SMC Scalping Strategy
SMC (Smart Money Concepts) を使って1分足でスキャルピングする手法3つを紹介する。特殊な用語などについて案内が必要な場合は以下の記事を参照願いたい。
その1 Order Block
慣れるまではインジケーターを活用するのがいいだろう。
トレードは、ICTのKillzones時間内にのみ行う。
Tokyo KillZone 午前9時から13時
London Killzone 午後15時から18時
NY Killzone 夜20時から23時
上記はいずれも東京時間である。上記時間内において15分足チャートでOrder Blockが形成されたら・・・
価格がそのOrder Blockまで戻るのを待つ。
価格が15分足のOrder Blockまで戻ったら、1分足に落とす。
1分足においてトレンド転換(CHoCH = Change of Character)するのを待つ。
1分足でのトレンド転換(CHoCH) がダイバージェンスを伴っていることを確認する。
1分足のOrder BlockないしはFVGが形成されたら、価格がそこに戻るのを待ってエントリー。
損益比1:2を確保したら分割決済するか、SLを建値に移動してブレイクイーブンに持ち込む。最終的な利確目標は、15分足レベルの高値安値(Liquidity)に定める。途中で新たにOrder BlockあるいはFVGが形成されたら、追加エントリーしてもよい。その場合には、リスク管理・資金管理に細心の注意を払うこと。
ロングエントリーの場合
ショートエントリーの例
以下に紹介するインジケーターは、複数のオシレーターのダイバージェンスをチャート上に表示してくれるので、RSIなどをサブ窓に表示させておく必要がなく、とても便利だ。ラベルなどは好みで非表示にすればよい。
RSIのダイバージェンスを知りたいというのであれば、以下のインジケーターがよい。
その2 Liquidity Sweep
1.15分足チャートにおいてLiquidity Zoneをマークする。
簡単に言えば、目立つ高値安値だ。もし仮に自分がエントリーしたとして、損切り注文(SL)を置くであろう場所を想定してみるといい。水平線、トレンドライン、並行チャネル、フィボナッチやピボットのライン、ダウ理論の高値安値の切り上げ・・・などなど、SMCを知らない一般的なトレーダーが教科書やSNSの情報によってSLを置くようにと教えられている場所こそが、Liquidity Zoneである。アルゴはそこを狙いすまして発動する。
ちなみに、ICT用語で「POI」と言う。「Point of Interest」の頭文字だ。
2.POIすなわちLiquidity Zoneをマークしたら、そこに置かれた逆指値注文(損切り注文)がアルゴによって狩り獲られるのを辛抱強く待つ。これを「Liquidity Sweep」または「Liquidity Grab」と言う。
アルゴによってLiquidityがSweepされたことをどうやって知るのか?それは、1本のローソク足の長いヒゲあるいは周囲のどれよりも大きなローソク足の実体が、POI(Liquidity Zone)を越えてすぐに戻るプライスアクションによって判断する。
3.15分足チャートにおいてLiquidity Sweepを確認したら、チャートを1分足にする。
これより先は、その1と同じに考えればよい。1分足チャートにおいてChange of Character (CHoCH) = トレンド転換を確認したら、1分足レベルのOrder BlockあるいはFVGまでの戻りを待ってエントリー。損益比1:2などなどその1に準じる。
Fibonacci OTE
セットアップやエントリーの考え方は上記2つと共通である。エントリーにOrder BlockやFair Value Gapを使わずに、フィボナッチリトレースメントを使う。
「OTE」は「Optimal Trade Entry」のことで、ICT独自のフィボナッチ数値を使う。
Liquidity Sweepした高値を1(これより少し離した位置にSL)
CHoCHしたDisplacement Candleを0
OTEは0.59(価格がここまで戻ったらエントリー)
0.14 TP1(R:R=1:1)
-0.25 TP2(R:R=1:2)
-0.62 TP3(R:R=1:3)
-1 TP4(R:R=1:4)
-2 TP5(R:R=1:6)
実戦的には幅を持たせてゾーンで考えるのが一般的だ。0.62(62%)から0.79(79%)のゾーンをOTEとする。
以上、15分足と1分足の組み合わせを紹介した。
1時間足と5分足
4時間足と15分足
などの組み合わせで全く同じ要領でトレードすることができる。
各自のトレードスタイルに応じて活用するといいだろう。
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