なども勉強が進むうちに覚えるだろう。

4.サポートやレジスタンスがないところで
  エントリーしてはならない

サポートは支持線とか支持帯とも呼ばれる。
同じくレジスタンスは抵抗線、抵抗帯ともいう。
「サポレジ」とか「レジサポ」と略すことが多い。
買いでエントリーするなら
これ以上は下がらないことを保証するサポがあること。
売りで入るときには
ここで上昇が止まって反転するであろうレジがあること。
サポートを背に買う。
レジスタンスの壁にぶち当たったら売る。
サポレジが見当たらないところではエントリーしない。

移動平均線(同じくGMMA)はサポレジとしてよく機能する。
他には、ボリンジャーバンドの各シグマ線とかピボット
一目均衡表やスパンモデルの雲などもサポレジとなる。

水平線やトレンドライン(斜め線)を自分で引いて
サポレジの判断にするトレーダーはとても多い。

他の指標(インジケーター)を一切使わず
フィボナッチのみというトレーダもいる。
秘数というだけあってフィボナッチの奥義を極めれば
最も機能する最強のサポレジがチャート上に浮かび上がる。

5.上位足の状態を確認する

「マルチタイムフレーム分析」というのをよく聞くことであろう。
エントリーしようとしている時間足のチャートだけではなく
それより長い時間軸のチャートを最終確認として見るということだ。

ブログやYouTubeの「マルチタイムフレーム分析」はどれもこれも
上位足・長期足を分析してその「方向」に下位足・短期足でエントリー
と解説しているものばかりだ。それはそうなのだが
1時間足が上昇トレンドのときは5分足で買いしかしないというのは
理論・理屈としてはその通りでも、相場の現実にそぐわない。
1時間足は12本の5分足でできている。縄が12回まわるのだ。
上手くタイミングをとれば買いでも売りでもスキャることが可能だ。

ここで言う「上位足で最終確認」とは
トレンドの方向ではなくて「勢い」「モメンタム」である。

5分足チャートで1から4までをチェックしてGOサインが出た。
エントリーする前に15分足チャートで最終確認をする。
15分足チャートでも1から4が揃えばそれに越したことはない。
が、最優先的にチェックするのは2の「勢い」である。
15分足レベルで勢いがないときはエントリーを見送る。

以上5つのポイントは常に必ず考慮しなければならない。
たとえば、1つ20点として5つ揃って100点満点
どれか1つ欠けるごとにマイナス20点とでも考えればよい。
「このエントリーは60点だな」と。
当然ながら、100点のエントリーが最も勝つ確率が高い。

書籍やブログやYouTubeで学ぶ手法が
この5つを複合的に含まないなら使えないから排斥していい。
商材・教材やシグナルツールの購入を検討するとき
この5つすべてを実装していないのであれば買うにはおよばない。
長期的に、安定的に、勝ち続けるためには
この5つの視点が絶対に必要だからだ。
そして自分だけのトレード手法を編み出す過程において
この5つをどういう形で組み入れるかを追求していただきたい。

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次回ようやく最終講

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